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13話 -アンデット創造-

 


 おお!


<髪型変更> <目の色変更> <鼻の高さ変更> <勝利した時のポーズ変更> と出てきた。


「何これ?」


 知らんよ。


「髪型変更って、魔獣に髪型ってあるんですか?」


 いやだから知らんよ。


「バカみたい」


「俺に言うな!」


 俺が設定を作ったわけじゃないぞ。


「でもまだ下のほうに何かありそうですよ」


「確かにそうだな、重要なやつは下のほうにあるのかもしれない」


 スクロールする。


<毛穴の黒ずみ度の変更> <喉ぼとけの高さ変更> <クシャミの頻度変更> <ヴィーガン度の変更>


「なんか独特ですね」


「バカみたい」


「俺に言うな!」


<ジャンプ力変更> <スタミナ変更> <パワー変更> <姿の変更>


「あっ」


「姿の変更、これか?」


 タップする。


<髪型変更> <目の色変更> <鼻の高さ変更> <ゆるキャラ度の変更>


「ゆるキャラ度の変更、これでいけるんじゃないか?」


「知らない言葉です」


 えーと、ゆるキャラっていうのは………ゆるいキャラクター、ゆるいは可愛いってことだよな、キャラクターっていうのはどう説明したらいいんだ?


「可愛くするってことだな」


「そうなんですか」


「髪型変更とかは前も見た」


 言われてみれば確かにそうだ、なんで2回も出てくるんだ?そんなにアンデットの髪型を変えさせたいのか?


 タップしてみる、もちろん<ゆるキャラ度の変更>のほうだ。


<現在のゆるキャラ度 0%>


 バーをスライドすると0%から100%まで動かすことができて表示されているアンデットの姿が変化していく。


「どうするか」


 100%にしたところで可愛いとは思えない。考えてみればコウモリもアブもぬいぐるみでは見たことがない気がする。なんで見たことがないか、答えは簡単。可愛くないからだ。可愛くないのと可愛くないのを掛け合わせたら可愛くないのができる。今この瞬間、当たり前の答えが導き出された。


「100%」


「ボクもそう思いました。いいですよね100%」


「決定」


 勝手に決定すな。


「まあいいか」


 ただの道案内だし。


 バーをスライドして100%にして<OK>をタップした。するとヴイン、という音がして画面の横に黒い円盤が現れた。


「わっ」


 円盤は降下すると円柱になって地面についたところで止まった。円柱の中の黒が靄のように蠢く。


 チーン。古い電子レンジみたいな音がして黒い円柱が消え、そこには画面に表示されたままのアニメ感の強いキモアンデットが現れた。


「わ!わわ!」


 ヒカリが驚き戸惑っている。なんでだよ、そりゃあこうなるだろ。


「ジャンプ」


 キモアンデットはジャンプした。


「回れ」


 回った。


「面白い顔をしろ」


 両手でほっぺたを挟んで顔の真ん中に寄せた。


「全然面白くないな」


 キモアンデットはがっくりと肩を落とした。


「すごい!すごいです、全部言うこと聞いてますよ」


「まあ俺の能力をもってすれば当然のことだ」


 拍手しながら尊敬のまなざしを浮かべるヒカリに嬉しくなって言った。


「俺が作り出したものは俺の言うことを聞いて当然なんだがな」


 白銀をジーっと見る。


「ふん!」


「安心しろヒカリ。こいつがお前に危害を加えることはないぞ」


「ありがとうございます。実際に姿をみたらあの時のことを思い出してしまって怖かったんです」


 今更といえば今更だがなんでこいつは全くいうことを聞かないんだ?


「そうか!」


 思い出した。確かそういうゲームがあった。通信なんかで強いモンスターを手に入れても主人公が弱いと命令を一切聞かないというのが確かにあった。だとすれば納得がいく、このゲームはそういう設定なんだ。


「こっち見るな」


 なんでだよ!言うことを聞かないってレベルじゃないぞこいつ。反抗期の娘かこいつは、命令してないのに反抗してくるとは。


「はぁ」


「まあまあまあ落ち着きましょう。この魔獣、羽がついてるから上から町を探したりとか、すごく役にやってくれそうですよ」


「来る」


「え!?」


 ヒカリが俺の後ろに隠れた。


「また魔獣か?」


 もう出てきたのか、さっき出てきてから大して時間たってないぞ。面倒くさい。


「いや、人間」


評価、ブクマ頂ければやる気が出ます。


よろしくお願いします。


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