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魔法薬

実はこれ異世界から―など言えるわけもなく、



「すみません。それにはお答えできないんですよ...」



「そう...ですよね。すみません。無理に聞くつもりはありませんので。」



何か訳アリだと思ったのかそれ以上深くは追及してこなかった。



「話を戻しましょう。今からヨシヒロさんには依頼の一環として魔法薬の生成をお手伝いしてもらいます。こちらへ。」



ナタリーさんが手で示したほうを見ると、そこには魔方陣のような幾何学模様が記された作業台のようなものがあった。



「この模様には魔素の扱いやすさ、いわゆる親和率を高める刻印がなされています。ここにあるレシピの通りに素材を調合して...こんなかんじです。この作業台に乗せて魔力を流してもらえれば魔法薬が完成します。」



魔力か...そんなものもこの世界にあるのは知っているが...あいにく俺は魔力だけを直接流す方法がわからない。



「すみません。魔力を流すっていう行動自体をしたことがないので...」



「なるほど。それなら習うより慣れろですね。いまここでゆっくりと簡単な魔法を発動してみてください。ゆっくりと、ですよ。」



「はい。」



とりあえず失敗しても被害の少なそうな《木魔法》を発動するため、ウィンドウをタップして...



「ストップ!」



「え?」



「今のその状態が魔力だけが集まっている状態です。その状態でこの作業台に触ると...」



ポン!



「このように、魔法薬が作れるのです。」



「おお~。」



先ほどまで茶色かった薬草の汁が、鮮やかな青色になった。

どうやら魔力だけを体に流すのは何かしらの魔法の発動アイコンを長押しするだけで発生するらしい。あ、MPもちょっと減ってる。



「それでは実際に自分でやってみてください。まずはとりあえず30本くらいお願いします。私も向こうで作業をしていますから。」



「わかりました。」 

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