18頁:Goodbye, also See you
………すいませんしたぁ!!←
なににって…?そりゃあ…遅れてしまった…からですよ!!?←
何処かで雨が降ってる。冷たい、冷たい、雨が。
何処かで少女は夢見る。淡く、淡い、儚い、夢。
誰かがこう言った、『さようなら』と。
誰かがこう言った、『また会おう』と。
どこまでも続く純白の夢。
さようなら、永遠に。
また会おう、誓いの場所に。
声は果てる。
薔薇は散る。
時は満ちる。
そうして消える。
また、逢いましょう。
さようなら、永久に。
❅…†…❅
どうやら、僕は少し微温湯に浸かり過ぎていたようだ。
「……ふぅ……」
ホント、溜め息しか出なくなりそうだ。見渡せば辺り一面真っ赤だ。
…はあ…ああ…人って、怪異って…こう言う物だった。忘れていたよ。…体と腕が少し鈍っていたですけど。
「久しぶりに、殺したなぁ…。」
そう呟く言葉に、感情は無く、只々、空っぽなだけ。
現在手に持っている刀の血を払うため、振り払う。
「く……そがっっ…!!」
「あぁ……まだ生きていたんですね…しつこいですね、本当に。」
めんどくさいな…
そう思い、生きている者に近づき、気絶させる。…手がかりが、必要ですし。僕に手を出してきた野郎がいると言う名のなら…それを突き止めて倒すだけだ。
嗚呼、なんてめんどくさい。
「い、ぃゃっ…」
「…」
まだ別に生きている怪異があったんだ。しぶとい。めんどい。
うん?僕って…ここまで冷たかったけな…。
刀を消して、代わりに銃を作り出す。そして、その銃を生きている怪異に向けて撃つ。
がんがんっ!
嗚呼、今自分はどれだけ冷たい瞳をしているのだろう。
なんて、分からない。嗚呼、オーバーヒートしそう。この世界はいつだって単純不理屈。
…この世界創った内の一人が言う言葉でもないですけどね。
「んと…もういないですよね。」
少しばかりの殺気と期待を乗せて今渡す。
うん、いないみたいですね。よかった。
人を、怪異を、殺すのにはいつまでたっても嫌だな。返り血あびるし。
とりあえず僕はこの場を去る。…死体処理もちゃんとしたよ?ごみ置き場に、ぽいって。
❅…†…❅
……ふぅ…どうしてこうなったんだ。
がんがん!
おーっほっほっほ!
ぱぱぱぱ!
きぃんっ!
「あー…」
僕は何かを言おうとし、右手を少し上げたまま黙った。
…言えない。この混沌とした状況で言えるはずない。少なくとも僕はそうだ。
「こんっの糞鼠!!」
黒髪、右眼に金、左目に緑色を宿した瞳の短髪の青年が銃を灰色の髪に薄い赤色をした瞳の青年で銃で、がんがんと。
「待ちなさいッ!!そこのクソロリビッチッッ!!!」
それに続くように、黒髪の綺麗な長い髪をポニーテールに縛っている同じく左眼に金、右に緑色を宿した瞳をらんらんと、しかしどこかぎらぎらしている瞳には完全な殺意が載せられ、その殺意の持ち主は身長を上回る大きな斧を振り回し、金髪蒼眼の美少女を追いかける。
僕は意を決して声をかける事にした。
「はぁ……貴方たち、いい加減にしなさい。さもないと、半殺しにしちゃうぞっ」
にっこり、と言う効果音?がぴったりな笑顔で言う。
「………さて、呪殺射殺溺死火死怪死壊死「ストォーップ!!」…っち…」
突然のお知らせで恐縮ですが、まさかのストップが入りましたー!…それで思わず舌打ちした僕は悪くないと思いたい。
「…笑顔で舌打ち止めろ。怖すぎる。」
「で、人を呼ぶだけ呼んで、茶はしかたないとして、挨拶無しはどうなの?君一応ボス代理でしょ、君んちの子達どうなってんのさ。礼儀がなってない、礼儀が。親しき中にも礼儀ありですよ。」
「すいません……」
「で、案内して。その後茶、出せ。」
「なんで上から目線なんd「黙れ。」はい。ではついてきてください。」
よろしいと、にっこり笑顔で通す。そして、ながい一つに縛っている髪を揺らしながら、応接間に案内してくれる彼を見る。
まったく…じおさんこれだから…ヘタレなんですよ。…年上ですけどね。まったく……ここもあんまり変わらないねえ…『超能力探偵団』。
…最初にこの探偵団を作った人はバカだと思うんだ。Xenoってさ、異端として有名だから、異端狩りとして駆られる人も少なくないのになぜ立てたんですか、といやでも応でも思ってしまう。
ぼすんっ!
「ぅわ…!………このそふぁ……ふかふか………」
体が埋もれてしまうので座りなおす。そんな僕を見てじおさんは笑いながら「だろう?」と言ってきた。…なんだこいつ。
「そうですね……で、じーおさんっ、なんで僕呼んだの~?おかげで豪い目にあいましたですよ…」
「……一人称、僕になってないか?」
「五月蠅いです。さっさと言っちゃってくださいです。このノロマ。」
「……えーっとだな…ボスが明後日には帰ってくる。」
「ぶっ!?」
飲んでいた紅茶を吹き出しかけた。危なかった。
…と言うか…ボス、と言われて浮かんでくるあの銀の髪に藍色の瞳。老若男女、誰彼かまわず百人中百人は振り向くであろう美貌をした人を。
「本当?」
「ああ、大マジだぞ。」
「死ね。」
「良かったじゃんか。」
「殺す。」
「嬉しいのか?。」
「消えろ。」
「……大丈夫か?ラト。」
脳がフリーズして、声に出したのは暴言。
「………………うぁぁぁぁっぁぁ……!!」
僕は思わず頭を抱え込む。
最悪だぁぁぁああ…!!あの、悪夢が再び…!そう…僕が仲良くしてしまった人は、血狂い・シロウサギ・チェシャ猫の三人だと思ったそこの人…!違うです…!違うですよ…!?
最後に、一人だけ何をしても何を言っても、僕から離れなかったバカな野郎がいるのだ。たぶん僕と一番仲がいいと思う。唯一無二で呼び捨てに出来る人ですしね。
その人の名は…
「『ロデン』………」
「?」
「せめて一言言ってほしいです……!あの野郎…!帰って来たらぶっ飛ばす…!あ、あの人に隠さなくちゃいけない古書があるんでした…!い、今から間に合うか……くそぅ……」
「はははっはっはー…」
「……待てよ……『ロデン』が返ってくると言う事は………絶対トラブル持って来るですね……」
「そこだ。そこが問題なんだ。」
……………………………………こいつ…そのこと分かってて僕呼んだんだな……
「そこでラト、あんたに…『血濡れの死神』として依頼したい事が有る。」
ピクッと僕の肩が軽く跳ねる。
…仕事ですか。そうですか。そうなんですね。
「んじゃ、言いたいことは明日言え。さようなら。」
「待て。新しい人が入ったんだ。」
「…祝い的な意味で手伝えと?」
「うん。」
「……いいですよー。で、一体何をどうすればいいの?」
「えっとな……その……何と言うか……」
………え、めんどくさい。なに。絶対厄介事ですよ。
「ボスの願いでな…」
「うん」
「手伝ってほしいんだとか。」
「…なにを?」
「怪盗の追跡を頼みたいんだが…」
「相当、手がかかってる見たいですねー」
…口には言わないですけど……すんごいめんどいんですけど……
「報酬は「はいすっとぷー」…なんだ?」
「別に…………でも、強いて言えば、なんかさぁ…僕、オズの国のお城の中にあるお土産コーナの『オズの国特性極上最強的イチゴマカロン』と雪ノ国にあるSnowCaféと言う喫茶店のお土産にある、『雪ノ国特性極上天国雪口どけふんわりマカロンアラモード』が食べたいんですよね……」
「なげぇ。あと何そのネーミングセンス。てか、遠い。」
「あれれ~?変ですねー?報酬とかなんとか言ってたのはだぁれ?」
「…くそ、いいじゃねぇか。受けて立つ。」
「うん、それなら怪盗の追跡諸共なんでも引き受ける。」
「よし、それならついでにコスプレしろ」
「死ね。」
おっと……つい…暴言を吐いてしまった…いけないいけない。
「……」
「頼むからそんな目で見ないでください。」
「コスプレ…と言うか、お前にプレゼントがあってだな…」
「…」
「この箱を開けてみろ。そこに服が三着ほど。靴は一つだが。」
「……つまり、その服で今後仕事とかをこなせと?」
「うん。」
「……ごめん、ありがと、うれしい。」
服なんて貰ったことない。あ、でも、制服は論外ね。アレは貰ったと言うか、押し付けられた感じだから論外。
「お礼は見てから。」
「……服のセンスはいいですよね?」
「ボスだぞ。」
「……また…まにあっくなのは、来ないで欲しいです」
「ふっ…」
見てみないと分からないと言う事でとりあえず開けてみる事にしてみた。リボンを取って、蓋を開ける。
「………ふむ…少々まにあっくな気がしませんが…いいではないですか。」
「お気に召してくれて光栄ですよ?お嬢様?」
「………」
「…一番辛い対応をしないでくれ。」
「そーいう事言った君が悪い。」
ぷいっとそっぽ向く。
「ふっ…動作が子供だな。」
「……【Reaper հագուստ】」
その言葉で僕の服は仕事服に一転。主に死神服と言うやつだ。何と言うか、THE☆死神、とでもいうかのような服です。
…仕方ないですよね?僕の事を怒らせたんですからね?
「え?……………」
「【Քեզ, տառապանքը Եւ երջանկություն է ինձ】」
意味は、柔らかく、貴方の為の苦しみ そして僕の為の幸福、だ。これでお分かりでしょう?
「っつぅ………ラ、ラトッ…!…今すぐっ…やめっ…ろっ…!」
「いいですよ?ただし謝れ。」
「こんのっ……!……わ、悪っ…かった……!」
「【ազատում】」
「ごほっ…!!…ラトっ…てめっ…!」
「君が悪いんですよ。意地悪するからです。」
悪き人には断罪を、なんです。………全く僕悪いことしてない気がする。
なのになぜ、馬鹿にされなくちゃならんのです。
「……口に出てるぞ。」
「そうですか、では反省しなさいです。」
「……反省してる。だけど子供っぽいお前も悪い。」
「……ふぅ…貴方ね、それは、いじめっ子が『いじめられているお前も悪い』、と言ってるようなもんですけど」
「…………」
そっぽを向いているジオ君。
………彼の方が子供っぽいんですが……
「まあいいです。それで、ジオ君。」
「…なんだ?」
「貴方、暗黒街に行くのが夢なんでしょう?」
暗黒街、それは、怪異街とも呼ばれる街だ。その街に光は無く、闇になれている瞳でなくては街を見渡せないんだとか。
近くに行った事が有りますが、あそこの近く自体が暗い闇に覆われてるようでした。あそこに行くためには多分、彼を呼び出した方が安全でしょう。
「そうだな。」
「近々あそこによる予定があるんです。」
「!!」
「良ければ、ついて来ます?」
「行きたい!」
僕は肘を膝の上にのせ、頬杖をつく。
「ん、意気込みはいいですね。んー……でも、君、暗闇になれてるですか?」
「無理。」
「ですよねー。……君まだあのトラウマが有るんですね?」
ぎくっ
ジオさんが思いっ切りよそ見する。
ジオさんのトラウマ…それは…この世界で幽霊を見たことが発単なんですよね。その時丁度部屋は暗かったんですよ。その場に僕、いたんですけど…ジオ君の反応がっ…面白かった。うん。アレは面白い。面白いがあんまりわからない僕だけど、アレは面白い。物凄い笑いました。所謂爆笑です。泣いてて、『ひぃっ!!』とか言ってたんです。顔蒼くして。
「んん?どうしたのですか?……ふふっ……安心してくださいです。あの街には沢山の怪異と幽霊がいるんですよ。楽しそうですよね?」
「嫌だぁっ!!」
もうほぼ涙目のジオさん。やばい、面白い。ジオさんは面白いですよね、本当。落ち人はこの世界が常識外れなのは確かですね。
「ジオ君は面白いですねー。」
「君付け止めろ。バカにされてるようでならない。」
「事実ですし?いいじゃないですか。」
「悪かった。本当にすいません。だからもう許して。子供っぽいとか言った自分がダメでした。」
「………ふんっ…………気にしてるんですからね 。」
子供っぽいの。凄く嫌なんですよ。複雑な気分になるし……ぼっきゅんぼん?のスタイル抜群になりたかったんです…!なのに、なのにっ…!
「あーあー!泣くな!」
「別にっ…泣いてなんかいませんしっ…!」
「声が震えてる。あと、泣きそうな顔してるぞ。」
「殺すぞ。」
「やめてくれ。」
『さようなら、またお会いしましょう。』
翻訳です~………アルメニア語です~…あ、作中の文字の事ですよ?
タイトル翻訳は英語です。ハイ。




