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不思議の国の星が煌めくその夜に  作者: 黒猫
第一章 兎の穴に落ちて………
24/37

19頁:A kind person

タイトル翻訳『優しい人』



「そう言えばラト」

「ん?」

「その眼の包帯どうした。」


 凄い今更だなあ…と思う。


「………………さあ?」

「絶対わかってるだろ。」

「うん。」


だって自分の事ですし。


「…教えろ」

「………えー…めどくさいしー…」


うん。物凄いめんどくさい。出来れば説明したくない。めんどくさいし。うん。


「い・え・よ」

「…………君に、チェシャ猫、教えたですよね?」

「ああ。そいつが?」

「まあ、何らかの理由が有る事には違わないですけどね。」

「………そうか。…お前さ、何気に裏切られ体質?」

「あ”ぁ?」

「いえなんでもございません。」


まったく………でもね、僕は…彼は裏切っていないと思うんですよね。

いや、だってさ、

―――――――彼は出会った時から…と言うかの所為もあるからね。

まあ、いろんな可能性が絶えないのは確かですけれどね。


「あ、そう言えば…」

「?どうした?」

「怪盗の追跡…頼みたいならそれなりの情報か、纏めて書類を持って来てくれるかな?」

「あ、あぁ…分かった、少し待っていてくれ。」


 そう言いジオさんは応接間を出て行く。

さて、暇になった。どうしよう。僕退屈とか暇とか嫌いなんだけど…


コンコン


「……?」

「は、はいっても、いいっすか?」

「んー…いいともー」

「あ、ありがとうございます!!」


 そしてドアが開かれる。


「貴方は確か…ミナト ナツ君…でしたっけ?」

「そ、そうっす!」


緊張しているみたいですね……よし、緊張をほぐしてあげましょうです。


「ドーナツは好きかい?」

「え?あ、うん」

「そうかい。僕も好きでね。この前なんかドーナツが好き過ぎ、



――――――――ドーナツの穴まで食べたんですよ。」


ドーナツの穴まで食べたんですよ…


食べたんですよ…


食べたんですよ…



 エコーが付きそうだった。


「………………………………………」

「………」


 そして落ちる沈黙。

あれ?………やっちまったかな…


 少しして彼は


「ぷっ…ぶふぉっ…くはっはははっは!! あはははひゃはひゃはは!」


あ、すべってなかったみたいです。…よかった。


「ひぃーおなっひひひっか…ひひっいたっい…くくひっひはははは!」

「……んー…」

「あはひゃひゃひゃひゃ!! も、むりぃ!! かははっはは! えっふぇ! いきが……でき…な…」


…そこまで面白いのか………いや、うん、おもしろいのでしょう。

 そして暫くして彼はおちついた。


「やあ…怖そうなイメージだったんだけどさ、さっきの聞いたらそんなイメージ壊れちゃったよ。」


 たはは、と彼は笑う。


「僕、怖いですか?」

「……まあ、うん。今日来た時だって…ほら、呪殺だのなんだの…しかも殺気ふりまきながら。アレは怖い。」

「……そう。でもいらっしゃいの一言位…」

「あぁ…お前さん、礼儀がいいんだな。」


僕は礼儀、そこまで良くないと思いますがね…よく思われたら光栄ですがね。


「そうですかね。…礼儀と言うか…紳士的、とは言われた事が有ります。」

「マジか。」

「おおまじです。」


なぜでしょうね。当たり前の事をやっているだけなのに…なぜか男前とか、イケメンとか、紳士的、とか言われたことが何度かあるんですよね。なぜでしょう。


「…こんなに可愛いのに。」

「もういっぺんいってみろぶんなぐるぞ。」

「すいません」

「まあいいです。何か用でも?」

「えっとさ、その、最近入ってきた新しい子…あ、その子薄紅莉愛って言うんすけど…にどうやったら親密に接せるのかなと…」


主に相談ごとか。新しい子にどうやったら親密に…ね…


「その子の好きな事とか聞いてみて、一緒にやろう、とでも言ってみれば?」

「に、人形遊びとか言われたらどうしよう!!」

「( ^ω^)…」


 

ω

…おっと…思考回路が可笑しくなっていたようだ。気を付けなくては、です。


「うわっ…」

「その子何歳なん?」

「なんで関西弁…えっと…見立ては十五ぐらい。」

「貴方って…バカなんですね。」

「へぇ!?」


まったく…人の趣味とはそれぞれであり、人形遊びが趣味の人もいるかもしれないが違う人もいる。女の子はみんなお人形遊びのイメージがあるのか?ん?んん?…あったらバカだ。馬鹿すぎる。可笑しすぎる。頭が可笑しい。

 それをいったらナツ君はさーせん、と言ってきた。


「まったく…貴方に対しての興味が失せてきました。」

「え、あ、うん。いやだって…」

「まあ、そのリアちゃんが甘い物好きなら、バケツプリンでも作っては?新しいバケツのほうがおすすめです。女の子はきっとみんなプリンが好きです。」


 僕はうんうんと頷く。


「バケツプリンか…」


ナツ君は黒い小さな手帳にせっせと書き込んでいる。


「まあ、その好きな物に合わせて、それらを準備して一緒に遊ぼうと誘えばいいのです。簡単でしょう?」

「……ラトさんって…」

「?」

「良い人っすね…」

「…僕は…良い人なんかじゃないですよ。むしろ悪い人、です。」


 うーん、と背伸びをする。

アリスさんとかさ、きっと、僕の悪い部分を見た事が無いから、良い人って言えるんです。絶対。


「ふぅ……」

「そうっすかね?少なくとも俺には良い人に見える。」

「…変なの。」


 ふい、とそっぽを向く。


「……ラトさんになら言ってもいいかな…」

「?」

「あ…俺…その…リアの事…恋愛的に好きになったかもしれないんすよ…」

「…………………………………What's?」

「だ、だからっ! お、俺、リアの事恋愛的に好きなんすよ!」

「…………………それ、僕に言っても良かったのか?」

「は、はいっ! 俺の恋! 応援してほしいんっすよ!」

「……そうか、じゃあまず助言でもあげますですよ。」


僕に恋の応援してほしいと言ったことを後悔するといいんですよ。僕は優しくないですからね。


「ありがとうございます!」

「人の心は空のように変わりゆく、その狭間の中でお目当ての空を選ぶことは難しいだろう。選び取る、のではなく、選ばせるのだ。じわじわと追いつめて行けば選択肢は一つだけだろう。」


 僕は口調を変えふっ…と不敵に笑う。

……この口調、『ルイス・キャロルモード』とでも呼ぼうか。


「」

「どうしたですか?」

「イヤ、ナニイッテルンデスカー?」

「これほどとない助言ですがなにか?」

「…あれで?」

「はい。」


と言うか、アレで分からないとか…バカですね。

 僕はナツ君を憐みの目で見る。

アレで僕の言ってることを理解した人は多いと思う。


「……うぅん…」

「…聞きますが」


 僕はいい加減しびれを切らした。


「貴方、学校のテスト点数は?」

「…45点~62点…くらいかな」

「……………ふぅ…………………………仕方ない…君に課題を押し付けよう。」

「え」

「僕が言った言葉の理解をしなさい。一週間後にまた来る。」

「え、いやそんな! 少しぐらいの慈悲ぐらい…!」

「残念だったですね。慈悲は無い。」


あれで理解できないバカが悪い。僕は正しい事をしたつもりだ。45点とかで僕の言ったことが出来ない…となると…慈悲は無い。

 僕はふんっとそっぽを向き、腕を組む。


「そ、そんなぁ……」

「……………人に答え聞くのも無しです。紙に書くのも、でじたるも、声に出すのもダメですからね。」

「…………何で俺のしようとしたこと分かった…」

「やっぱりね。僕、単純バカの考えてる事ならわかるのですよ。」

「た、単純バカ!?」

「違うですか?」


 じっとりと睨むとナツ君は「うっ…」と言い詰まった。


「………………………分かったよぅ…自分で答えを見つけるとするっスよぉ…」

「それでいいのです。」


 ジオ君…遅いなと、そう思ったときにがちゃ、と扉が開かれた。そしてその扉を開けて入ってきた、ジオ君がクイッとメガネを上げた。


「持ってきたぞ、今回の今までの怪盗の資料。」

「ふわあ…ありがと、これで少しは楽になると思うです。……………あとさ、部屋に入る時はノックしなさいと何度言ったら分かるんです?バカなんですか?なんなんですか?もう一回僕が一から指導するですよ?ん?嫌でしたら何とかしなさいこのノロマのバカ。」

「…すまん。」

「…やっぱり礼儀を気にする人だったのな。」

「無礼講の人は好きじゃない。」


礼儀に厳しい事は無い。うん、本当、僕あんまり厳しくないです。あんまり…ね?


「なんか寒気が…」

「それ俺もした。」

「ふふっ…」

「「ひぃっ!!」」

「ま、僕はとりあえず帰る事にするですね。」


 ソファの上に無造作に置いた上着を脇に抱え、立ち上がる。


「ああ、今日はなんかごめんな。」

「別に…ただ馬鹿にされた事と、礼儀がなってないだけじゃないですか?」

「…笑うな。お前楽しんでるだろ。」

「それな。」

「はい。人を馬鹿にしたり追い詰めたりするのは好きですが何か?」

「うわぁ…鬼畜っすね」

「…それな。」


鬼畜じゃないと思う。……いや、鬼畜なのですかね…?不明です。

 そんな事は心の中にしまい込む。どうでもいいことですし。


「「あ」」

「んー?」


 すでに扉の前に立っていた僕は首だけを動かし後ろにいたジオ君を見る。


「………お、お前…」

「らら、ラトさん…」

「どうしたのですか?」

「そ、それ…」


 ジオ君は指をこちらに向けて目をこれほどか、と言う位に見開いていて、ナツ君は目を見開き両手で口を塞ぐようにしている。


「?」

「か、髪…」

「し。白髪…」

「…ああ…」


納得いった。髪がが少々見えていたようです。…説明していなかったですからね。

 僕は振り返りながらウィッグを掴み、乱暴に外す。それと同時にまとめていた長い髪はふあっと、微かに音を立てる。


「「……………」」

「そこまで目を見開かなくても…」

「「見開くわっっ!!!」」


 カァッと更に目を見開くジオ君とナツ君。

…軽く怖いんですけど…


「なんで!? えっ!? どうして!? えっ!? 神様?! わっつ!?」

「しし白髪!? ラトさんなんかストレスでもあるんすか!? 大丈夫ですか!?」

「んー…落ち着けぇ~いっ!」


 びしっと二人の頭にチョップをする。


「いでっ…! お前なあ…」

「いたた…! 容赦ないっすね…」


…一つ、演技をするですよ。……………まあ、『ルイス・キャロルモード』ですね。


「ふんっ…愚か者め、頭が高いぞ。頭を下げよ。」


一応言うけれど…演技ですからね?


「「…は、はい…」」


 ジオ君とナツ君はひざまずく。

いやぁ…ほら、人ってさ…弄り概があるでしょ?


「……君達」

「な、なんですか?」

「どうされました?!」

「君バカですねぇ?と言うか君プライド無いわけですか?ほら、頭あげて。」

「え、あ、うん。」

「急に偉そうになったりナチュラルにドSになったり優しくなったり…情緒不安定すか…」


 ジオ君は素直に顔を上げた。僕はちょっとしゃがむ。

…ナツ君は次逢った時にボコボコ決定ですね。


「あのですね、僕はどうやら神様になったんですよ」

「は、はぁ…」

「カミサマ?」

「信じれるです?」

「あぁ…ま、その髪見せられたら誰でも信じるしか選択肢はない気がするんだけど…」

「あ、うん。まあ、何処か神々しさがあるからかな…」

「正解です。どこかのバカ兎は驚きすぎて挙句に、三回ほど神様になったようですよ、と言う羽目に…本当、馬鹿ですよねぇ…」

「……はあ…………にしても、その白い髪…この世界に来て初めて見た。凄い綺麗だ。妙に艶があるし…」

「うんうん! とてもきれいっす!」

「…ありがとう」


嬉しい。褒められる、と言うのはいつになっても照れくさく嬉しい物ですね…


「あ…そうだ…その…なんだ…」

「?」

「んんっと…」

「??」

「その…」

「???」

「いや、あの…」

「さっさと言えよ、です。」


さっきからなにを言い損ねてるんですかね。

 僕は目つきを悪くするとジオ君がふっ…と笑う。

一体何に笑ってるんだろう。


「バカらしくなった。まあ、今いう事はかなり重要だぞ。よぉくきいとけ。」

「…俺退場するっすねー…」


 ナツ君はポケットに手を入れ、飄々とした感じで扉を開ける。


「そ……また逢えたらいいですね」

「そうだなっ! また来てくれよ!」


 最後にニカッと笑い、彼は行った。


「夢を見た。」

「ん…」

「俺の能力は夢を通して未来や、現在どこで何が起こっているか分かる能力だ。」

「知ってる。」


過去にそれで助けてもらった記憶があるですからね。忘れたくても忘れるなんて出来ないですよ。


「この前未来を見た。」

「どんな?」

「その……暗黒街…らしき場所に黒髪の少女が落ちてきた。空から。」

「………………………落ち人…ね…」


最近、やけに多い…気がしなくもない。


「そして今日見た夢には続きがあってだな…」

「ふむ。」

「その少女は……………俺の妹なんだ。」


 ピシリ、と空気が固まった…様な気がした。


「ジオ君…それは続きと言う物なのですか…?」

「いや驚くとこそこなの?!」

「?他にありますか?」


…ない気がするですけど…


「俺に妹がいたのかって所とか」

「…それ聞いたことあるです。」

「……………すまない、聞かなかったことにしてくれ。」

「え、やだ。」

「……………ま、まあ…その夢通りに行けば…アイツは妙な恰好した殺人鬼みたいなのに、連れてい行かれたんだ。その場にはあともう一人いたんだが…ぼやけてて見えなかった。まあ、良い奴じゃないだろう。だから、暗黒街によるなら……頼む、助けてくれ。」

「ふぅん…妙な恰好…とは?」

「ピンク色ロングのストレートヘアーにお腹が少し見えていて、トランプ模様のペイントみたいなのを付けていた。」


……どうしよう、見覚えがあるような…いや、多分違う。うん。


「まあ、分かりました。助ければ(近寄る奴ぶちころせば)いいんでしょう?」

「…ああ。まあ、物騒に聞こえるのは気のせいであってほしい」

「?」

「はははー…」


どうしたんでしょうかね?



ふふふっ…





 僕はふあふあした気持ちで石畳の街並みを歩く。


「んーー!!はあぁ…」


 思いっ切り息を吸い、息を吐く。そして、少し、溜め息をつく。


「………悲しい。」


 不意に、唇からこぼれた言葉は、よく意味が分からないモノだった。

 だけど、その理由が分かりそうで分からない。

 もどかしい気持ちが頭の周りをぐるぐると回る。

どうしたんでしょう、自分…。んー…なんだか、虚無感と言うか…なんでしょうね、寂しいと言うか…


「んっー! むはあ…」


ダメです。分かりません。…すこし、休憩でもしましょう。丁度そこら辺に、公園でもあるですからね。

 行く道を変え、公園を目指す。風が吹き、少し熱いこの日には、僕の微かな恵みとなる。


少し、最近の状況を整理をしよう。 


僕はチェシャ猫に誘われ、学園に行くことになったんです。学園と家が遠い場合は寮に住むことになるのです。それで、家がとても、物凄く遠い僕は寮です。だけど何故か人知れぬ近くの神社に住むことになってしまったのです。まあ、なんあかんやあって僕はその学園でお勉強をするのです。魔術とか、理科とか、種類は豊富。そのなかで僕はジン君と、アリスさんと一緒に…眠い…。

 眠気を押さえつつも、僕はベンチに腰を下ろす。


えっと…センセーが前歯が酷くて、銀髪の髪をした少年は偽善者擬きで…。うぅん…とね……まあ、休みの日とか間違えて、シロ君と出掛けに行きましたが…うん。迷子になったんですよね。そこでナイト君と出会って…おすすめのカフェを教えて貰ったり…またナイト君の所為で迷子になって、なんとか目的地に辿り継いだんでしたね。それで…………………………うん、白い人型(・・・・)をした(・・・)ナニカ(・・・)を見た。


いやぁ…今気づきましたけど…白い人型……それってさ…この前見かけた、大切なモノではないのでしょうか…うん。すっかり忘れて居たですよ。………僕馬鹿だなあ……。


「いつかは終末のラグナロクを迎え終わりを迎えるだろう…ふふっ…」


 隣の着の近くにいた小さな少女はそんな意味が不明な言葉を呟き笑っている。

……怖いな……らぐなろく?とか。

 少女はそれを止めずに続ける。


「夜の汽車は空を飛び、星は影と共に落ちて行く…」


……気にしていたら限がないですね。止めるですよ。

話を戻すとして。

そこで、幼い頃の記憶が少々と思いだしたんですよ。

まあ、今からその内容を思い出すとしますかっ


えぇとね…



急に誰かもわからない妙な仮面をした怪物に襲われたんだっけ…?


まず怪物が狙ったのは、僕で…でも、僕をかばって赤いコートを羽織った×××が…怪物たちの爪で、お腹を…ぐさりと…その時は丁度、昼下がりの時で…小雨が降りだしていた。ばしゃりと音を立てて、×××は倒れた。地面には、血だまりが出来ていて、小さい僕でもわかった。助からないだろうと。それでも何故か…×××は、幸せそうに、これでいいんだと言うかのようにこう言った。


『君を…守れてっ…よかった…』


どうしてかな?どうして、笑っていたんだろう。どうして、僕を守ろうと思ったんだろ。赤い血は、鮮紅に染まってゆく。なんだかさ、頭が可笑しくなってね。笑ったんだ。バカみたいにさ。そこで金色の髪をした彼女が次に狙われて…次々と殺されていって…発狂して…次第に冷静に…と言うより、無感情になったんですよね。そこで僕は…うん。何か変な…光に呑まれて…終わり。


まあ、妙なこと思い出した僕はとりあえずおうちに帰りました。はい。んとね…それで…次の日に僕を心配してきた白ウサギさんに暴言を吐いてしまい、シロウサギさんは半泣き状態で泣いてしまったのです。ちょっとばかし悪く思いながらも、僕はお散歩に行ったんです。その時にですね、背丈が僕より少し大きい、緑色の髪をした小さな少年が僕を倒しに来たと言ってきたのです。


もちろん、軽くおちょくったのです。そして…新手の妖怪君…もといグリフォン君ね。彼が何故か熱い熱い視線を投げてよこしてきたんですが…彼はその後逃げるように去って行ったのです。それでですね、少しばかり腹が立ったんです。それでか周りにいた怪異に気付かず、小さな少年に言われ、ハッとしたんです。


ま、腹立っていた僕はとりあえず打ち消していったんですがね、気付けば周りは血だらけ炭だらけと来たんです。それでまあ、また少し足取りがフラフラしながらもおうちに帰りました。


「ニャア」

「………?」


 不意に、そんな可愛らしい鳴き声に僕は隣に目を向けると、紫とピンクの縞模様猫がいた。

 黄緑色の瞳を持つ猫で、とても綺麗な毛並み。どことなく、猫くんを思い出す。


「ニャア」


 そして再度,鳴く。


「おやおや、これはなんと可愛らしい猫なのですかね?」


 僕はそう言い、白い猫の喉を撫でると、ゴロゴロと鳴く。

どうやら、人慣れしているみたいですね。にしても何て可愛い。

 首輪が無い…如何(どう)やら野良猫らしい。


「…そっかぁ………可愛らしいお猫様、君に魔法をかけた上げようか」

「ニ"ャア?」

「ふふ……君に限りない幸せを、願いましょう。…なぁんてねっ…でも、僕は伊達に神様ではないのですよ。大丈夫、きっと、君には限りない幸せが降りかかるですよ。」

「ニャ?」

「大丈夫、大丈夫……………少し、話をしようか?」


 『ルイスモード』で言う。

あ、長いから略したです。お生憎、面倒臭いのは好きじゃないのでね。


「にゃっ!」

「僕には猫の友達がいてね、彼は僕を裏切ったんだ。」

「うに”ゃあ…」

「でも、僕は未だに彼を思っている。とても大切な友達でね。」

「ふにゃにゃ!?」


…この猫……驚いている…?

…吃驚…でも、この猫からしたら、裏切った奴を未だに思っている方が変なのですかね…?。


「ま、所詮、愛おしい弟子さ」

「…………にゃ…」


 今度はどこか悲しそうに鳴く。

…………へぇ…………………これは面白い…


「もし、今度彼に逢ったら…僕は彼を………抱きしめる。」

「にゃあぁぁああ!!?」

「くっ…」


 笑いをこらえる。

どうしたことだ、なんか、この猫の反応が…猫くんみたいだ。


「それから、彼の持つ悩みも、理由も、全部変えて見せる。それから僕はこう言いたい」

「に…?」

「僕の隣に一生いなさい、と。」

「にゃあぁぁああ!!!?? にゃ!? ぬにゃ!?」

「ぷぷっ…まるでぷろぽーずですね……もちろん冗談ですが。」

「にゃ…」


 まるで助かった、とでも言うかのように猫は鳴く。


「ですが、勝手にどっかに行くのは許しません。僕、これでも怒っているんですからね。」


 まるでチェシャ猫に言うかのように、僕は言っている。

変ですね…この猫は彼でもないのにな…。だけど、そうだなあ…試しに言ってみようか。


「ねぇ、猫くん。君が求めたのは、君が涙を流したのは、君が嘆いたのは、他ならぬあの日だ。」

「!?」

「僕の大切なモノは誰かが隠したような、僕が無くしたような…何事も無い日々を取り戻せるですかね?」


 それから僕は悪戯が成功した子供のように笑う。それからこの猫は吃驚したようにする。


「…………ラト、君は優しすぎるっ…」


!!!


「やっぱり……君だったのかね?チェシャ猫さん?」

「っっ…!!!」


 それから猫さんはベンチから降りて逃げて行った。


「あは…………僕は…優しくなんて、ないですよ……」





 不意に、空を見上げれば、紫色からのオレンジ色のグラデーションになっていて、微かに三日月が見えていた。

 それから僕は一滴、涙を流していた。






やっぱりさ、悲しいもんだね。







「さようなら…」









ありがとうございます(泣)

ブックマークとか、評価とか…いろいろありがとうございます。

ちょっと…泣いちゃったじゃないバカ!

…嘘です。半泣き状態でした。天使様ですね。ありがとうがざいます!


以下おまけ

†❅†


がちゃ


「うぇーい、かえったでぇーいっ(棒」

「ラトおぉぉおお!!!」

「あるじぃい!!」

「らとちゃああああんん!!」

「御主人っ…!」

「おかえりなさいませえっ!!!」

「お帰り何処言ってたの心配したんですからねせめて一言断ってから行ってくださいよ少し涙の跡が残っていますね誰が泣かせたんですかあんまり僕を怒らせないで心配させないでじゃないと束縛とか監禁したくなるから本当にやめてくださいあの時の様な気分になって心配しているんですからもう勝手にいなくならないでくださいね?AHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」

「ぐえっ…」


▼皆…が…思い切り抱き付いてきた

▼どうする!?


1・撫でる◀


「よ、しよし…どうしたんだい?」

「らとぉぉ……遅かったですよぉ…!じんぱいじだんでずがらね”ぇぇ!!」

「「「ほんとですよ!!!!」」」

「あ、ああ…悪かったですね。ま、まずは離れてっ…ぐるじっ…」


ちょっ…息がぁっ…!


おわり


†❅†


………うん、…ね?

あれさ、うん。なんかさ、途中変なのが…うん。

血狂い君、貴方…ちょっ…ヤンデレですねぇ…

多分彼のルートを書くとしたら…いや、書きたくないな…ただひたすらにイチャラブしてそー…………ヤンデレ…あんまり好きじゃないのにどうしてこうなった。

しかし、皆書く!これ絶対!





……百合もあるかもね(ボソッ

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