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【イタ☆恋!】新・江の島縁起〜なぜかイタリア出身の怪人として戦うことになった僕は、魔法少女に恋をした〜☆現代コメディ・ファンタジー☆  作者: 綿野草空希
24 DT命令発動!!

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24.1 最初の日射病7

 「よし、服を脱げ」


 保健室のドアに鍵をかけた神城岬先生が、キッパリと命令する。


 雨の降る昼休み、二人きりの保健室で美人養護教諭に、こんな刺激的な台詞を言われても、僕の心は微動だにしない。


 なぜなら、先生の目は相変わらず、モルモットを見るソレだからだ。


 夏服のシャツを脱いで、上半身裸になる。


 目の前には、一人用冷蔵庫と電子レンジ、それとレトロな無線機とノートPCを合体させたような、珍妙な機械(マシン)がある。


 「今日は口元にケチャップが、ついてないな」

ペタリ ペタリ

 神城岬先生が、珍妙機械(マシーン)とコードで繋がった吸盤? を、椅子に座る僕の体中に貼りつけながら、話しかけてきた。


 「そりゃあ、ナポリタンしか食べないわけじゃないですから。他の物も、色々と食べますよ」

 まあ、五割はナポリタンだけどね。


 「ふうん……まっ、興味ネッシングだな。おそろしく、どうでも良い情報だ」


 「いや、自分から聞いといて、それは無いでしょ?」

 なんだ、この人は?


 それと、ネッシングってなーに?


 神城岬先生は吸盤? をつけ終わると、奇妙珍妙機械(マッシーン)のスイッチを入れた。


ウイイイインンン……

 すると、まるで冷蔵庫と電子レンジが稼動したような、低いモーター音が鳴った。


ペカ・ペカ・ピコ・ピコ・ピー……

 続けて、レトロな無線機に無数についたランプが、激しく点滅しだす。


 (よくこんな謎機械(マッシーーン)を、保健室に置いておけるなぁ……)

 ウチの学校の寛容《かんよう》さに、敬服《けいふく》する。


 「計測が狂うから動くなよ? しばらくは目でも瞑《つむ》って、ジッとしていろ」

 神城岬先生が指示する。


 「はぁいぃ……」

 言われた通りに、目を瞑《つむ》る。


ウイイイインンン……

 目を瞑《つむ》ると、静かな保健室に低いモーター音だけが流れる。


 「ふんっ! にじゅういちっ! ふんっ! にじゅうにっ! ふんっ! にじゅうさんっ!」

 さらにその向こうに、保健室前の廊下でトレーニングする、中肉中背の奇声が聞こえた。


 現在、友人二人は、保健室前で人払いの任務中だ。


 まあ、椎名君の奇行のお陰で、保健室には誰も、寄りつかないだろう。


 「ふむ、ダメージは残ってないな。一晩たったが、疲れはあるか?」


 「疲れはないですね。あ、でも、ちょっと眠いかなぁ? ……ふぁあぁ~……」

 目を瞑《つむ》っていると、眠くなってきた。


 「おいおい、昨日はちゃんと寝たのか? いくら治癒能力があって怪我が治っても、睡眠を取らないと、疲労が溜まるぞ? しっかり取れよ」


 「いやぁ、ちゃんと寝たんですが、ね……」


チーーーーン!

 まるで電子レンジの[温め終了]のような音が鳴った。


 「よし、完了だ。もう動いて良いぞ」

 神城岬先生はそう言いつつ、吸盤? を外していく。


 「後は採血だ。いいな?」


 「はぁいぃ……」

 返事をしつつ目を開けて、わずかに体を伸ばす。


 どうせ、[いいな?]と聞かれても、僕に拒否権など無いので、身を任せるだけだ。


 この後、少量の採血と、触手と皮膚の数箇所を小さく切り取られて、終了となった。


 瞬時に傷は治っても、痛いものは痛いので、この検査がちょっと嫌になった……


―――――

―――

―


 「そうそう、お前に一つ大事な忠告……というか、命令をしておく」

ジュボッ

 作業を終えた先生が、椅子に座り、煙草に火をつけながら切り出した。


 「大事な忠告? 命令?」

 制服のシャツを着ながら、聞き返す。


 「ああ。噂で聞いたが、お前はイケメンになって、ずいぶんと女生徒にモテているそうだな?」


 「ええと……まぁ、そこそこ……」

 若干、ドヤ顔で答える。


 「ムカつくドヤ顔だなぁ。ままいい、なら命令だ。いい気になって、女生徒と性行為をするなよ?」

 先生は真面目な顔で、爆弾発言をした。


 「なあぁあぁ!? ししししませんよっ!!!」

 驚いて、否定する。


 「突然、変な話をしないで下さいよっ! 命令って言うから、真面目に聞いたのにっ!」

 養護教諭の猥談《わいだん》に抗議する。


 「いや、コレは真面目な話だ。それも教師としてではなく、怪人化細胞を作ったDr.ヘッドランドとしての命令だ」

 先生は、真面目な顔を崩さずに続けた。


 「性行為をしてはいけない、明確な理由があるんだ」


 「よく、キモオタは30才過ぎても童貞だと、魔法使いになるか、化け物の仲間になって、体から触手チ○ポが生えると聞くだろ?」


 「ええ、前者だけは。後者はビタイチ聞いたことがありません」


 「あれはな、ある意味、超科学や魔法科学の真実を突いているんだよ。この分野では、魔力と純潔(じゅんけつ)性には密接な関わりがあることが、よく知られているからな」


 「[30才過ぎの童貞は魔法使いになる]という噂は、おそらく、この分野の関係者から、洩《も》れ伝わったものだろう」

トントン

 神城岬先生は煙草の灰を、灰皿に落とす。


 「この分野では基本的に、魔力と純潔(じゅんけつ)性は正比例すると考えられている。簡単に言うと、童貞や処女は魔力が高い、という考えだな」


 「まあ基本的に、だ。例外も山ほどある。ふうぅーー。……お前に打った怪人化細胞は、元々、総統家一族のモノだと前に話したな?」


コクリ

 僕は黙って頷く。


 「先天的に特異体質の総統家一族でも、純潔(じゅんけつ)を失うと、長寿は変わらなくても、戦闘能力は緩やかに下降する傾向が確認されている。もちろん、個体差はかなりあるがな」

 ふうぅーー、と紫煙《しえん》を吐き出す。


 「あの細胞は元々、純潔(じゅんけつ)性に左右される代物なんだよ」


 「はい」

 先生が言わんとしていることが、段々分かってきた……


 「個体差はあるが、人は純潔(じゅんけつ)を失うと、ゆっくりと魔力が抜けるんだ。そして先天的な能力者の魔力抜けは緩やかだが、後天的に能力を得た者は、抜けが早い傾向にある」


 「で、あの汎用性のない零型B.I.P.細胞は、分からないことだらけだ」


 「もしかしたら、純潔(じゅんけつ)を失い、わずかに魔力が減少しただけでも、バランスを崩し、連鎖崩壊を始めて、体外へ排出されるかもしれない」


 「えっ!? 連鎖崩壊? それってヤバくないんですか?」

 不吉な言葉に、思わず聞き返す。


 「いや、零型B.I.P.細胞のみだ。元々の人間の細胞まで崩壊するわけじゃない」


 「ただ、零型B.I.P.細胞が崩壊すれば、当然、怪人の能力は失うことになる」


 「最悪、童貞を失って三週間から四週間程度で、怪人化が解除され、再度注射を打っても、二度と怪人には成れないかもしれん」


第24章「DT命令発動!!」

終了まで、あと2話


―――――――☆祝100話達成!!☆――――――――


 ありがとうございますっ!

 読者の皆さんのお陰で、100話目を迎えることが出来ましたっ!

 感謝ですっ! m(_ _)m ありがとうっ!



 さてさて、物語はまだまだ続きますが、節目の100話目なので、一つお願いがあるッス!


 ズバリ

 「☆☆☆☆☆を押してっ!」ですっ!


 お願いしやすっ! m(_ _)m




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