33話
「アンデットを作った時、死体はバラバラだったとはいえ全身がそろっていた。素材として認められるのは全身じゃないと駄目なのか、それとも一部だけでも認められるのかわからない」
「そういえばこの街に来るまでの間、一度も魔獣に遭遇しませんでしたね」
「そう、実験ができなかった」
「あれ、素材がなくてもアンデットは作成できましたか?」
「そういえば確認していなかったな」
「もし次にアンデットを作るときがあったらほかの人にばれないようにしたほうがいいかもしれませんね」
「フードかなんかを気させればごまかせるか?」
「それはどうですかね、体は見えないですけど顔のところが思いっきり人外ですけど」
「何か考えといてくれ」
「ボクですか?」
「それともう少しまともなアンデットがいいな」
「まともといいますと?」
「見た目がキモいんだよな、なんとかならないもんかな。しかもすぐやられたし」
「相手が悪かったんだと思いますよ、ハヤシさんはこの国の兵士の中でも強いらしいですから」
「もうそろそろ着きそうだ。あそこの家を越えたところが魔武器とか魔道具なんかの店が並んでるこの町で一番の魔具街と呼ばれるところだ。薬屋とかもあって冒険者とか探索者でにぎわっている通りだ。ヒカリ、はぐれないように気をつけろ。何とかっていうマフィアもいる可能性は高いぞ」
「はい、気を付けます、気を付けますけど、ここ………」
到着した、したことはしたんだが。
店が見当たらない、人もまばらだ。思っていたのと全然違う。
「ノブナガさん………」
「………………」
どうやら道を間違えたようだ。
「ヌケサク」
は?
「地図が悪い、全部この地図のせいだ」
地図をたたきつけてやった。
「これからどうしますか?結構歩きましたよ」
困った、元に戻る道を覚えていない。
「………」
見るな白銀。
「簡単なことだ、そこらで暇な奴をみつけて道案内をさせればいい、小銭があれば事足りる」
「そうですね、そうしましょうか」
「俺たちが止まっていた宿、名前はなんだったか」
「えーと、たしか「夕暮れの宿」だった気がします」
「ああそうだそれだ」
「とりあえず歩いてみましょうか」
◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△
「安いよー安いよー」
露店の少女が声を張る。
「ノブナガさん」
「あんまりみるな」
人通りの少ない通りにある露店、周りを見渡してみても露店はそこしか見当たらない。つまりーーー
「でも、すごく見られているんですけど」
「はいーいらっしゃい、いらっしゃい」
露店少女は俺たちをターゲットと定めたようだった。
「長くなりそうだから無視しろ」
「はい君!そこの君だよ君!はい君、聞こえてるでしょ!ちょっとこっち来て!」
「すいませんノブナガさん………」
「しょうがないな」
弱肉強食。俺たちの中でヒカリが最も弱いと瞬時に見極めガップリかみつかれてしまった。
「そーそーそーいいよいいよーこっちに来てこっち、悪いようにはしないからね」
胡散臭さが凄い。
「木刀ですか?」
手作り感のある木刀が30本ほど隙間なく置かれている。長さはまちまちで太さもそれぞれ異なるようだ。
「そう!いい木刀でしょ」
見ただけで分かるか!
「そうですねー」
完全に棒読みだぞヒカリ。
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