41 魔神戦 上
作戦はないが一応、俺が後衛で彩夜とニーナさんが前衛の手はずだ。
魔神は右手に短剣と左手に直剣を構えている。
何ともアンバランスだ。
羽根がポロポロと落ちて、魔物になる。
流石は魔物の創造主。
「《無属性の盾》」
《転送》前にも出していたが、《転送》したら無くなってしまったのでもう一度出す。但し、出す枚数は十五枚だ。
「《限界強化》」
これはエンチャント本に書かれていたものだ。
ステータスには、力、俊敏値、······と色々あるんですよ。それらを限界値まで上げることが出来るエンチャント魔法だ。
防御や攻撃が限界値まで上がると考えてくれればいい。
「蓮君、ありがとう」
「シノノメ君、ありがとうございます」
無数に湧いてくる魔物を次々と彩夜とニーナさんは倒していく。
それでも尚、魔神には近づけない。
「《地獄火炎》」
魔物は一瞬にして消し炭になった。しかし、依然として魔物は湧い続けている。しかも、魔神は無傷だ。
「マモノデハムリダナ」
「お前が戦えばいいだろ!」
「ノゾムナラソウシヨウ」
一々ムカつく奴だな。
こっちは情報が皆無何だから、ハンデが欲しい位だ。
パンっ、そう手が叩かれた瞬間、魔物は全部消えた。
流石は創造主······でも、目的自体変わらないから意味無いんだよね。こっちからしたら魔物を倒す手間が省けて嬉しいんだよね。
彩夜とニーナさんは魔神との戦闘に入っている。
見る限り、押してはいるが魔神はどこか余裕があるように見える。
「《氷柱》」
無数に飛んでいく氷柱。この物量は壊せないだろう。
彩夜とニーナさんは、バックステップで魔神から距離を置く。
魔神は怯むことなく、両手を合わせる。
「《破壊》」
「んな!?」
俺が見たものそれは、魔法が消えた。
「イッタハズダゾ。ワレハ『魔法の創造主』ドンナマホウモ、ワレノマエデハムイミ」
無茶苦茶な。
俺は、魔法が主力で言っても過言じゃない。なのに、魔神は魔法を破壊出来るなんて······。
勝てるかどうか、雲行きが怪しくなってきたな。
「《無属性の短剣》」
剣術はスキルがあっても、兵士レベルでしかない。だったら投げる!
ステータス補正を受けながら、全力で投げる。
「ソンナモノデワレハタオセンゾ。《破壊》」
破壊されると思った。なんせあっちは魔法の創造主だ。
予想は外れた。
「グフッ!」
「「「!?」」」
破壊されなかった。
破壊されることなく魔神に深々と突き刺さった。
初ダメージと喜びたいが、この機を逃すわけには行かない。
どんどん生成して投げる。
生成した《無属性の短剣》を魔神が弾いてる時に、彩夜とニーナさんが攻撃をしている。
じわじわと魔神にダメージが入っている。
「コザカシイワ!」
そう魔神が叫び、小さな《転送》の魔法陣が形成される。
《無属性の短剣》対策か。こっちの打つ手が無くなってしまったな。
『蓮君どうする?』
『ニーナさんに《テレパシー》って継げれれるか?』
『分かった。ちょっと待って』
そう言い一旦、《テレパシー》は切れる。
彩夜は《無属性の盾》の力もあってかろうじて戦えているのか、《絶対回避》があってもたまに魔神の攻撃を《無属性の盾》が防いでいる。
魔神の攻撃はユニークスキルもを超えるのかよ。
ニーナさんはよくわからない戦い方をしている。
攻撃が来る予兆があれば即座にバックステップで距離を置き、それでも攻撃が届く場合は聖剣が浮き、更に二つに割れて攻撃を防いでいる。
聖剣が二つ割れて浮く原理って何だろう。
あれ?なんで俺に攻撃来ないんだ?
『シノノメ君、何?出来れば手短んお願い』
『ひっ!ビックリしたー。えっと、聖剣が二つになってるけど、それ何?』
『これ?聖剣の特性だよ。それだけ?』
『いいや違う。《フルパワー》って何分持つ?』
『五分が限界。それ以上使うと私が動けなくなる』
『合図したら使ってください』
『良いけど、倒す手立てでもあるの?』
『あると言えばある』
『分かった』
『倒しきれなかったら、何とかする』
そう言って《テレパシー》を切る。
本当は十分は欲しいところだが、五分でもいけないことはないから······五分五分だな。
魔神がヘンテコな攻撃や防御をしてきたら終わりだ。
だけどここで終わらせないといけない。
さぁ、正念場だ!
戦闘シーン、自分で言うのもアレですが、スピード感皆無ですよね。




