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不思議の国の星が煌めくその夜に  作者: 黒猫
第二章 涙の池
33/37

28頁:Stuttering and the Devil and distortion

タイトル翻訳、吃音と悪魔と歪み。

今回の回はラトちゃん初期設定のように歪んでいます。

歪んでいる系の主人公今更ながら無理だわ―…と思うなら見ない方が賢明だと思います。

…あと…なんかこう、俺の左手がうずくぜ! 的な?

もしくは、っく…俺の封じられた魔眼がぁぁ!!! 的な。


「あ」


 僕は下にあるものをみて…大きくこういった。なぜなら


「あぶなぁぁぁあぃぃいいいっっ!!!!」


 下に人がいたのだった……



❅…†…❅



「ほんとすいません。」

「あっはっはっはーいいよいいよー君のパンツの色も匂いも分かったし?」

「っつ……………!」


 赤が掛かった髪をしている好青年を前に僕は拳を握りしめ、俯く。

なにこいつころしたい。落ち着こう。まあどうしてこうなった…と言うとですね…うん、彼上を見たんです。スカートの僕は…うん…ね? しかも、丁度僕、彼の真上にいたんです。 もう分かるですよね? ねっ!?


「まあ、そんな事置いといて…キミどしてこんな危ないところに居るの? 女の子がいるよな所じゃないよな。」

「…それは、貴方も同じ。そうでしょう?」


 僕は再度、まっすぐと好青年をみる。

僕が落ちたのはまさかの怪異街。しかし彼はどうも人間らしい。服に色付いてるし、髪の毛とか目が黒くないですし…うん、どう見ても人間ですね。怪異は全体的に黒いですからね。


「おー、クールキュートだな!」

「誰がきゅーとだ。殴るぞ。」


きゅーととか…褒められる…? のはなれない。好きじゃない。そう言うのは可愛らしい子に言えばいい。僕は…無愛想ですからね。こう…感情豊かで表情豊かな子に言えばいいんですよ。


「こわいこわーい! でもキミ、クールは否定しないのな!」

「クールでもない。僕は普通の人間です。」

「……違うよね。キミ…そうだな? 翼人…それで神様だよな? にしても、綺麗な青い目だなー…ビミョーに色が違う所も良いな。」


……髪の毛はウィッグ付けてませんからいいんですけど…僕、今至って普通ですからね。

 僕はじいっと、睨む。


「…何故わかった。」

「キミ、髪の毛見えてるしー? 白髪(シラガ)だよな? 綺麗だな。」

「翼人は?」

「……………」


 好青年は焦ったように動揺したように、そっぽ向く。

…怪しいですね。物凄く怪しい。


「ま、まあ! そんなことはいいじゃ「ダメです。」え」

「え、じゃないです。」

「で、でも「でもじゃないです。」ちょ、ちょっと待って「待ってじゃないです。」そ、そんな「そんなじゃないです。」な、なになに「なになにじゃないです。」………すいませーん。」


問答無用、これ大事です。とても重要です。


「……で、なんでわかったんですか?」


 僕は首をかしげる。

なんで、翼人だと、知っているんですかね。


「………ゆ、夢を、見るんだ。」

「夢? …どんな?」

「キミが、いるんだ。夢の中に。真っ白い髪をなびかせていて、その時の姿は、綺麗…なんてもんじゃない。幻想的すぎるほど、美しい。言葉に言い表せないほどに、美しいんだ。そこは大きな泉。周りには木々があって、キミは泉の中央に翼を羽ばたかせながらいて、不意に、こっちを見て優しく微笑む。それから……何かを呟いてから、こう言うんだ、『さようなら』…とね。オレは、毎晩その夢を見る。その夢が印象的なんだ。」

「……………その、何かとは?」


 僕はしっかりと、彼の目を見つめる。

なんだか、あの…目を見たら人の考えていることが分かるやつ、なんか一晩したらなくなったんですよね。ですがまあ、嘘か真実かは普通に見れば分かりますからね。


「う~ん……そこだけなんかな、ノイズが聞こえてよく分かんねーんだよね。」

「そうですか。では君の名前は?」

「………………………はえ?」

「いや、よく考えたら僕君の名前知らないな、と思いまして。」


彼に興味がわいたしね。面白そうな人だな、なーんて思いまして。そして僕何気に吹っ切れましたからね。怖い物など


「ひひ…嬉しいな……あ、オレは、ロビンソン・ダックワース。ロビって呼んでよ。それでキミは?」

「ん……僕は…チャールズ・ラトウィッチ・ど、っど、どー…なんだっけ…あ、どーどっドットソン。チャールズさんでいいですよ。」


……最後思い切り間違えた。くそはずかしい。吃音なんて消えちまえ。チャールズはもうこの名前はやけくそです。いいよ、男っぽくて。


「ドードードットソン?」

「爆ぜやがりなさい。違いますから。……ただ、僕が吃音症なだけ。」

「ありゃ。こりゃあ、その…失礼しました。」

「別に…。」


これも運命だ。仕方ないんですよーだ。ふう……


「というか、チャールズさん…って…それ男の名前じゃ…」

「これは運命だ。例えどれだけ解せなくとも…!」



❅…†…❅



「あ、ねーねー?」

「ん?」

「オレね! ドードーさんが好き!」

「…ん」


 僕は変な事を口走っているロビ君を横目に持ってきた水を飲む。

てか誰がドードーさんだぼけ。失礼だな。僕それなりに吃音気にしていると言うのに…刺してやろうか。


「それでね! オレは君のペットになりたいんだけど。」

「っ…! …ごく……げほっごほっ…くっ…げほっ…うぇっげほっ!」

「大丈夫!?」

「だ、だいじょっうえごぼっげほっはぁ……まったく…危うく吹くところだった…はあ…で、貴方は一体何を言っているんですか。」

「あのな、まあ…オレはだな…悪魔祓いの悪魔!」

「はい?」


ナニイッテルンデスカネ。悪魔が悪魔を祓う? どゆいみですかね。


「オレ、ぶっちゃけ主人がいないと限界出来ないんだよな。まあ、契約してくれ!」

「………あ、ああ、知ってます。そーいうのはですね、妄想と現実が区別できなくなった人を示す厨二病ですね。」

「違う。思い切り違うよー…オレ人殺しとか悪事とか好きじゃない。で、そんな事認めてくれないじゃん? むしろオレさ、人助けとかしたいわけよ。だけどできないじゃんか。」


へぇ…おもしろい。気に入った。場合によっては…いいと思う。


「ふぅん………デミリットと……ぁ?」


……吃音んんん!!! なぜ今に限ってでるんだぁぁぁっぁああ!!! 無声型吃音やめてぇぇ……!!

 僕は片手で顔を覆う。

もうやだ。なんでほんと今に限ってでるんですか。もう喋ること自体拒否したい。


「うぅ……」

「……ああ、あるぜ…」


どうやら僕の言っていることが理解いしたらしい。ありがとう。


「ど、どんな…?」

「寿命が縮む。あと身長が少し縮む。それと肩が凝る。」

「やだわボケ。身長これ以上縮んでどうする。僕はまだやる事が有るのです」


そんなのぜぇっっっったっい…!! 嫌に決まっているでしょう。なんですか、身長縮むって…腹が立ちます。

 僕はロビ君を睨む。

馬鹿じゃないですか。大体何?肩がこるって…バカでしょ。


「違う違う! 能力使用時だけ。」

「その能力は?」

「旋律を壊す、旋律を複製、旋律を再生、かな」

「…旋律、とは?」

「人の魂。」


………なるほど。つまり、人の魂と言う物を壊して、それを再生させるか、複製するの二択に分かれているんですね。魂と言う物だけを壊してしまう、と言うのは少々残酷ですね。


…ですがとても便利そうに見えてしまうのはなぜでしょうかね。


「少々残酷ですね。」

「うん。あとね、デミリット、もうひとつ…」

「なんですか」


 てへぺろ、とか言いそうな感じで、舌を少し出してウィンクしているロビ君を見る。

今度は一体何を言うつもりなんだ。


「半吸血鬼になっちゃうの☆」

「い、ぃってること………………」

「……吃音って、大変なんだな。」

「うるせえ。」


そんなこと知ってるわボケ。


「もう一度言うね、半吸血鬼になっちゃうの☆」

「…どんな症状が?」

「たまに目が紅くなっちゃう。」

「…それ関係なくない?」

「そだね。」


なに、そだねって。バカですか。ばかですね。そうですね。もういいです。


「でも、オレ的には吸血鬼って目が紅いイメージがあってだn「いいです。」……と、それ、は?」

「もう聞きたくない。他にデミリットある?」

「うん。」

「早く言って。」

「#$%★#’‘;‘И@$’#(=」


なにをいってるんだ……、…うん、仕方ないですか、無茶言った僕が悪いですからね。

 僕は俯き、片手で顔を覆う。


「…、……ごめん、ゆっくり。」

「うん、魔力が必要。」

「と言うのは?」

「まあ、一日一回は食事が必要ってこと。これは能力関係なしでね。」


…大雑把ですね~…まあ、言っていることは大体分かるのですが……問題はそれがっているかどうか、ですね。

 僕は彼の目をしっかり見つめる。それからこう聞く。


「魔力が食事、って事で合っているのですか?」

「うん。 あとね、もしオレが食事としてキミの魔力を食べたとすると、キミは一日中動けなくなる。」

「ふうん…」


 僕は一人こくこくと頷く。

就眠時に食事する、と言う方法が一番安全…と言う事なのですかね。まあ、魔力って、魔術や魔法を使う人達にはほぼ命のような物ですからね…。なかなか面倒臭いような…だけどそれも面白そうですね。


「それでー…オレと契約してくれる?」

「ん、いいですよ。」


興味心で動いた方が多分楽しいかな、と思うですからね。

 僕は多分笑っているだろう。

なんだか、とても面白い。


悪魔と契約なんてね。この先どうなるんですかね。そしてこの悪魔……とてもいじめたくなる。悪魔が人助けしたいなんて…おもしろい。実に愉快ですね。

今、主人になろうとしている人は死神だと言われいているというのにね。


「…アンタ、オレより悪魔みたいだ。」

「失敬な。」

「まあいいや。 契約の義を行うぞ。」

「せんせー、契約の義ってなんですかー?」

「……そうだな…な、チャールズ。」

「?」

「左の真ん中の指に着いている指輪は、いつからつけるようになった?」

「そうですね……随分昔、と言うのは覚えています。ずっと、僕が愛用して居る物で…かれこれ…えー……多分、十年ぐらい前じゃないですかね。」


シロさんと初めて会った時には既に着けていましたからね。しかもこれ深く調べれば…確か…十年前に特注された物らしいです。本来ならば、特注オーダーした家の名前も分かる筈なのですがね…何故か関連しているすべての情報が無いんですよね。どれだけ調べても、いくら調べても、情報が出ないときました。


ですがひとつ分かる事があります。この指輪は絶対に外せないって事です。気に入っていますから良いのですがね、何故か錆びないんですよね。いやー便利便利。


「じゅ、十年ですか…」


何故に敬語。


「や、やめよう。オレが持ってるやつに、憑りつくから。これはキミのね。早速つけて。」


 チャールズ は 指輪(ユビワ) を ゲット した ! テレッテレー

綺麗な指輪だ。赤と黒の宝石が付いてます。可愛らしい。このような物をもらっていいのですかね。

 僕が躊躇しているとロビ君が取って僕に着けた。

なんか、かわひもがついているので、手作りのネックレスのようです。


「まあ、いいや。じゃあ、オレはこれに憑りつく。いいね?」

「?」

「……何かに憑りつかなくちゃダメなの!! オレはキミの体に憑りつきたくない! いかがわしいじゃん!」

「…?」

「あのね、いい? 僕はですね、アンタの小さくて可愛らしいお体に憑りつきたくないの! 憑りついたら模様が付くんだよ! 不気味な模様がね! 顔とか体中に付いちゃうよ! だからこう、ばれなさそうな指輪が安全なの!」

「そ、そう…」


物凄い必死だったのでもう何も言うまい。

 そして急にロビ君は、地面に片方の膝をつき、着けたばかりの赤い指輪にアノ君は口付けをする。


「アンタは、オレの契約者になるか?」

「ん…」


 僕は深く頷く。そして気付いた。ひざをついたことで同じ高さになり、目が合う。その時に見えたロビ君の目は、血のように赤かった。それがドクン、と早鐘を打つ。

綺麗。うん、凄く綺麗だ。おいしそーです。苺みたいで……美味しそうです。


「よかろう。ならばこの旋律の悪魔はアンタ、チャールズ・ラトウィッチ・ドットソンの剣となり盾となり鎧となろう。盟約の名に懸け、アンタを護ろう。契約はここに。」

「……終わった?」

「うん。」


 目が元の琥珀色の戻ったので聞いてみると、終わったらしい。


「気になる事聞いていい?」

「うん。」

「なんで盟約? 契約でもいいんじゃ?」

「盟約はね……、その……まあ、結婚と言ってもいいじゃね?」

「はい?」


 何を意味しているのか分からず、再度聞いてみる。


「悪魔と人間の結婚! 魔界ではそれすっっっごっい!! 重要なの!」

「それはどうしてですか?」


結婚……凄く僕と縁がなさそうな言葉ですねー……否、この先何があるかなんて分からないので、そんなことは言わない方が…いいのか…な?


「あのね、詳しく説明すると…魔界の女性や男性は一部だけ、人間の形をしているんだけどね、それはほんの極一部で、結婚したくてもまず恋愛に発展しないんだな、これが。よく、中身だー、何て言っちゃってるけどさ、結局は魔界の奴らも同じ。見た目が良くなくちゃ知りたくもなんない奴が多くてさ、本当無理。でも人間界に行くとですねー…どんな形や見た目でも、形や見た目がいい感じの人間型になるんだ。」

「ほへ~…」


なんか色々凄いんですねー…


「それに、ぶっちゃけさ、こっちの人達さ、みんな美形すぎる。」

「そうか? ……けばけばしい人見たことありますが…まあ確かに、めいく取れば多分美人さんだろうし…そういう意味で言えば多い、のですかね…」

「…標準が可笑しい。ま、まあ話に戻るとして、魔界で魔界出身の奴らが一緒に結婚して、浮気なんてしたら大変! 永遠に暗闇をさまようぜ? もしくは残酷な処刑だ。そんなこんなで盟約はすごい重要。まあ、魔界の奴らそんなことしねぇけどね。もしもの話。浮気なんてぜってー無いから。好きな人には溺愛や執着心が凄いもんなんだよ。それに、魔界の奴らってさ……人間にだけ惚れっぽい。一度惚れたらそいつだけに尽くす。盟約…もとい、結婚の同意が得たら、深い森の奥の教会で結婚をする、となる。まあ色々めんどいんだよね。」

「ふうん…ではもしも、その惚れた人間が死んでしまったら?」


 ふとした興味心で聞いてみる。

にしても、ロビ君…かなりちゃんと説明してくれますね…、先程の魔力のくだりは何だったのか…ま、いいでしょう。

 少ししてロビ君はこう答えた。


「……自殺率等が高い。」

「まじか。」

「オレもさっき死のうかな、て思ってたところだし。」

「……それほんと?」

「うん。もっとも、泣かないけど。オレが…やったから。」

「それはどうして?」


 僕は今笑っている。これは確信だ。だって…こんなの見た事無い。

面白い。好き、だと言うのに殺してしまうなんて。なんて愉快なんですかね。


「……アイツが…オレを殺そうとしたからだ。悪魔は殺されそうになると反射的に…」

「ああ、そうか。それは悲しいね。」

「…アンタは、悪魔だな。」

「それは可笑しいな。僕はどちらかというと、死神だ。ふふ…」

「っは! 改めてよろしくね、歪な我が主よ。」


 ロビ君は嘲笑うかのような表情になり僕を撫でた。

変な奴ですね。…ん? 待てよ…死のうとしてたのなら、……?、???


「こちらこそ、だ。……一つ、聞いても良いかい?」

「いいよ、キミの為なら。」

「何故、死のうとしていたのなら、僕と契約、を交わしたんだい?」

「パンツ。」

「は?」

「じょーだん。そんな怖い笑顔見せないで。でも半部あれだぞ、まさか…いちごぱん「ばっかじゃないのか?」うん、キミが言うのならオレはバカでいいぞ。」


なんなのさ、意味が分からない。というか、ロビ君と居ると、例の頭の可笑しいピンク頭を思いだしますね~…


「それに、オレ、アンタの事好きだし。」

「はい?」

「だから、オレは、アンタの事が、好きなの!」

「友好的な意味でですね。」


しかし、いくらなんでもそりゃないよ、ロビ君。


「…うん。惚れたんだぞ、らいくで。」

「友好的な意味で惚れるって何ですか」

「ん? この子は絶対オレ好みの子かな、って感じ。」

「ふうん……そうなんですか。」


色々と場違いな気がするですね。

…まあ、きっと、僕が彼の夢に出てきたからだと、僕的にはそう思うんですよね。


ラトちゃんがなんか歪んでいる回でした~。

そして最近ファンタジーではなく、普通の日常系か学園もの書きたくなってきた。

あと、このままいくと何気に多分、四百話は超えるんじゃないのかなって。

不思議の国のアリスと鏡の国のアリス…二つの本あわせて四百ページは超えるんですよね。

どうしましょかねー…。


*例の頭の可笑しいピンク頭

後に登場します。


*ドードー鳥。

チャールズ・ラトウィッチ・ドットソン。

…うん、ドジソンですね。紹介頁…変えます。失礼しました。誠に申し訳ありません!! すいません…! もう表記に従いますっ

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