24話
「誰だ」
マキハラとかいうさっき来た兵士が男と俺たちの間にはいった。警備も兼ねているからな、一応。
「そんな怖い顔しないでよー」
「何の用だ!」
「用っていうほどのようでもないんだけどさ、ちょっと話してみたくてさー」
白銀が指をさす。
「あ、さっきの」
「つけていたのか」
建物の影から見えたのはさっき走り去った子供だった。
「あーばれちゃったーそうだよ、ダメ?」
普通はダメだろう。
「何の用だ?」
戦闘?それともイベントか?
「お兄さん大きいねー僕も結構背が大きいって言われるんだけど僕よりずっと大きいや」
「何の用だと聞いている!」
「まーまーまーそんな大きい声出さないでよ。それじゃあまるで僕が怒られてるみたいだ」
「怒られてるぞ」
「え!?そうなの?まーじーでー?」
男はいきなり笑い始めた。
「なんだこいつは」
「そーなんだー僕怒られてたんだー」
涙を人差し指で拭いながら言った。
「用がないなら行くぞ」
「用あるよ用。お兄さんたちあの素敵な服を売りに行ったんでしょ?どこで手に入れたのかなーと思ってさ、やっぱりダンジョン塔?」
「お前に何の関係が?」
「あるよ関係、僕、商人なんだ」
商人?全然そうは見えない。金持ちのボンボンって感じがする。
「いくらで売れたの?もしまたダンジョン塔からアイテムを手に入れたらさ、僕に売ってくれないかなーと思ってさ」
「お前が商人?どこの店だ」
マキハラが聞く。明らかに疑っているようだ。確かにどうみても怪しいもんな。
「いや、店とかはないんだけどさー」
「気を付けてくださいコイツ詐欺師かもしれませんよ」
「何言ってんのそんなわけないじゃんねーだって詐欺師がさー二人も兵士がいる目の前でそんな話するー?すぐ捕まっちゃうじゃん」
そういわれてみれば確かにそうかもしれない。
「話、聞いてみれば?」
「ひゅーさっすがー!美人は話が分かるなあ」
「領主様がお待ちです」
「少しくらい待たせても大丈夫だろ、近道したんだから」
「しかし………」
「どこかゆっくり話をできるところを知っているか?」
「オッケー任せてよ。いいカフェがあるんだ」
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「おねーさーん、特製クレープ甘さ控えめと紅茶7つずつね」
綺麗目な喫茶店の個室へと案内された。結構いい感じの店だ、おいしかったらまた来よう。
「僕のことはノリユキって呼んでよ。様とかつけなくていいからさ」
「最初からつける気はないぞ」
「え!まじで!?」
ノリユキは腹を抱えて笑った。
「俺はノブナガ、こっちが白銀でヒカリだ」
手を伸ばし握手をした。
「それでさー話っていうのはさ、知ってるかなーヒカリ君が来ていた服、あれってダンジョン塔のアイテムでしょ?ダンジョン塔のアイテムは普通じゃありえないくらい高値で売られているって話」
「それなら知っている。何の変哲もない剣が塔のやつっていうだけで60万だったかで売れたって聞いたぞ」
「そうそうその話だよー」
「そんな話をしに来たのか?」
紅茶とクレープが届いた。暖かいクレープか、食べたことはないがおいしそうだ。
「そうそう、けど実はその剣の最終的な値段は3,000万Gだっていうことは知ってる?」
「本当ですか?」
「もちろん本当さ、絶対誰も言わないけどね」
とんでもない値段差だ。
「それならお前はなぜ知っている?」
「実際に買った人から聞いたから。正確には買った人の息子に聞いた、だけどね」
「ダンジョン塔のアイテムはそれだけ価値があるんだよねー」
「それで?」
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