32話
「どういうことだ」
「僕は君からダンジョン塔のアイテムを手に入れた」
実際にはそうじゃないが。
「そしてその日のうちに家に強盗が入った。果たしてこれは偶然なんだろうか?」
「知っていて盗みに入った、そういうことか?」
「知っているのは僕たちと君たち、もしかしたら商談に使ったあの店の店員も怪しいかもしれないね、ひょっとしたら立ち聞きでもしていたかもしれない。けど一番怪しいと思うのはーーー」
「あの店か」
「そう、君たちが最初に売りに行った店。デリック商店ハレルヤ支店さ」
本当にそうだろうか?
「あれの予想金額はいくらだった?」
「高くて300万かな」
そのくらいの金額であんなデカい店が動くだろうか。確かに一般庶民にとってはかなりの金額ではあるが。
「確かに金額としては安い。けど今回このことを知っている人間はかなり限られている」
「犯人の一人は捕まったんだ、そいつに聞けばいい」
「そうなんだけど何も喋らないんじゃないかな。バレたらそれこそマフィアに殺されるし。まあもちろん勘違いかもしれないけどねー証拠もないし」
「用心しておくことだな」
「そうだね」
「ダンジョン塔には興味がある。近々行ってみようと思っている」
「ヘンデの街を襲った魔獣がこっちに来るかもしれないっていうことで今は入れないんじゃない?」
「許可証があるから大丈夫だ」
「へーそうなんだ、それじゃあもしアイテムを手に入れたら是非私ノリユキにお任せを」
「高く買い取ってくれればな」
「借金の返済もいつでもお待ちしております」
「行くぞ、白銀、ヒカリ」
「ちょっとー」
◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△◎×△
「どこに行くんですか?」
「ダンジョン塔に行くための準備だ」
「そうか、だからさっきノリユキさんに地図を描いてもらっていてんですね」
「その通り、何事も準備が大事だからな」
「そうですね、それがいいと思います。けど大丈夫なんですか?ダンジョン塔はそうとう危険なところだという話でしたけど」
「大金をとってりばやく手に入れるにはそれしかないだろう。生きていくには金が必要なんだ」
「そうですけど、心配です」
「ダメそうだったら引き返してくるさ。敵は階を上るごとに強くなるんだからな」
「そう言っていましたね。でも欲に目がくらんで上に上に行きたくなって死んでしまうんだとか。あと突然魔獣だらけの階層に当たったりとかもあるって言っていましたね」
「しかし魔獣の素材が手に入らないのがネックだな」
「そうですね、いいアイテムが出るかどうかは運次第でしかも入る人によって手に入るアイテムが違うというんですから収入面でもギャンブルですよね」
「それもあるが素材があればアンデットが作れるんだ」
「そうか!そうでしたね」
「素材がなくても魔獣は作れるがアンデットを作るほうがポイントが少なくて済むからな」
「戦闘力740のアンデットを作るのに必要なポイントが1,480ポイントで戦闘力500のオークキングを作るのに必要なポイントは5,000ポイントと表示されていましたからアンデットを作るほうがだいぶ必要なポイントが少なかったですね」
「しかしよくアンデットを作った時のポイントを覚えていたな、俺はポイント表示があることすら全く気が付かなかったぞ」
「ヌケサク」
「あ?」
「ヌケサークー」
「伸ばしたらOKじゃないぞ」
「まあまあまあお二人とも。ノブナガさんこの道はどっちに行くんですか」
「左だ」
「ほかの人から買うことも考えているんですよね?」
「そうだな…街の外で倒した魔獣は素材がそのまま残るから持って帰ってくるのが当たりまえだからな」
「けど普通は買い取られるところだけで、お金にならないところは捨てていくって言っていましたね」
「邪魔になるからな」
「わざわざ持って帰ってきてくれますかね?」
「金になると分かれば持って帰ってくるだろう」
「ということは交渉するんですよね?冒険者は粗暴な人が多いらしいんですが大丈夫でしょうか、凄く不安です」
「それは大丈夫だ。それより気になるのは素材の一部でも大丈夫なのかというところだな」
「どういうことですか?」
評価、ブクマ頂ければやる気が出ます。
よろしくお願いします。




