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第三話 当日
──十三日午前四時半頃、東京都○○市で『小屋の屋根が飛んで歩行者にぶつかった』と住人の男性から消防に通報がありました。当時、○○市では風が強く竜巻注意報が出ていました。通報した男性によりますと…
スマホを片手で耳に当てながら、テレビを消す。
「ごめんね。今日行けなくて…」
「いいよ。それより大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫。痛み止め飲んでるし。」
「そっか。無理しないようにね。」
「うん…あ、せっかくだしうちに来る?流行りのバターアイスはないけど、テルモンタだっけ?あの人気のアイスならあるよ。」
私が朝起きると、着信履歴が三件あった。全て彩海からだった。留守番電話を聞くと、早朝に犬の散歩をしていたら怪我をしたらしい。今日約束していたアイス屋さんは延期になった。
「じゃあ十三時くらいに向かうね」
「おっけー‼」
──午前十一時五十七分。
まだ時間はあるな。デルモンタがあるのなら、駅前のコンビニで冷やしきゅうり一本漬でも買って行こう。寝起きで冴えない頭をフル回転させながら支度をした。結局、家を出るのに三十分もかかってしまった。時刻は、午後十二時半。今朝の暗い雲はどこか遠くに消えて、青空が広がっていた。




