第6章:王から道化師へ
こんにちは、皆さん!
ここまで『Kibō no Hikari』を楽しんでもらえていたら、本当に嬉しいです。
ついさっき『スティール・ボール・ラン』の第2話を見たんですが、めちゃくちゃ良かったです。アウトロ以外は。
ジョジョファンはあのアウトロがあまり好きじゃないみたいで、僕もその一人です。
まあ、それはさておき、約束していた通り、今回は2話投稿します!
次の目標は100 UAです。
ここまで読んでくれている皆さん、そして『Kibō no Hikari』を応援してくれている皆さんには、本当に感謝しています。
もちろん、作家としてまだまだ改善できるところはあると思っています。でも、それでもこうして読み続けてくれる人がいて、そして楽しんでもらえていたらいいなと思えることが、本当に嬉しいです。
というわけで、その話はこのくらいにしておきましょう!
それでは、皆さんが待っていてくれたダブルチャプターを、どうぞ楽しんでください!
再び、兵士たちが戻ってきた。
彼らは嫌悪感を露わにしながらライゾを見つめ、そのうちの一人が暗証番号を入力して扉の鍵を開ける。
別の兵士がライゾの肩を乱暴につかみ、無理やり立ち上がらせた。
抵抗することなく、ライゾは兵士たちの後をついていった。
距離を保ちながら歩いていると、声が聞こえてきた。
近づくにつれて、その声は次第にはっきりしていく。
ライゾは前を見た。
食堂? 飯を食わせてくれるのか?
そのまま進み続けた。
だが、中へ足を踏み入れた瞬間、静寂が訪れた。
食堂にいた全員がライゾのほうを振り向いた。
ライゾは唾を飲み込み、入口で立ち止まった。
「おい!」
兵士の一人が怒鳴った。
「何を突っ立ってる! 進め!」
ライゾの本能が逃げろと叫んでいた。
だが、できなかった。
ここでは。
今は。
ライゾは俯き、前へ進んだ。
一歩進むたびに、足が重くなっていく。
静寂が、まるで物理的な重さを持っているかのようにライゾにのしかかっていた。
その時――
トマトが空を飛んできた。
ライゾは動きを止めた。
トマトが顔面に直撃する。
痛みはほとんどなかった。
それでも――
屈辱だけは、はっきりと感じた。
次の一つが飛んできた。
そして、また一つ。
さらに一つ。
次々と人々が加わり、投げつけられる物の一つ一つから、彼らの憎しみが伝わってくる。
くそっ……情けない。
ライゾは歯を食いしばった。
これまで知ったことすべてを、ゆっくりと受け止めようとする。
本当に、これらすべての責任を自分が負わなければならないのか?
自分がその犯罪を犯したわけではない。
それでも、その責任を負わされているのは自分だった。
ライゾは群衆を見渡した。
一人一人の顔を追っていく。
そこに浮かんでいたのは、怒り、憎しみ、嫌悪。
そして、満足感。
さらに食べ物が飛んでくるたび、人々は笑い、歓声を上げていた。
ライゾは地面を見つめた。
俺が父さんの過ちの責任を負わされるのは、本当に正しいのか?
ドビトは目を覚ました。
「うっ……」
凝り固まった筋肉が悲鳴を上げる。
肩を回し、身体に残った緊張をほぐそうとした。
次の任務の前に、ニトロを探さないとな。
無理やり立ち上がる。
一歩進むたびに身体へ痛みが走った。
それでも、鞄の中に地図がちゃんと入っていることを確認すると、廊下を進み始めた。
歩いていると、食堂のほうから騒ぎ声が響いてきた。
いったい何があったんだ? あれだけ騒いでるってことは……王か?
すぐにその考えを振り払った。
何が起きていようと、自分には関係ない。
やがて、何枚もの地図を前にして身をかがめているニトロを見つけた。
ドビトが咳払いをすると、ニトロはすぐに顔を上げた。
「お、おお……すまない、ドビト。そこにいるとは気づかなかった。失礼した」
ドビトは手を振った。
「気にするな。これを持ってきた」
ドビトは地図を取り出し、机の上に広げた。
ニトロは眼鏡を直すと、すぐに地図を調べ始めた。
こいつ、本当に地図が好きだな。
数分が過ぎた。
さらに数分。
そしてようやく、ニトロが顔を上げた。
「お、おお……ドビト……」
ニトロは荒れ果てた土地を指差した。
「どうやら、い、いい知らせのようだ」
ドビトは眉を上げた。
「どういうことだ?」
「ここを見てくれ。この土地は極端に荒れている。それに、コセツ王国には雪の降る地域がない。だとすれば、ここは砂漠だと考えていいだろう」
ドビトの目が見開かれる。
「待て……それじゃあ――」
「そうだ」
ニトロはドビトの言葉を引き取った。
「父さんが探していた図書館かもしれない」
キキは荷物をまとめていた。
なんでメイヨーは、急に全部荷物をまとめろなんて言ったんだ? それに、いつも以上に様子がおかしいし……。
荷物を整理していると、いつもケースの中にしまっていた鍵が目に入った。
キキはしばらくそれを見つめた。
そして、その鍵をポケットへ入れた。
部屋の外へ出ると、メイヨーが待っていた。
「おやおや」
キキは腕を組んだ。
「なんで荷物をまとめろなんて言ったの? それに、なんで最近ずっとそんなに変なの?」
メイヨーは気まずそうに笑った。
「まあ、その……」
少し言葉に詰まる。
「反乱軍の幹部たちは、ライゾが反乱軍にとって脅威なのかどうかを判断するために――」
メイヨーは一度言葉を止め、ため息をついた。
「聞いてくれ。あいつはこれから、かなりの差別を受けることになる」
その表情が少し和らぐ。
「俺がお前をしっかり教育してきたからこそ、ライゾを他の連中とは違う目で見てほしいと思ってる」
廊下に沈黙が落ちた。
突然、キキの心が二つに引き裂かれるような感覚に襲われた。
確かに、メイヨーの言ってることは間違ってない。でも、ライゾは王族だ。何か悪いことをしてきたに決まってる。あんな化け物を……私が庇えるの?
カーラの顔が脳裏をよぎる。
そして、その後にライゾの顔が浮かんだ。
しばらくして、メイヨーが再び口を開いた。
「お前、あいつの目に浮かんでいた恐怖を見ただろ?」
キキはゆっくりとうなずいた。
そう……あの恐怖。私だって、あれには驚いた。
メイヨーはかすかに笑った。
「なら、俺から言うことはもうない」
そう言うと、メイヨーは背を向けて歩き去った。
食堂での襲撃の跡がまだ身体に残ったまま、ライゾは別の部屋に立っていた。
部屋は完全に暗く、背後には兵士たちが立っているのを感じる。
誰一人として動かず、何も言わない。
その時――
まばゆい青い光が部屋を満たした。
ライゾは反射的に目を閉じた。
再び目を開けると、目の前には青く光る画面が浮かんでいた。
その画面から小型のボットが現れる。
ボットはライゾの顔をスキャンすると、咳払いをした。
「囚人ライゾ、ようこそ」
「評議会は正式に、あなたを贖罪の試練へ参加させることを決定しました」
贖罪の試練? 本当にやることになったのか……。メイヨーが言っていた通りだ。
「この贖罪の試練では、反乱軍から与えられた八十の任務を遂行していただきます」
八十?! 無理に決まってる。王族だろうが、まともな人間ならそんなことできるわけがない。
「ちょっと待て。八十の任務っていうのは、さすがに――」
突然、衝撃がライゾの言葉を遮った。
ライゾは地面に倒れた。
振り返ると、兵士の一人が上からライゾを見下ろしていた。
「大人しくしろ、この獣が」
ライゾは黙った。
「話を続けます」
ボットは何事もなかったかのように続けた。
「八十の任務をすべて完遂すれば、反乱軍はあなたがもはや脅威ではないと判断します。その時点で、あなたは解放されます」
ライゾの手錠が外れた。
反応する暇もなく、ボットがライゾの両腕に二つの腕輪を取り付ける。
「この腕輪は、あなたのマキの使用量を監視します」
「出力が七十パーセントを超えた場合、贖罪の試練は即座に終了し、その後の処罰については各幹部の判断に委ねられます」
七十パーセント? ふざけてるのか。
ライゾは口を開きかけた。
だが、再び閉じる。
言い争ったところで、何も変わらない。
「最初の任務として、あなたにはテトロ前哨基地へ向かってもらいます」
「前哨基地は三か月前から通信が途絶えており、定期報告も送られてきていません」
「この場所は王国領に最も近い前哨基地の一つであるため、安全が確認できていない現状は重大な問題です」
背後の扉が開いた。
ライゾが振り返る。
キキが入ってきた。
居心地が悪そうにしながら、ライゾと目を合わせようとしない。
別の扉が開く。
ドビトが中へ入ってきた。
ライゾを見た瞬間、ドビトの表情が嫌悪に歪んだ。
これから地獄が始まるな。
「以上で任務の説明を終了します」
「直ちに出発してください」




