島の四天王
白いトラっち達は修行を続けています。いつ、島が襲撃されてもおかしくないからです。茶色いトラっちはいつも白いトラっちにぼろぼろになるまでやられています。カメは甲羅でひたすら白いトラっちの攻撃の防御をします。ワニはビームが出なくなるまで出し続けています。ベルンガはひたすら泳ぎを鍛えています。みんな、少しずつ強くなっていました。島の住民たちは修行の様子を見ていました。
ある時、白いトラっちたちのところにイヌがやって来ました。イヌはシマノ守り神です。島最強の使い手もイヌだといいます。何をしに来たのでしょう。修行をしている白いトラっちのところに来ました。
「ちょっと修行の様子を見に来た。順調なのか。」、イヌは聞きました。
「少しずつではあるけど、皆強くなってるよ。」、白いトラっちが答えます。
「よしそうしたら、勝負をしよう。こちらは島の四天王をつれてくる。そっちは白いトラっち四天王だな。」、イヌがいいました。
なんだかイヌはやる気満々です。白いトラっちたちと戦うつもりのようです。これは白いトラっちたちにもいい修行になりそうです。白いトラっちたちはおたがいに試合を繰り返し、すっかり慣れきってしまっていました。でも、白いトラっち四天王とは何でしょう。それに島の四天王とは、すごく強そうです。
「いいけど。もしこっちが勝ったら、イヌと勝負させてくれ。」、白いトラっちは言いました。
「分かった。少し待っていてくれ。みんなを連れてくる。試合はどちらかが気絶をするか、降参するまで続けるからな。」、イヌは四天王を連れに行きました。
白いトラっちは皆のところに行くきました。作戦会議です。ベルンガは四天王との戦いに驚いています。どうやら、ベルンガは絶望しているようです。ワニはやる気満々です。早速、ワニビームを試したいのでしょう。ワニが最初に戦うことになりました。カメは面倒くさそうです。茶色いトラっちは怯えています。白いトラっちに毎日ボコボコになるまでやられて自信を失っています。残りの戦う順番はじゃんけんで決めることにしました。ワニ以外はみんなやる気がなかったのです。じゃんけんで負けたベルンガが次になりました。その次が茶色いトラっちです。最後がカメです。白いトラっちは当然大将です。
イヌたちが来ました。四天王を連れています。なんとそこにはシカっちがいます。他の3匹は白いトラっちが知らない存在です。
「紹介してやろう。まずはシカっちだ。どうやらお前たちと面識があるようだな。こっちはシロイルカだ。コイツはベルンガの兄でイルカ族のボスだ。こっちにいるのがクマーンだ。そして、最後はライオンだ。戦う順番はどうでもいいぞ。適当にじゃんけんで決めるかな。能力は戦ってからのお楽しみだ。」
クマーンは巨大なクマでした。とても強そうです。ライオンも強いでしょう。シカっちは茶色いトラっちがボコボコになるまで、前に一度やられました。シロイルカの強さは未知数です。
「ベルンガよ。シロイルカは強いのか。」、白いトラっちは聞きました。
「強いベル。変なビームを出すベル。」、ベルンガは答えました。
ビーム使いと聞いてワニはやる気満々です。どちらが最強のビーム使いか決めたいのでしょう。イヌはその様子を見てシロイルカを一番に出すことにしました。シロイルカは準備運動を初めています。戦闘体勢を整えるのでしょう。
「白いトラっちよ。シロイルカは強いぞ。全滅しないようにきおつけてくれ。」、イヌは言います。
「大丈夫だ。ワニよ、修業の成果を見せてやれ。お前は誰よりもビームを撃ちまくった。自身を持って戦えば島の四天王だか、なんだか知らんが勝てるだろう。」、白いとラッチはいいます。
ワニがバトルフィールドに入ります。シロイルカもバトルフィールドに入ります。試合が始まります。ワニは早速ワニビームを放ちます。
「シロイルカビーム。」
シロイルカが攻撃をしました。凄まじいビームです。ワニビームとは比べることもできない威力です。ワニは吹き飛んでしまいます。ワニビームは全くの無意味でした。ワニはもう、気絶していました。
「強すぎるでしょ。白いトラっち、あんなの勝てないよ。」、茶色いトラっちが言います。
「ベルンガが敵をとってくれるさ。落ち着くんだ、チャドラよ。」、白いトラっちは言います。
ベルンガは真っ青になっています。生きて試合を終えられるのか不安の様子です。シロイルカビームの当たりどころが悪ければ命に関わります。しかも、ベルンガにはビームを防ぐ能力がありません。シロイルカがバトルフィールドに入ります。しかたなく、ベルンガもバトルフィールドに入りました。
「シロイルカビーム。」
さっきよりもゆっくりです。どうやら威力も弱そうです。シロイルカはベルンガに手加減をしてくれたようです。しかし、ベルンガの動きでは避けることができそうにありません。シロイルカはベルンガをちょうど一撃で気絶させる威力に調整をして攻撃したようです。ベルンガは安心してシロイルカビームを喰らいました。これでベルンガもやられてしまいました。白いトラっち四天王は二連敗をしてしまいました。
「ちょっと強すぎるよ。あいつ、手加減してたぞ。もう、戦いたくない。」、茶色いトラっちは言います。
茶色いトラっちの番が来てしまいました。あっという間に2連敗です。まだ相手を誰も倒せていません。白いトラっちたちはなんとかしてここで勝利を収めたいのです。しかし茶色いトラっちはすっかり勝てる気をなくしています。どうしましょう。もう、シロイルカはバトルフィールドに入っています。茶色いトラっちもしぶしぶ、バトルフィールドに入ります。
「手加減してくれ。」、茶色いトラっちは土下座をしました。
これには皆驚きです。白いトラっちはなんだか怒っているようです。しかし、茶色いトラっちもここで死にたくはありませんでした。
「シロイルカビーム。」
ベルンガの時よりも強そうです。茶色いトラっちは土下座をしたとはいえトラさんです。シロイルカにはとても強そうに見えました。でも気の毒だったので少し弱くしてビームを出したのです。シロイルカビームが直撃した茶色いトラっちは吹き飛んでいきました。またもや一撃でやられてしまったのです。もう、カメしか残されていません。白いトラっちチームの3連敗です。
「こんなに弱くてどうやったら外からの、侵略者を倒せると思ったんだ。」、イヌは驚いています。
「そのために修行をしていたのだ。まさか、ここまで弱いとは思わなかったが。」、白いトラっちは答えます。
白いトラっちは3連敗をして勝てる見込みを失いました。力の差を思い知ってしまったのです。それでも戦いは続きます。まだ諦めるわけにはいきません。カメがシロイルカのビームを弾き返すことに期待をかけます。シロイルカはすでにバトルフィールドに入っています。カメもバトルフィールドに入ります。
「シロイルカビーム。」
カメは甲羅に入りました。ビームを弾き返すつもりです。シロイルカは遥かに上手でした。シロイルカビームはカメの甲羅の頭の部分に直撃したのです。甲羅の隙間を通して、カメの体に直撃しました。これでカメもやられてしまいました。
「本当に弱すぎる。」、イヌがいいました。
もう残されているのは白いトラっちしかいません。白いトラっちだけでここから巻き返すのは不可能でしょう。やられてしまった、ワニとベルンガは申し訳なさそうにしています。茶色いトラっちとカメはまだ起き上がることもできません。ベルンガが砂浜の方に行きました。何かを見つけたようです。
「そもそも、むこうが神様じゃ勝ち目がないベル。これを見るベル。白いトラっちはこの王冠を被って白いトラっち王となるベルよ。これによって初めて、神様に対抗できるベル。」
ベルンガが拾って来たのはボロボロの王冠でした。それを白いトラっちの頭に乗せました。あたりが暗くなりました。どうやら、雲が出てきたようです。次の瞬間、白いトラっちに雷が直撃しました。みんなは心配そうに見ています。白いトラっちは真っ黒に焦げていました。
こうして白いトラっち王が誕生しました。白いトラっち王からは凄まじいパワーを感じます。白いトラっち王はみんなの方を見ています。何か考えているようです。ベルンガはこのことに驚きました。皆驚愕です。いったい、あの王冠は何だったのでしょう。空はまたきれいに晴れました。でも、誰も何も言えない状況が続きます。
「戦いか。ならば全員かかってこい。」、白いトラっち王は言いました。
島の四天王はイヌの方をみます。
「白いトラっち王のいうとおりにするんだ。」、島の守り神は答えました。
白いトラっち王対島の四天王の戦いが始まりました。島の四天王は一斉に攻撃を仕掛けます。
「白いトラっち王ビーム。」
それは凄まじい威力でした。島全体を破壊しかねない恐ろしいものでした。でも、島は無事でした。島の四天王は全員一撃で気絶をしています。ベルンガは驚きました。イヌもびっくりです。
「なにか願いを叶えてやろう。」、白いトラっち王は言いました。
「イヌを倒して。」、ベルンガは言いました
「よかろう。勝負のルールは同じでいいのか。」、白いトラっち王は言いました。
これにはイヌも驚きました。いきなり大将対決になったのです。白いトラっち王はどうやら白いトラっちだった頃の記憶がないようです。しかも願いを叶えるとは何でしょう。なんでも叶えてくれるのでしょうか。ベルンガはもっと考えて頼み事をしなかったことに後悔しました。美味しい食べ物とかをお願いすればよかった、そう思いました。
イヌがバトルフィールドに入りました。白いトラっち王も入りました。イヌは攻撃を仕掛けました。しかし体が動きません。というか、何もできないのです。
「そういうことか。」、イヌは諦めたようになりました。
「白いトラっち王ビーム。」
イヌは気絶していました。戦いが終わると白いトラっちの頭からは王冠が外れました。もうみんな驚きです。島の守り神がやられることを想像できなかったのです。イヌが起き上がりました。
「すごい能力だ。おそらく戦闘に勝つと、願いを叶えることができるというものだろう。細かいことは分からないが、叶えられる願いにほとんど限界はないだろう。何でもできる夢のような力だ。しかし、白いトラっち王になっているときには本人の記憶や意思は存在しないようだ。」、イヌが解説をしました。
白いトラっちには何のことかさっぱり分かりません。でも、四天王も、イヌも倒したようです。倒した本人に記憶がないというのはずいぶんと不思議なことですが。
ベルンガは王冠を大切にしまいました。またなにか、危険があったときのために王冠を肌見放さずに持つことにしました。もし、困ったことがあれば、白いトラっちの頭に王冠を被せるつもりです。




