22 遺跡 最深部
戦闘シーン、書くのが難しいです。
最深部には、広々とした空間だ。迷路みたいな空間ではなく、全体が見渡せる。そこに、ドラゴンが鎮座している。
予測していた通り、片目がないドラゴン。すなわち、俺が《空間魔法》を当てたドラゴンだ。
まさか、ここにいるとは。
ドラゴンは目を開ける。おかしい、目が血走っている。
でも、どうやってここまで入ってきたんだ?巨大な穴も無ければ、無理矢理通ってきた痕跡も無い。そして、あの飛行距離を血を一滴も垂らさずにここまで来ている。
召喚魔法が、ここでも行われたのか?それは無いな。魔物が食いちぎらた理由がつかない。このドラゴン、少し気になるな。
「来るぞ!」
ジェングの一言で、みんなが戦闘モードに切り替わる。謎を解きたいから、殺してしまわないように立ち回ろう。
ーーGUGAAAAAA
ドラゴンも、こちらの戦闘モードが伝わったのかこっちに突っ込んでくる。
回避しながら現実拡張でドラゴンを見てみるが、普通のドラゴンだ。HPも、片目を失った時と変わってないし。うーん、謎だ。
彩夜は、回避をしながら攻撃を繰り出しているが鱗が固いのか、ダメージがほとんど入ってない。ジェング達も同様に攻撃をしているが、ほとんどダメージは入ってない。
「~~《火炎》」
おお!初めて詠唱聞いた。何を言っているのか、全く分からないけど。
ドラゴンは魔法耐性が弱いのか、剣よりも多くダメージが入っている。
さて、俺も戦うか。ドラゴンは、気絶させれればいいし。かと言って、全力を出したら、ドラゴンが跡形もなく消し飛ぶ可能性があるからな。
合成魔法や合体魔法も、ロマンがあっていいが、ここは素直に無強化の魔法を打とう。
「《雷》」
ーーGUGYAAAAAAA
第四王女みたいに手加減無しで放ったら、ドラゴンのHPがごっそりと消えた。
雷が、弱点なのか?
思考を遮るように、ドラゴンは尻尾でなぎ払ってくる。
後衛までは届かないが、前衛のジェングさんとブラウンさんは直撃した。が、無属性の盾で、攻撃は無力化されている。
彩夜は、回避したと同時に尻尾を切りつけている。
彩夜、尻尾は大剣じゃないと切れないと思うよ。
ドラゴンは、俺達に追撃をさせてくれない。次々に鉤爪や尻尾の攻撃が飛んできてくる。
ん?ドラゴンが息を貯め始めた?
「咆哮が来るぞー!」
おっ!これは、合体魔法で相殺してみたいな。
みんなは咆哮の範囲外に行くが、俺は魔法を考える。
まず、何属性かだよな。同属性で、ドラゴン咆哮を相殺したいんだよな。あーでも、相性の悪い属性で咆哮を相殺してもいいな。特にロマン的なことで。
スキルの《直感》が、危機を知らせてくる。
よし、光属性のレーザーにしよう。
レーザー自体威力は弱いが、最大まで強化して更に、両手のレーザーを合体させればドラゴン咆哮の威力まで届くだろう。
ドラゴンが咆哮を放つ。
あ、予想よりも咆哮の範囲が大きい。
俺が作ったレーザーの範囲は、俺がすっぽりと入る程度の大きさだ。相殺や撃ち抜け無いと、前線離脱しないといけないな。
そして、俺もレーザーを放つ。
▷
うん、結果は分かっていたはずなのに、避けなかった俺が悪い。今俺は、倒れている。ドラゴンと一緒に。
結果は、レーザーが咆哮の一部分を相殺してドラゴンの左翼に当たり、レーザーで相殺しきれなかった咆哮が、俺に直撃した。
HPはバリバリあるのだが、全身が痛くて倒れている。時刻は、20時。復活には、少し時間が掛かりそうだ。
彩夜やエリーさんも、駆けつけている。意外と、優しいな。
「レンさん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ」
彩夜に手招きをして、こっちに来てもらう。
「ドラゴンを調べたい」
「蓮君、馬鹿?そんな状態で、調べられる分けないじゃん」
彩夜は少し涙目になりながら、俺に言ってくる。今の俺は、所々皮膚が無い。ドラゴンの咆哮が火属性だったからだろう。要は、全身やけどだ。
「おい!ドラゴンを仕留めるぞ!」
こっちにこなかった、ジェングさんが大きな声で言う。
彩夜、頑張って止めてくれ。
ジェングさん達との話し声が聞こえてくるが、だんだんと遠くなっていく。あ、気絶するのか。俺は、スグに意識を手放した。
▷
目を覚ましたのは、21時頃だった。
ドラゴンは消えていた。その代わりに、少女?がいる。角が生えていて、尻尾もある。そして、片目がない
訳が分からない。ドラゴンはどこえ消えた?
「誰か、この状況を説明してくれ」
「蓮君、目が覚めたんだ」
なんか、覚めちゃいけない様ないいかだな。
「ジェングさん達がドラゴンにトドメを刺そうとしたら、ドラゴンが光って今に至ります。多分彼女は、龍人です」
現実拡張を使って見てみるが、種族が龍人になっている。
これなら、合点が合うな。
エリーさんが召喚したドラゴンは龍人で、片目を失ったから逃走、そして人の姿になった。うんうん、合点が合う。血痕が残らなかったのは、人の姿になったからで遺跡に食いちぎられていた魔物は、腹が減っていたから。
「ジェングさん、どうします?」
「龍人は、絶滅したと言われている。保護してもいいが、すぐに奴隷に落ちるだろう」
奴隷に落ちる······一応龍人も、獣人扱いなのか?そこら辺は詳しくないから、知らないけど。
「そのへんは任せる。んで、最奥の部屋には行ったか?」
「いや、お前も一緒に行ったほうがいいだろうと結論づけて、待っていた」
まだ、行ってないのか。これは助かる。
俺は立ち上がり、龍人を担いで最奥の部屋に行く。
次の更新は、明日か明明後日です。




