20 遺跡 B1F
書きだめがこれで最後です。
更新ペース落ちそう。
昼食を済ませ少し歩き、一つ下の階に行く。途中、罠が幾つかあったが彩夜が解除してくれた。罠の上にはよく、骨が乗っていた。
下の階に行ってわかったことだが、どの階段でも下の階に行けるし全部の通路にも行ける。親切設計だな!
でも、何でこんな所に遺跡なんてあるんだ?最深部に行けば分かるよな?
「なぁ彩夜」
「蓮君何?」
「世界一周って出来たか?」
「······出来てない。百二十年間歩き旅をしているけど出来てないね。」
「!?」
広すぎやしないか、この世界。地球でも、約333日あれば出来ると言われてる。なのに、彩夜は世界一周が出来ていない。
この世界、謎が多すぎる。
「でも、半分は行ったと思うよ」
「半分······」
百二十年で、この世界の半分。俺がいつ死ぬか分からないが、七十歳まで生きたと仮定すると四分の一ぐらいしかこの世界について知れないのか。
でも、歩きの場合だもんな。途中から、馬車とかを使えば何とかなるかもしれないな。
まぁ、この事は後で考えよう。
それにしては、罠が多い。全部彩夜が解除してくれているけど、彩夜に疲れが出てきている。うーん、俺も罠解除にスキルポイントを振ろうかな?
結局、振りませんでした。
▷
休憩中、マップに現れた四人のアイコン。
多分、人だ。しかも、俺達よりも後ろにいるからついさっき来たのかな?
「彩夜、人が来る。だから、フードかぶれ」
「蓮君は?」
「俺は、狐面があるから大丈夫」
もし、領軍や王国軍だったら少し困るな。聖騎士軍だったら、不意をついて逃げるしかないな。
「ここどこー」
「腹減ったー」
げっ、この声は、あの冒険者達だ。
俺は狐面をとり、走り出す。彩夜には、アイコンタクトで伝える。
「奇遇ですね。こんな所で会うなんて」
「誰だ?」
あ、そうか。前は、人間だったけど今は獣人だから分からないのか。
「この、魔力の漏れ量。レン・シノノメなの?」
へぇー、前は一番初めに気絶させたから分からなかったけど、エリーさんって勘が鋭いんだね。
「お!当ったり」
冒険者達は、よく見ると疲れが溜まっているようで、死んだ魚の目をしている。
フーフラ街で入れ違ったのかな?それだと、何で何も食べてないんだ?お腹の音がうるさい。
「この際何でもいいや、帰り道教えてくれ」
リーダーのジェングが、血眼になって聞いてくる。恐ろしく怖い。
タダで教えるのもいいが、せっかくこの場にいるんだ、情報を貰おう。
「んー、情報交換で、手を打とう。連れがいるから、移動しましょうか」
冒険者達の、お腹が鳴っているが無視だ。こっちだって、食糧難だからねね。
助け合い?助ける余裕があったら、助けるよ。
▷
「サヨ・モチヅキです。蓮君の奴隷?です」
そう言えば、そうだよな。奴隷の職業からさっさと変えてやりたいんだが、変え方が分からないんだよな。
ジェング達も自己紹介が終わり、沈黙が訪れる。
切り出しにくい。
「「あ、あのー」」
ジェングと声が重なった。あー、切り出しにくさがアップした。
「あー、俺から言うな。質問は二つ、この遺跡は知られているか、もう一つは俺の扱いについてだ」
前者はどうでもいいとして、後者はこれからの旅で重要になってくる。
「一つ目、この遺跡については、俺達も初めて知った。これから、冒険者ギルドに知らせるところだ。二つ目、レン・シノノメお前の指名手配は終わってない。明日からは、聖騎士軍による大規模捜索が行われる」
聖騎士軍か······
サラム王国最大の軍。聖騎士軍の団長さんとは、死んでも会いたくないな。
「聖騎士軍別名、サクラ十家。全てのスペシャリストが集まって出来ている軍」
「桜ユッケ?」
「違う、サクラ十家。王都にある、サクラって木が美しいからサクラ十家らしい」
シェリーさん、否定するの早くないですか?まぁいいや。桜か、見てみたいな。
「どんなスペシャリストがいるんだ?」
「名前の通り、十人のスペシャリストがいる。師団長の《直剣、武力》、副師団長の《槍、偵察》、参謀の《双剣、指揮》、秘書の《短剣、追跡》、長官の《大剣、国防》、軍師の《二刀、情報》、執行の《大槌、審判》、道化の《杖、魔法》、補佐の《魔杖、回復》、軍作の《盾、罠師》」
うわー、参謀か秘書、軍師辺りが、俺を見つけそう。しかも、一人一人使う武器が違うのか。
十人って言っても部下がいるだろうし、十人で作業をすることもあると考えるのが妥当か。
抜け目なしか。今回ばかりは、戦闘が避けられそうにないな。
そして、明日から捜索が始まるのか。今日中に、この遺跡探索を終わらせないといけないな。
「言うことは言った、早く出口を教えてくれ!」
どう教えようか。マップを見せてもいいけど、暗記何て無理だろうし。
んー、困ったな。引き返すもの嫌だしな。
「最深部まで、一緒に行きませんか?道教えるのめんどくさいんで」
ジェングさん達は、口を開けてポカンとしている。そんなに変な事言ったっけ?
言ってないよね?遺跡攻略ってすぐ出来るよね?
「蓮君、遺跡やダンジョンはものすごく長い時間を掛けて攻略がされるのが普通だよ」
あ、爆弾発言しちゃったのか。強制的に連れていこう。後戻りがもう出来ないし。食糧難は、食事の量を減らせば何とかなるから、うん、大丈夫だね!
手に入れたものの半分を、ジェングパーティーに上げれば揉めたりしないよね。
揉めたら、話し合いが行われるだけだから。
「ジェングパーティーさん達、最深部まで行きましょう。食事はこちらで何とかします。最深部まで来たら、お宝は山分けで」
拒否権は、もちろん無いですよ。食料が無くなったら、《飛ぶ》で外まで連れ出せばいいか。
今日中に出来ないと聖騎士軍の捜索が始まってしまうから、時間制限が出ちゃうな。
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この遺跡に魔物がいないのは、罠のお陰だそうです。
魔物が入ってきたら、罠が発動して魔物を駆除しているからだそうです。あの骨は、全部魔物で良いのか。良かった。
かれこれ歩いて、一時間。罠は彩夜が解除してるので、サクサク進んでいた。
罠が多すぎて、カラクリ遺跡って感じがする。
さっきの蟻どうやって、あそこまで来たのだろうか?俺達よりも前にいたから、当然罠も残っている。
どっかに抜け道でもあるのだろうか?
「下の階に行く階段見つけたぞ!」
ブラウンさんが大きな声で言う。
疑問が浮かぶ中、俺たちは下の階に行く。
地の文少なめで、すいません。




