ルーリ王女との幸せな時間
王宮 ルーリ王女の私室 午前中
朝の柔らかな陽光がカーテン越しに差し込む中、ルーリ王女の私室はいつもより少し甘い空気に包まれていた。
「……アロス様……起きてる……?」
桃色のショートヘアを少し乱したルーリ王女が、俺の胸に頰をすり寄せながら小さな声で囁いた。彼女は昨夜から俺の腕の中で眠っていたまま、朝を迎えていた。
俺が目を覚ますと、ルーリ王女はすぐに俺の首に細い腕を回してぎゅっと抱きついてきた。
「おはよう、ルーリ。よく眠れた?」
「……うん……アロス様の胸で寝ると…… 夢まで……幸せ……」
彼女は朝の眠たげな甘い声でそう言い、俺の胸に顔を埋めて「すりすり」と頰を動かした。小さな体が俺にぴったりと重なり、柔らかい温もりが朝からじんわりと伝わってくる。
ルーリ王女は離れる気配が全くなく、むしろ俺の脚に自分の脚を絡めてさらに密着してきた。
「……今日は……朝から……ずっとアロス様と一緒にいたい…… 訓練も……お話も……全部……一緒に……いい?」
「もちろん。ルーリがしたいようにしよう」
俺が彼女の髪を優しく撫でると、ルーリ王女は幸せそうに目を細めて笑った。
「えへへ……アロス様……大好き…… 世界で一番……大好き……」
彼女はそう言いながら、俺の首筋に小さなキスを落としてきた。朝の甘い香りと、彼女の柔らかい唇の感触に、胸が温かくなる。
少し遅めの朝食をベッドで一緒に食べた後、ルーリ王女は俺の膝の上にちょこんと乗るような姿勢になってきた。
「……アロス様の膝……座り心地いい…… ここが……私の特等席……」
彼女は俺の胸に背中を預け、俺の両腕を自分の体に回させて、完全に甘えきった体勢になった。小さな手で俺の指を一本一本絡めながら、満足そうなため息を漏らす。
「……ねえ、アロス様…… 今日のお話……聞かせて? アロス様が昔、旅で見た綺麗な花の話……とか……」
俺が昔の冒険話をゆっくりと話し始めると、ルーリ王女は俺の胸に耳を当てて聞き入っていた。時々「わぁ……」とか「綺麗……」と目を輝かせ、俺の話に合わせて体をくねらせる。
話の途中で彼女が突然振り向いて、俺の顔をじっと見つめてきた。
「……アロス様…… 私……アロス様の声が好き…… アロス様の匂いが好き…… アロス様の温もりが……一番好き……」
ルーリ王女の瞳が、朝の光の中でとろけるように甘く輝く。彼女は俺の頰に自分の頰をくっつけ、小さな声で何度も繰り返した。
「……大好き……大好き……アロス様……」
午前中いっぱい、ルーリ王女は俺からほとんど離れようとしなかった。時には俺の膝の上でうとうとと居眠りをし、目を覚ますたびに「まだ……離れたくない……」と甘えて抱きついてくる。
俺は彼女の背中を優しく撫で続け、耳元で「ルーリは俺の大事な人だよ」と何度も囁いた。
ルーリ王女はそのたびに嬉しそうに体を震わせ、「えへへ……私も……アロス様の大事な人……」と微笑む。
午後の陽光が部屋を優しく照らす頃、ルーリ王女は俺の胸の中で満足そうに目を閉じながら呟いた。
「……アロス様とこうしていると…… 毎日が……夢みたい…… ずっと……このままでいたい……」
甘く、温かく、ルーリ王女との午前中は、ただ二人だけの幸せな時間で満ちていた。




