# 第11章:決して元には戻らない
皆さん、こんにちは!今週はどうでしたか?
ちょうど『薬屋のひとりごと』第2期を見終わったところなんですが、第3期も今のところめちゃくちゃ面白いです! それに、『スティール・ボール・ラン』も最高ですね!
さて、今回の章は個人的にすごく楽しみにしていた回です! キヤズキがかっこいいと思ったか、そして彼の能力についてどう思ったか、ぜひ感想を聞かせてください!
実は今回の章、今のところ自分のお気に入りの章かもしれません!
……まあ、まだ2章分しか先を書けていないんですけどね(笑)。
それでは、今回の章を楽しんでください!
皆さん、よい週末を!
前哨基地の内部は、軍事基地というよりホテルのようだった。床にはカーペットが敷かれ、天井には明るい照明が設置され、壁には精巧な装飾が施されていた。竜が描かれたものもあれば、複雑な模様だけが描かれたものもあった。
キヤズキは扉を開け、中へ入るよう手で促した。ドビトは左側に座り、ライゾとキキはその隣、中央の席に並んで腰を下ろした。キヤズキは自分のカップに紅茶を注いだ。
「お二人もいかがですか?」
三人とも断った。
ドビトはすぐに本題へ入った。
「なぜ三か月もの間、本部との連絡を絶っていた?」
「いや、実はですね。私がテトロ前哨基地の新しい責任者に任命されたとき、まだ新しい立場に慣れていなかったんです。抱えていた責任も多かったので、定期的な報告を送るのを忘れてしまったのでしょう」
キヤズキは笑みを浮かべた。
「ですが、あなた方が来てくださった今、通信を再開させるとお約束します」
ドビトは再び壁に手のひらを当て、部屋の中を探った。そして、動きを止めた。
*監視カメラが複数ある。*
*くそ……まずいな。*
「もう一つ聞きたいことがある」とドビトは言った。「この前哨基地はずいぶんと厳重に補強されているな。妙な話だ。あんたの言い分が正しいなら、報告を一切送っていない。つまり、追加の警備を要請していないはずだろう」
キヤズキの表情が変わった。体に緊張が走る。
「どうやら、通信システムが正常に動作していなかったようですね。本部には私から報告しておきます」
キヤズキはライゾとキキに笑顔を向けた後、ドビトを睨みつけた。
ドビトも睨み返した。
ライゾは拳を握りしめ、キキはテーブルを持ち上げる準備をした。
キヤズキはカップを置き、指を鳴らした。
「そうですか。交渉は決裂、というわけですね」
突然、ドビトは背後の壁の一部を引き剥がし、キヤズキに向かって投げつけた。
キヤズキは難なく身をかわした。
同時に、キキがテーブルをひっくり返し、キヤズキを壁に押しつけた。
ライゾは素早く立ち上がって扉の前を塞ぎ、警備兵が入ってこられないようにした。
その瞬間、部屋中に煙が充満した。
ライゾが振り返ると、キヤズキの姿は消えていた。彼は部屋の中を移動する煙の流れを追った。
次の瞬間、キヤズキがキキの背後に現れた。
キヤズキが攻撃を仕掛けようとした瞬間、ライゾは光のマキで自分の動きを加速させ、キキを救い出した。
ドビトはキヤズキに突進し、何度も拳を繰り出した。だが、キヤズキはすべての攻撃を軽々とかわすと、背後に手を伸ばし、警報装置を叩いた。
直後、前哨基地全体にサイレンが鳴り響いた。
「行け! ここは俺が食い止める!」
ドビトが叫んだ。
キキとライゾは部屋から飛び出した。
キヤズキはドビトの喉を掴み、その場に押さえつけた。
「おやおや……あなたから情報を一つ残らず聞き出すのが楽しみですね」
そのとき、ライゾは左側に四人、右側に五人の警備兵がいることに気づいた。彼はすぐさま左側の警備兵たちに向かって駆け出した。
*安全に逃げられるように、まずはこいつらを片づけないと。*
ライゾが距離を詰めると、警備兵の一人が剣を振り下ろした。ライゾは攻撃をかわし、その警備兵の首に蹴りを叩き込んで気絶させた。
別の警備兵がすぐに前へ出て、両手を突き出した。
そこから強烈な衝撃波が放たれた。
*くそっ……こいつのマキ能力か!*
衝撃波を受けたライゾは平衡感覚を失った。耳鳴りが響き、衝撃で頭がずきずきと痛んだ。
突然、誰かに体を掴まれた。
反応する間もなく、ライゾは宙へ持ち上げられ、廊下の向こうへ投げ飛ばされた。
彼は何人もの警備兵を巻き込みながら床に叩きつけられた。
顔を上げると、キキがマキを使い、自分の側にいる警備兵たちを押し返しているのが見えた。キキはライゾに視線を向け、早く先へ進めと訴えかけた。
ライゾは慌てて立ち上がり、倒れた警備兵たちの間をすり抜けて廊下を駆け抜けた。
角を曲がると、さらに多くの警備兵が待ち構えていた。
そのうちの一人が前へ出ると、手の中に炎が生まれた。
ライゾには反応する時間がなかった。
火球が彼の腹部に直撃した。
その衝撃でライゾは後方へ吹き飛ばされ、金属製の壁に叩きつけられた。コートには炎が燃え移り、ゆっくりと広がっていった。
ライゾはすぐに立ち上がり、コートを引き剥がした。炎に包まれたコートをその場に残す。
顔を上げると、警備兵はすでに次の攻撃を準備していた。
ライゾは急いで壁から金属板を引き剥がし、盾として構えた。
火球が金属板に激突した。
警備兵はさらに踏み込み、先ほどよりも激しい炎を放った。
ライゾはその圧力に耐えながら踏ん張った。
金属板は刻一刻と熱を帯び、やがて耐え難いほどの高温になった。
ライゾは手のひらにマキを集中させ、焼けるような熱を和らげようとした。
*くそっ。こいつら、俺が死んでも構わないってことか。これは本物の戦いだ。死ぬ可能性だってある。どうすればいい? 降伏するか? そうすることもできる。俺はまだ次期国王だし、忠誠心だって疑われている。俺は……*
*情けない。*
父の声が背後から響いたような気がした。息をするのも苦しくなり、ライゾの膝が崩れかけた。
*情けない。*
ライゾは無理やり体を起こし、金属板をさらに強く握りしめた。
*情けない。*
視界の端に、通気口が見えた。
ライゾはかすかに笑みを浮かべ、覚悟を決めた。
熱はますます強くなっていく。
ライゾはマキを使って後方へ飛び退き、通気口のカバーを掴んで引き剥がした。
炎が彼に向かって押し寄せた。




