1話 スキル登場
書き方、内容が大幅改変します。徐々に変わっていくと混乱してしまうと思いますのでまとめて編集しています。今週中には必ず終わらせるつもりです。間に何話か新しいエピソードも増えると思います。
異世界転生をした俺には大量の疑問が降り注いできた。まずは俺に何が起きたのか理解できなかったことについて。
異世界転生をした瞬間。俺の目の前に現れたのは病院の薄いピンクのカーテンではなく生き生きとした緑色が見えた。それによって大量の疑問が降り注いできてしまった。
続いて疑問に思ったのはステータス表示、スキル「小説家」などというよくわからないワード。
ステータス表示というまるで小説でしか見たこと無いようなワードを目にした俺は終始困惑した。異世界転生という絶望の人生からの第2のスタートが起きたと知った俺は期待が高まっていく一方、あまりにも違うこの感覚に混乱した。
そんな混乱から脱した今。俺にはこの世界での目標ができた。
異世界でスローライフをする。
といういかにも小説家らしい穏やかな目標だ。
俺はせっかくゆっくりする時間を手に入れたのだからのんびり暮らしたいと思ってしまう派。
単純に俺はのんびり暮らす方が好きだからだ。小説家なんてただの暇人だったからか気づいたらそんな性格になってしまっていた。
家に帰って小説を書くか、金がないことに焦りを感じてバイトを始めるか、そんな生活を続けていたからか俺のバイトの面談スキルは学歴とは比例しないほど伸びていた。
やることがなかった小説家時代、バイトで無双していたあの頃。
小説の執筆よりバイトのほうが多かった記憶がある。
もはや逆にあの時期が人生の絶頂期だった。
誰もいない場所に家でも立ててゆっくりしたいところなんだが...
そんな場所を見つけるためにもやはり情報が必要だ。俺はスローライフをするという目標を達成するために行動に移った。
ステータス表示
俺はまずステータス表示を確認した。
スキル 小説家か
どんなスキルなんだ?
俺はスキル「小説家」を開いた
ステータス表示ではどんなスキルなのか確認することができる。
ただ「これはこんなスキルでこんな事ができます」と書いてあるように現代の優しい説明書のような訳では無い。基本的にこの「ステータス表示」が俺が今までスキルを使った情報やどこかから得た知識をもとに分析を進めてくれている。
俺はステータス表示を確認した。
スキル「小説家」とは
「魔素を使って物を生み出すことができる創造の力」らしい。
ん?
色々わからないところがあるぞ
ここで再び混乱が生じた。
魔素?
魔素で物を生み出す?
そもそも魔素とはなんなんだ?
全くわからなかった俺はステータス表示という取扱説明書を確認することにした。
この世界には魔素というものが存在するらしく、魔素を使ってスキルを使用しているらしい。
それにステータス表示の中には魔素量についても書かれてあった。
魔素量は人によって違う?
そう。
魔素量は人によって数値が変化するそうだ。まさに異世界小説のような流れになっている気がする。異世界小説のような世界に転生したと思っておこう。
肝心なのは俺の魔素量がどれくらいなのかだ。自分の魔素量の立ち位置を把握しておかないと今後に支障が出るだろう。
俺はステータス表示に魔素量に関して記されているか調べた。
で、俺の今の魔素量は...
書いてない?
俺の魔素量についてステータス表示には全く書かれていなかった。おそらくそれがこの世界のルールなのだろう。
続いてスキルに関して
まず
こんなスキルを手に入れるなんて
想定外なんだが...
それが正直な気持ちである。
スローライフをするにあたって、ある程度強いスキルを持っておくのはもはや掟なのだが問題なのはスキルについて詳しく書かれていないことだ。
「魔素を使って物を生み出すことができる創造の力」と言われてもどのくらい魔素を使いどんなデメリットがあり、どんなものまで作れるのかはっきり言及されていない。
一度は使えるだろうと信じスキルを使ってみることにした。
「うわっ」
このスキルを使用した途端まずわかったことが1つあった。このスキルは特に頭を使うということ。
物を作り出すというのを聞いて難しそうだと誰もがはじめは思うはずだがそのとおりであった。
スキル「小説家」でものを作るには設計図のようなもんを頭の中で作らないといけない。
例えば作るものを家と過程しよう。頭の中で設計図を作るとともに、この作業は家を作るための設計図を何枚も重ね合わせ作るための道筋を立てて実行しないといけない。
するとそれによって周りの木々が自然と集まってくる。
何本もの木々が根こそぎ取られ、俺の目の前に並べられていく。これらの木々を使いスキル「小説家」で想像した家がどんどん作られていくのだ。
1つスキル「小説家」に対して驚いたことがある。それはスキル「小説家」使用中は時間が止まっているということ。たまたま目にした風によって流されている1枚の葉っぱによって気づくことができた。そして今も時間の止まった状態で俺で家がだんだん作られていっている。
周りの木々がどんどん切られていき家が組み立てられてゆく。周りの木々がまるで芸術作品のようにきれいで頑丈な形の組み方がされていくのだ。
日本の組み木のような感じだ。木々の重圧感によって逆に支えられているという不思議な構造。
ネジを使うという考えが思いつかなかったからか気づいたらこの方法で設計図を作ってしまっていた。
これらの木々はあっという間に組み立てられた。そして頑丈な2階建ての家が完成し、作られていた空中からゆっくりと地面に降りてきた。
まさか本当に家を作ることができるとは思っていなかったのに...
これは意外でしかない。
そして何も反応がないということは...
どうやら1度の「小説家」のスキルの使用では魔素量を使い切ることはないらしい。
他のものも作れるのか試してみた。
水
飲み物が作れるか作れないかでこれからの冒険の運命が決まる。作れるのなら冒険での生活が楽になるだろう。
ポチャッ
小さな水滴が俺の目の前に現れた。
その水滴はゆっくりと俺の下に落ちてくる。
ということは...
飲み物問題はないということだ。まさか作れるとは思っていなかった。
食べ物
カレーライス、ラーメン、お寿司。食べ物も作れてしまうのだったらこの世界での飲食の問題はすでに解決することになる。
ホカホカホカホカ
俺の目の前には中くらいの竹のせいろが1つある。そこからほんのりとしたいい香りとともに真っ白な煙が流れてくる。
小籠包だ。
ということは飲食の問題はすでに解決。
単純にすごいと思う。スキル「小説家」の作れるもののユーティリティーには作るたびに驚かされる。
スキル「小説家」を使用していく中で何個かわかった点がある。1つ目は作れるものは自分の魔素量までの範囲のものということ。つまり自分の能力を超越した最強のスキル、魔法みたいなものを作ることはまずできない。
2つ目はその魔素量に比例する魔素量を消費するということ。たとえ作れたスキルや魔法が自分の魔素量のギリギリの上限だった場合。その文の魔素量を消費するため何でも、何個でも作れるわけではない。自分の魔素量との相談が必要だ。
そして魔素量に換算できないその他のものはいくらでも作れるのかも知れない。
つまり...
基本的には
何でも作れるのだ。
これはおそらく最強のスキルだろう。




