010頁:何処かの長すぎる物語
前回の中途半端な続きです。
少し早めに投稿できましたーよかったよかった。
そしてアリスちゃんのターンだぜ☆
………ものっそい長いです。
どうぞ
教室を出て階段を下りる。
そして下駄箱まで歩こうとした時、僕は突然呼び止められた。呼んだのは……案の寧、アリスさんとジン君。
「ラトちゃん。帰るの?」
「ちょりーっすっ」
アリスさんの言葉に僕は頷く。とアリスさんは何かを考え始め、突然「明日からゴールデンウィークよね?」と行き成に僕に聞いた。
どうしたのでしょうか。面倒事は嫌だなあ…
けどその通りのため僕はそれに頷いて返すとアリスさんは笑顔になり、
「みんなで一緒に遊びたいんだけど、ラトちゃんも一緒に来て欲しいなあ…なーんて」
遊びの誘いをした。どうやらアリスさんとジン君の方は既に予定が出来ているのか、遊べる日がある様ですね。
かわいい…アリスさんて本当に可愛いな…きゅんきゅんです。
密かに萌えていた僕は返事をするためにしっかり、アリスさんの顔を見て言う。
「……アリスさん」
「?なあに?」
「…断るわけが無いですっ…!」
「やった!」
「うんうん、良かったよかった。」
「あ、ジン君」
「んー?なんだあー?」
「君、私の事、なんて思ってるんです?」
「えっ…?えと、どうして、そんな事…」
…ん?どうしたんだろう。どうしてボールぶつけてきたのかを聞こうとしてるのに…急に赤くなって…いんふるえんざ?
カァっと頬を高揚してるジン君。
…真面目に心配してきたんだが。
「ね、ねぇ…大丈夫ですか?」
コツン
「…んー…保健室、行きましょう。」
おでこが尋常じゃない熱さだったので、保健室に連れて行く事にした。
ん?ジン君がさっきよりも顔真っ赤にしてぽけーっとしている。…倒れないでほしいです。仕方ないし、絞めるのはまた今度でいっか。
ドサッ
「あ~…倒れちゃったです。…面倒ですね。」
腕を掴みそのまま引き摺る。
案外軽いな…持ち上げて運ぼうかな。
「アリスさん、君も付いてくるですか?」
「…ずるい」
「ん?」
「ずるいわよ」
「…ん?何がです?」
「別に。あ、私も付いていくわ。」
「ん…行きましょうか。」
…アリスさん、なにがずるいって思ったのだろう?…不明だ。
ずる、ずる…
ずる、ずる…
熱が上がる心配はしない。だって、体強そうだし。別に良いか。半分は嫌がらせだ。なぜなら…ボール。ボーラ。ぶつけてきたことを僕は忘れない。実はあれかなり痛かった。じゃなきゃ気絶もしないってもんよ。
「…ねえ、アリスさん」
「なにかしら?」
「さっき言ってたずるいって何が?」
「気にしないで。」
「…ん…分かった。君が嫌なら聞かない。」
「優しいのね」
「…」
その言葉に僕はピタッと止まる。
「なんで?」
「なんでって…人の嫌がる事をしない所とか、この前怪我していた不良の手当てしていたりとか…お人好しみたいな、優しいところがあるわよね。」
「……………う、そ…」
そんなのって…僕はこれまでお人好しにならないように、優しくならないように頑張っていたのに…ショックだ……いや!僕たまに人間の腐乱死体や死体を解体してたりするもん!
「アリスさん、私はね、たまに人間の腐乱死体や死体を解体してたりするのですよっ」
「……マジ?」
「うん、まじ」
「…その死体、その後どうしたの?」
「そりゃあもちろん、埋葬したですよ」
「いいほうじゃない?人を殺していたりしないなら。大体どんな人なの?」
「……人、殺しているですよ…それと、大体は悪党やギャング、マフィアなど。頼まれ死刑囚など」
「……まあいいんじゃないの?」
「優しい?」
「うん。」
「どうして?」
「もっとひどい人を見たことあるからかな?」
僕よりひどい人で、アリスさんにかかわりそうな人……うん、アレね…アレしかいないよね。絶対。と言うか、アレ以外に居たらやばいですよね、世界が危機に陥りますよね。
「マッド・ブラッド?」
そう言うとアリスさんはビクッと反応し、目を逸らす。
でしょうねー…好んであれと関わる人なんてめったに居ないもんねー…
遭う度に毎度血を取られるもんねー…吸血鬼擬きだもんねー…
変態だもんねー…仕方ないよねー…でも憎めないのは僕だけ…でしょうか。
「知ってるの?」
「知り合いですもんねー…」
「えー…」
「引いちゃうよねー…分かるわあ…私でも同じ反応してるよー…」
ふふふーと無感情に笑う。
「逢う度に毎度血を採られるもんねー…獲られるもんねー…一発殴ってなんで生きてんのって聞きたくなるもんねー…でもそれ言ったら絶対笑いながら、
『何故生きてるですって?愚問ですね。世界中の美しい血を見るために決まっているでしょう!!HAHAHAHAHAHAHA!!!!それ以外に何があるんですかねぇえ???あん?逝ってみろよ?あ、間違えました、言ってみろよ、でしたああ!!HAHAHAHAHAHAHA!!』とか絶対言うもんねー…仕方ないよねー…」
「…似てすぎて逆に怖いわ。」
「はあ…あれホント消えればいいのに。」
「…貴女苦労してるのね…」
「ええ…ホント、アレに係わると生命の危機と言うか、寿命が縮まるですよ」
「うんうん。分かります」
「…担ごう。」
「ん?」
「よいっしょっと…」
腰を支えて、膝の裏を持つ。
あ、やっぱり軽い。ちゃんとご飯食べてるのかな?後で聞こう。
「あ…あ…ラト、ちゃん」
「なんです?」
「その持ち方じゃなくてもいいと思うんだけど…」
「…そうです?でも、やっぱり心配で。」
「…そうよね…じゃあ写真とってもいい?」
「?」
「ダメかしら?」
「…ううん。どうぞ」
「やった!」
アリスさんは生きいきと鞄からカメラを取り出してかしゃっっと写真をとる。
一体なぜそのバックにカメラが入っていたのかは、聞かないでおこう。うん。
「あ、ラトちゃんってさ」
「…ん」
「ゲームって好き?」
「………?」
食べ物…?げーむ?…虫?魚?肉?
「……???」
なにそれ?クッキー?新種の果実?ケーキの名前?
「…その様子だと全く分かっていないのね」
コクコクっと頷く。
「いい?ゲームと言うのはね、色んな種類があって」
ふむふむと、頷く。
新種の食べ物ですね?ぜひ食べ
「食べ物じゃないからね」
「…しょんぼりだ。」
「意味わかんないわ。で、種類があって、ゲームソフトと一般に目される物には、コンシューマーゲーム、家庭用ゲーム機ね。で、起動可能なプログラム本体とそのデータ、及びそれを収めるためのハードウェア。物理的媒体・メディアなの。」
「…詳しいですね。」
「…意味わかってる?」
「大体?」
「なんで疑問形。まあ、分かり易く説明すると、ゲームは家庭用ゲーム機は、ハードって呼ぶの。」
「うんうん」
「でも、それで遊ぶには、ソフトが必要なの。これが、ロムカムセット、光ディスク。種類はいろいろ。お店で購入者が手にするのは、さっき言ったものに加えて、取扱説明書や他の付属品をパッケージに収納した状態のものなの。」
「……」
「理解してますって顔ね。続けるわよ。デジタル配信…ダウンロード販売、オンラインソフトウェアとか、によって提供される「ダウンロード版」のような、物理的媒体を含まない販売形態もあり、消費者レベルでは、単に「コンピュータゲームという遊びを提供してくれるソフトウェア」という認識しかないんだとか。」
「は?」
一気にわからなくなった。特に後半っ。大体分かるんだけど、そのー…しょうひしゃれべる?ってなに?
「まあ、消費者レベルとかはあんまり気にしないで。戯言よ。簡単に言うと、さっき言った、ソフトね、これの形が存在しなく、データ状のもの。ダウンロード版、て覚えれば気が楽よ。」
「な、なるほど…」
「1本のゲームソフトで、1種類のコンピューターゲームをプレイすることができるのよ。
ガラッ
「用があんの?無いの?」
保健室の先生がギロっと睨んでくる。
「あ、これ。熱があるみたい。」
僕は腕の中に居るジン君を差し出した。
「……薬、持って来るからそこから動くんじゃねぇぞ。」
「柄が悪い先生ね。」
「聞こえてんぞっ!!」
「すいません。」
♥♧♦♤
「ねえ…どうしよう。ジン君まだ起きないんだけど。あと、寮、どうしよう…」
「…どうしよう…誰もいなくて快適な場所なんてないし…」
「……あるですよ?」
誰もいない。そして何気に快適。さあ?お判りでしょうか?廃棄病院?それこそホラーだよねーどっち勝手言うと、廃寮みたいな場所。今では見違えたけど。
「あるの?!どこ?!」
「…ダークローズ寮」
「…?どこなの、それ?」
「私の寮」
「だめだよ!ひとい「いないよ」…マジで?」
「うん。まじ。人は私だけ。むしろ私が寮長みたいな立場ですよ。」
「…よしっ!行こう!」
「あ…でもなあ…」
「??」
「あの場所、見た目はお化け屋敷みたいで森に囲まれてて、坂道で遠いですよ?」
着くころには夜ぐらいかなあ…
「なかみは?」
「綺麗。てか全場所掃除したからピッカピカ。」
「よし行こう。」
「あ、アリスさんも行くの?」
「当たり前じゃない」
「遠いし足疲れるですし、大丈夫ですか?」
「もっちろん!!」
「…心配ですけど、君が行きたいなら、行きましょう」
「やった!!」
そこまで嬉しいのかな…事実、あの坂はちょっと長いし…途中でジン君起きると思う。まあ、いいか。
そうしてあの場所へと足を向けるのでした。
❅…†…❅
「主……」
「どーでもいーけどさあ…僕を君の主人探しに付き合せないでよねー」
「お前はあの人の行方を気にならないのか?」
「…気になるよ?そりゃあね。綺麗な血だし。透き通るような美し紅色…そして一般人の様などろどろしたような感じじゃなくって、さらさらで…」
「そこまでにしろ。殺すぞ」
「うるさいですねえ…過保護バカですねえ…。ほんとっ!こう言うのって嫌い過ぎて笑えますよ!HAHAHAHAHA!!!」
「はあ…タヒね。」
「おや?よくそんな言葉知っていますねえ!!戦闘バカでも少しぐらいの知恵はあるようですねえ!!HAHAHAHA!!!」
「へえ、血狂いが何言ってるんだ」
「その名で呼んでいいのはラトだけだ。二度とその名で呼ぶな。血、抜き取りますよ。」
「その前に殺すから安心しろ。」
「いやです。死にたくはありません。僕が世界中の美しい血を見てから殺してください。あ、でもその前に貴方の主と結婚しますけど。」
「死ね。」
「いやそっちが死ね。」
「っは…幼稚な挑発にのるなど、身長だけでもなく中身まで小さく幼稚なんだな」
「あ…そう言えばよかった…」
「ばかだな。さすがは血狂い」
「ありがとうございます!!血の事しか見ていないと言ってるんですね!!?もはやほめことばですよぉぉお!!!!」
「…だめだな。こいつ。主の言った通り、血狂いですね…」
「HAHAHAHAHAHA!!!!!!サイコッーー!!!」
「主、もはや俺にはこいつが言ってる言葉が、『サイコ』、と聞こえてしまいます…っく…」
「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!!」
…♡
「疲れたー!」
「そうですね。私も早く家の中に入って、お風呂したいです。」
「???お風呂したいです?えっと…シャワー浴びたいじゃダメなの?」
「あ……そっか。その手があったか…」
「うふふっ…ラトちゃんってさ、なにかと言葉使いが変よね。」
「…そうです?」
僕って…変だったかな?よくわからないです。…よねー…?…そうかしらー…?…もっとも僕に似合わない言葉使いですね。…じゃあ、だぜ?…ありっぽいですね。よろしくなのだぜっ…よし、無理ですねっ…!ハッキリわかったですよ。
「そうよ、なにかと終止形で『です』とか必ず付くもの。独特って言うのかしらね。」
「…それ、褒めてるの?貶してるの?」
「褒めてるのよ?」
「そう…」
…そうかな?確かにそりゃあなんか、ですとかついちゃうけどな…いたって普通だと思う。…でもアリスさんの言葉からして、それ自体が独特なんですよね。でも褒めてるからいいのかな…?…まあいっか。
「にしても寮っぽくないわね。ここ玄関でしょ?」
「そうですが、どうかしたですか?」
「いやぁ~ね?」
「…?」
「寮ってもっと大きいと思うけど。私のところの玄関ってホールで、げた箱が置いてあるから。」
「…まあ。ここは寮向きじゃないですから。少し改良を施したんです。」
「改良?」
「ん。中身をすべて私の家にしただけ。改良と言うか、おそうじですけどね」
そういうとアリスさんは、ピシッと固まった。
どうしたんだろう?…???
「つつつつまるところ、こここは、ラトちゃんちゃんの家?」
ちゃんちゃん?…変なの。アリスさん大丈夫ですかね?
「んと……とりあえず、落ち着いて?」
「あ、ああ…ごめん。えっと…で?ここはラトちゃんの家なの?」
「…内装だけですが。見た目はもっと立派ですよ。」
「…マジかー…。 ところでラトちゃんってお金持ち?」
「…立ち話も何なんですので、とりあえずリビングに…。ジン君もいることですから。」
僕は腕の中に居るジン君を見つめる。
よく起きないなぁ…そうとう辛いのだろう。可哀想に。
「そ、そうよね。じゃあ行きましょ?…って、リビングってどっちかしら?」
「左。」
そういうと、アリスさんは右の扉へ…
「そっちは右。」
「そそそうね。ふぅ……落ち着け、俺」
「???」
アリスさんは俯きながら、こめかみを押さえてる。
…落ち着け、俺……なるほど、落ち着くには俺と言うんですね。…今度試しにやってみよう。
「っ…ん…!」
胸を押さえ、そしてゆっくり深呼吸する。息を吸って、息を吐いてを繰り返す。
やばい。やばい。うん。やばい。苦しい。また、息が難しくなったです。
ジン君を床に座らせる。
ちょっと罪悪感。ごめんなさいです、ジン君。
「アリスさん…」
「なあに?と言うか、大丈夫??」
「ジン君を、リビングに連れて行って、ソファに寝かせて。わたし、部屋に居る。」
「え、でも、ラトちゃん、なんか」
「お願い、です。」
「……わかった。あとで、ラトちゃんのところに行くからね。」
「いえ、その必要はありません。すぐに行くので。」
「…ええ。気を付けて。」
「ありがとうです」
ごめん、なんて言ったら怒られそうだから言わないです。
それだけ言って、僕は階段を上がり、見えない所にうずくまる。
「冗談じゃないっですよ…終わるなんて、赦しません。」
ううん、赦されない。
――――だって、それが、僕の在り方ですし。絶対に諦めない。絶対に止まらない。
♡…
「なんだかなあ…」
私、はジンを言われたとおりにソファに寝かせた後、一人空を見ていた。
いつの間にか曇り空が晴れていたんだぜ。すご。ここの世界の天気予報も外れるもんなのね。曇りのち雨だったはずなんだけどなあ…。
「…なんだかなー!!」
だけど同時にどこか悲しそうで苦しそうだったから心配なんだよなあ…。
初めて見た彼女のしっかりとした、微笑み。それはとても…
「……んー…幻想的、って言うのかしら……」
とても、綺麗だった。可愛くて、綺麗。彼女の笑顔は、誰よりも、輝いているような気がしたんだよね。とても不思議。心があったかく感じている。好きだな、って思える、とても不思議な笑顔。心が温かくて、気持ちが良い。
…こりゃあ、ジンが恋擬きに落ちるわね。
何と言うか、なんか、こう…なんていうんだっー!!
「なにがです?」
「うわっ!!」
「っ……危ないですね。」
「言いいつからそこに居たの??!!!」
そういうとラトちゃんは少し考えたような顔をして、ザックリするようなことを言った。
「……『なんだかなあ……なんだかなー!!……んー…幻想的、って言うのかしら……』辺りからですね」
「殆ど最初じゃないか!!」
「そうですか。」
「…もう…驚かせないでよ…」
「ごめん」
顔を俯かせて言うので、慌てて私何とかしようとする。でもラトちゃんはあわあわしている私を見て、少しだけ、本当に、少し、一瞬、微笑んだ。いや、微笑んではいないのかもしれない。ただの幻。
「慌ててるです?」
「…うん。」
「そっか、じゃあ『落ち着け、俺』ですか?」
「…………うん?」
…意味不明な事を口走ったよ、この子。
「ですから、『落ち着け、俺』ですか?」
「…ええっと…聞いていたの?」
確かに私は言っていたね。少し慌てて。……………マジか。なにこの子。可愛いんですけど。
「うん。…ただし、聞いていた、ではなく、聞こえていた、ですが。」
しかも律儀に教えてきた。
「………」
「…?」
いっそ気にしないでいよう。
「…そうそう!ラトちゃん」
「?」
「今日ね、ここに泊まってもいいかしら?」
「…当たり前です。」
「やった!!」
「…そう、ですか」
「どしたの?」
「…なんでも?」
「なんで疑問形。そう言えばさ、お泊り会よね!」
「そうですね。ジン君もいますし、アリスさんもいる、それって…とっても、素敵な事だと思うですよ。」
「そうね!私生まれて初めてよ!」
「…うん、とっても、素敵。」
「ふふっ」
「…アレ?」
ラトちゃんはとても驚いたような顔をしてる。無表情だけど。
…どうしたんだろ?
そしてラトちゃんは、自分の指で自身の唇に触れ、とても気まずそうな顔をしながら言う。
「…ここ、寮だから、お泊り会にはならないんじゃ…」
「…ラトちゃん」
「な、なんです?」
「そういう事は、言っちゃ、ダメよ?」
「…おKです。」
と言う返事で返された。
…♡
「くぁ……ちょうねみーんですけど。」
「そこらへんで寝てろ。おいていくから」
「…お前さ、お前の主に言われなかった?こう『出来るだけ人にやさしく』とか」
「…言っていましたけど…それに付け加えてましたよ。」
「なにを?」
「『あ、でも、血狂いには容赦なく。』と。」
「……きゃあ!愛の鞭ですね!!」
「…なんてポジティブで哀れなんだ…。」
「HAHAHAHAHA!!!何事にも明るく対応ですよ!!?HAHAHAHAHA!!」
…♡
「…あ…」
「どうしたの?」
僕は急いで腕時計を見る。
…そろそろご飯でも作ろーっとです。材料はcopyすれば問題ないと思うです。
ぎゅ
立ち上がろうとする僕の裾を掴まれる。誰にかって?アリスさんですよ。
かわいい…!
「?」
「あ…ごっごごめん!!」
慌ててアリスさんは手を放す。
……落ち着け、俺……ですね?。
「おちつけ…俺…!!」
当たったーですよ。ふっふっふー…!
『アリス…僕の愛しきアリス。』
不意に、そんな声が聞こえた。
『君は一体何を望む?』
…誰なんでしょう?この声は、間違いなく僕の声なんですが…こんなんじゃないし、言いた事も無い。
『明日は誰の為?語れ、夢は幻。二度とは無い今を、輝き纏って生きて逝け。』
……バカみたい。きにしないでいよう。うん。
「料理でも作ろうかな、と思ったのです。」
「ん?ああ…そうね。じゃあ料理、手伝ってもいいかしら?」
「ダメです。」
「即答?!」
「招かれた者はゆっくり寛いで居れば良いのです。それが家の主と言うモノでしょう?」
「…無駄に紳士ね。まあそうだろうけど…私、何かしないと落ち着かないタイプなのよ。」
「…そう…では、本で良ければ貸しますですよ。」
「ふふっ…しますですって…えぇ、では、その本を貸して下さるかしら?」
「よろこんで。そこの本棚にありますので、お好きなのを選んでいいです。」
壁の端っこにある巨大本棚を示す。
「あ、出来ればジン君を起こしていただけると助かるのですが。」
「…それもそうね。」
アリスさんはそういうと、ジン君の頬をぶっ叩いた。
痛そう。と言うか、やけに容赦ないですね。
そう言えば、熱引いてるような…?。……よかった…
僕はジン君の叫び声を背景にキッチンに立つ。
「…ふむ…」
何創ろうか。
不意に、窓越しから移る空を見上げる。正直、自分でもなんで顔を上げたのかわからなかった。
変わらない、嘲笑う月。夜だからか、空は紫に変貌している。
「……ふう…カレーでいっか。」
そうして僕はカレーを作るために材料を用意することにした。
♡…✝…♥
「…ラトちゃん。」
「?」
「こ、これは…?」
私は目の前の物体xを見て絶句していた…。
「カレーです。」
「か、カレー…?」
「?」
ジンなんて料理を目の前にして、魂が抜けかけている。
おいおい…食べても平気なのか…これ?
「ね、ねえ…?これ…」
「…?」
ぐっはー!!止めてくれる!?
何その純粋な瞳っ!!?やめて!!心が痛むわ!!!
私は目の前のカレーを改めて見る。
なんかドロドロしてるんだけど…あの赤いのなに?!ニンジンなの?!見えないんだけど!!何か見たことも無い物があるんですけど!!ラトちゃん女の子よね!!?変な事考えっちゃったわ、てへぺろ~☆
私は意を決して食べる事にする。
持つスプーンが心なしか震えてる気がするがきっと気のせいだ。そう、気のせいだ
「い、頂きます。」
「はい。では、私もいただきます。」
ラトちゃんは私の向かいの席に座ったら、一口水を飲み、スプーンを手に持った。
「ん…ジン君」
「っは!?」
「ご飯、食べた方がいいですよ。」
「そそそそうだな!!いっただっきまーす!!」
ああ…ジン…好きな女の子が故に食べられないなんて言えないのだろう。
それなんて哀れ。
「ははは…」
真っ白に燃え尽きたぜと言う様に、ジンはスプーンを持った。
「はむ」
いいったぁぁあああぁあぁああ!!!!!ラトちゃんいったよ!!!
そうしてラトちゃんは、もぐもぐと口の中のカレーを食べて行く。
へ、平気みたいね…
「…よ、よし…」
私はカレーと言う名の物体xを掬う。そして口へと運び…
「もぐもぐ……ぐっ…!!!!??」
吐きたくなるのを我慢しながら食べ、水で口の中の物体xを流し込む。水はあっという間になくなり、コップをダン!!と、食卓の上に置く。
まっぢぃぃいいいいっっっ!!!!!んだごれぇえっ!!!!
食べ物って本当にマズくなるもんなのね!!よく気絶しなかったと思うよ!!!?
「?どうしたんです?顔色悪いですよ?」
「いえ…何でもありませんことよ…」
「そうですか?」
「ええ……うふふふ…ふふ…」
そしてジンへ目で伝える。この料理は『M18 Claymore』並みに危険だ、と。それが伝わったようで、更にジンは顔を蒼くする。
「おう…はむっ!」
ジンはパクリとカレーを口に含むと、
「もぐもぐ…む?…もぐ…ぐふっ…おんげ…!!!??!?」
翻訳すると、『あれ?なんだぁ!普通にイケるじゃん!もぐ…ごふっ!おんげぇぇぇえぇぇえええ!!!何かゴリゴリしたりプルプルしてるんですけど!!!??なにこれ!!?』だ。と言うか、そうなるんだよねえ…いそいそとジンは水で口の中の物体xを流し込んでいく。…うふふ…ふふ…ふ…
「皆さん、どうされたんです?顔色悪いですよ?」
そりゃあテメーの料理の所為だ、とはもちろん言えなく。あ、ちなみにジンは今座って、起きてるように見えるけど、気絶してます。ニッコリしてますが寝てます。気絶してます。
「少し休んでは…?」
「ラトちゃん、本当のこと言っても良い?」
「ご勝手に。」
私は決意して、言う事にした。この料理の…料理とも言えないけどね。
「…この料理…まずいわ。」
「?」
「不味い。味、感覚、見た目、無臭…と言うか、普通の匂いだけど…全てがダメ。」
「うん。知ってる。」
「え?」
「?」
「不味いってわかってたの?」
「いえ。まったく。」
「じゃあ、なんでそんな…無表情なの?せめてこう…傷ついたって感じで…」
「しないです」
この子…強い!精神的な意味で!…陰で虐められてないか心配になるなあ…
「別に?不味くても私は平気ですので。」
「……ラトちゃん…貴方って…優しいけど、意外と性格悪いわよね?」
「そうですね。知っています。が、矛盾してません?それ。」
「ははは…はは……あ、そう言えば、ラトちゃんはこの料理平気なの?」
「……」
こくこくっ
「大した味覚ね。」
「違うです」
「?」
「大した味覚、ではなく、味覚が無いのです」
「…マジ?」
「おおまじです。」
味覚ないって……それで料理がこんなにもまずいのか…。
「嗅覚はありますけど。」
「そんなのってありなの…」
「はい。ですので、このカレーも普通に見えるです。」
「…そっかあ…でもこんなに不味い物は初めて見たわ…」
「…私より不味い人、いますよ。」
「えぇ!?」
「血狂い。」
静かにそう告げるラトちゃんは…とても顔を蒼くしてる。
あれ?味覚ないんじゃ…と言うか、研究者気質はみんなマジいのか…料理。
「アレの所為で、味覚がなくなったんです…」
「あっ………(察し」
ゲームの話でした。ウィキペ参照で、すこし改変しました。
ジン君、すこし不憫ですね(笑)
ちなみに、『出来ればラトちゃんは料理がうまい』
と言う設定にしたかったんですが…出来ませんでした。
何故なら、この設定は決まっていたことです!
この物語の主人公は絶対に料理がまずいという話です。
ちなみに…
↓以下裏話的な
†❅†
「チェシャ猫くん、君、地面に照れてる?」
私は先程から地面をじーっと見つめているチェシャ猫くんに問う。
「ちげーし。」
「ですよね。ではどうして、顔が赤いのですか?」
「…分かんないだけど。」
「ふむ……暑いのですか?」
現在は夏です。暑いのでしたら、まあ…うん、氷や水でもぶっかけましょうか。…実に愉快そうですね。
「…あぁ、多分。」
「なるほど。では少々お待ちください。」
―――
「っぎゃあぁぁぁあ!!止めろぉ!今すぶっ!」
ジャアー
「ふふ、どうですか?気持ちいでしょう?」
「笑うな!今やってる事は決して笑い事ではなぶっ!」
「ふふ……では次に氷ですね…?」
「や め て く れ(字余り)」
そのあと、猫くんが熱を出してぶっ倒れたのでした。
めでたしめでたし
「めでたしじゃねーよ!!」
ちゃんちゃん
†❅†
でした。これが元凶でラトちゃんは照れてていても、熱か風邪かな?と思うになってしまったのですよ。そのため、鈍感説が…否、バカ説ですね。




