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Starting Over in邪馬台国 ~卑弥呼システム~  作者: 暇人と黒猫


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第28話 倭国大乱終結の真実

久しぶりにマナとトップ会談だ。まあつまりはマナの祈祷所で二人で話すってことだけど。

「はぁ...。クッキーあるとコーヒー欲しいですよね」麦茶を飲みながらクッキーを口にするマナ。「コーヒー豆ってアフリカ?南米?ですよね。やっぱり世界征服しかないか~」。何でだよ...。


「代用コーヒーなら作れるんじゃないか?」

ふと思う。マナが食いつく。


「ナニソレ?」


「未来でもわりとあったはずだよ。ノンカフェインだカフェインレスだってコーヒーって売ってたけど、アレ代用コーヒーだよ、確か。タンポポっぽい花見掛けるからアレがタンポポならいけるんじゃないかな?ってふと思ったんだけど」


「タンポポ?」


「そ、根っこをアク抜きして乾燥させて炒る。それを粉にしてドリップすれば...まあコーヒー豆と同じだね、やり方は。ただ砂糖もミルクもないからブラックオンリーになっちゃうね」


「私、ブラック派なんで。よし、早速実験して試作しなきゃ」僕はカフェオレ派。


「だから世界征服しなくて良いよ。第一まずは世界どころか八国の統一しなきゃなんだから」それが今日の議題。


「結構国力差ついたと思うんですが、ウチに合併しなよ?で説得は無理ですかね?」


「どうかな?だとしても今の王達をどういう扱いにするかにもよるしね。いきなり家臣じゃ反発あるかもだし、優遇し過ぎても結局頭が八つになる」

頭が八つか...。八岐大蛇。意外とウチみたいな連合体国家を討伐征服したって話なのかもしれないな。いよいよ統一しなければ、北の謎大国が攻めてきて、邪馬台国の名を残すどころか八岐大蛇伝説を作ってしまいかねない。

「そうそう。ずっと聞きたかったんだ。ちなみにだけど君はどうやって戦争を止められたの?」僕の質問にマナがニヤリと悪い笑みを浮かべる。


「裏技を使いました。日巫女ならではの」


「裏技?」


「日食です!覚えてます?私、日食が起こることがわかるって言ったの。15日後の真っ昼間に部分日食が起こるってわかって、もう、すぐに各国に使者を飛ばしました。で、まんまとクマソ以外の王達が集まったんです。しかも皆50人くらいの兵隊連れて。フフ、まさに計画どおり!ですよ。凄いゲス顔しちゃいましたよ、思わず。で、ギャーギャー盛り上がってきたとこで私がスーと手を挙げて天を指差したんです。大事ですよ?こういう演出」


なるほど。それは効果あるわ、この時代なら...。日食を使ったのか。


「日神様のお嘆きを聞いた!益なき争いを続ける我ら神の子らに。皆、矛を置き控えよ。そして争いを止め、互いに手を取り合う道を選ぶと誓うのだ!ってね。やったんですよ。500人くらいの人の前で。そりゃみんなポカーンです。もう何かヤバイ薬でもやってんの?って空気です」


マナは続ける。

「なぜ従わぬ?見よ!日神様は我らをお見捨てになられた!で、太陽の端が欠けてくるわけです。ちょっとタイミングズレて焦りましたけどね。あとはもう、雪崩のように兵隊たちが武器を捨てて跪いて平伏ですよ。王達は固まってましたけど。で、どんどん太陽欠けていくでしょ?もう兵隊たちの空気が『何やってんだよ?平伏しろよ王』みたいになるでしょ。もうアチコチで日神様~日神様~の阿鼻叫喚。部分日食だったから内心ヒヤヒヤでした。早く平伏しろ~って。で、一人の王が武器を下に落として跪いたら後は早い。最後立ってるの私だけ。超気持ち良い~!何も言えねぇ!です。そこでトドメを」マナはクッキーを口にし、ポリポリいわせてから、茶を飲む。


「我らが母、日神様よ。この日巫女の名に誓い、我らは悔い改めます。今一度の御慈悲を与えたも~う!」

汚いなあ。クッキーのカスが飛んだぞ。

「するとあらビックリ。下半分欠けていた太陽が徐々に元の形に戻っていくではあ~りませんか!会場、そりゃ湧きました湧きました。泣いちゃってる人もいたりで、大物アーティストのライブかよ?って」


マナが話すから滅茶苦茶アホらしく聞こえてしまうが、確かに効果てきめんだ。これをやられたらもう休戦しかない。もし王達が畏れながらも意地を張ったとしても周りの兵達が黙っていない。特に彼らは徴集兵で中身は信仰心厚い庶民だ。王より神。

本当にマナは普段ポンコツなのに、ここ一番では会心の一撃を撃つ。

「倭国大乱」平定の真実。そりゃ同盟反故して攻めるなんて簡単にはできない。日巫女を攻めると言っては兵が集まらない。


しかし...これは使えるかも。血は流れる。しかし最低限だ。


「ちょっと汚い手だけど、七人の王を退場させられるかもしれない」


「さすがに都合良くもう日食起きないですよ?私があの時、手を取り合えじゃなくて我に降れって言ったら良かったんですが」


「いや。そうしたらこんなに上手く発展はしてないよ。小さな国だったから良かった点は多いね」


「で、汚い手って?」


「間者、スパイ?工作員かな?を各国に放つ。扇動するんだ」


「お!ついに宮内部特命課の出番ですね」

いや、特命課、使ってるよ?普段から。各国の調査に。まあ確かに今回はビッグプロジェクトだけど。


「だね。特命課総出で頑張って貰おう。明日早速特命課と会議を開くよ」




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