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《身体強化》と突然の不運

「台所使いまーす。」



「はーい。そろそろ晩御飯の用意するからあと1時間ぐらいにしなさいよー。」



「りょうかーい」



《料理王》発動!心の中で3分クッキングのあの曲が流れ始める。...決めた。アップルパイだ。あいつは甘いスイーツが大好きだからな。小麦粉 バター 卵 etc.良し!

さっそく鍋に火をかけ、リンゴをペースト状にするところから始める。目標は...3分までとは言わん。20分だ。それで片を付ける。



おいしい晩御飯の後。



「おーい。みんなアップルパイ作ったんだけど食べない?」



「ごくり...」



食事の前から俺が何か作っていたのを知っていた家族は、アップルパイの見た目から相当な代物であると理解しているようだ。



『いただきまーす。』



皆で一斉に食べる。



「...んまい!口の中が幸せ!」



妹がかなりうれしい感想を呟く。今回はスピード重視だったため前回のように気絶することはなかったが、それでも言葉にすることができないほどの逸品が出来上がっていた。



「...店でも開けるんじゃないか?ヨシヒロがこんなに料理上手だったなんて...早いうちに教えてくれたらよかったのに。」



「(よかった。前みたいに気絶しないみたいね...)」



...一人だけ感想が事情ありな人がいるが、まあいいだろう。被検体2号(母)には悪いことをしたな...


家族団らんの時間がいつもよりにぎやかになる。おいしいスイーツといっしょならなおさら当然のことだ。



さて。俺は歯でも磨いて寝るか。明日から学校だし。

1人、皆の会話から外れ、"就寝に向け準備を始めるか。"

そう思って椅子から立ち上がる。


ぐきっ。



「あ。」



『え。』


皆に聞こえる音を立てながら、俺は左の足首を盛大にひねった。

俺、何か悪いことでもした?めっちゃ運悪いんだけど...

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