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19 遺跡 1F

1週間休んだお詫びをこめて、もう1話投稿です

 流石に早く起きすぎた。

 彩夜はまだ寝ている。額に、文字を書きたいがペンが無い。クソー

 仕方が無いので、朝食(かんづめ)の準備をする。頑張れば、あと一週間は持つか。


「蓮君おはよー」

「おはよ」


 目をこすりながら出てきて、いかにも眠そうだ。日は完全には上がっておらず、少し肌寒い。

 彩夜は、布一枚で寒そうにしてる。病気になっても、対処の仕様が無いのでローブを被せる。


「蓮君、優しくなったね」

「今までが、優しくないみたいに言うなよ」

「どうだか」


 少し濁された、そんな気がする。

 特には追求せずに、朝食(かんづめ)を食べる。


 ▷


「彩夜、今日からは、遺跡探索に行こうと思います」

「ラジャー」


 妙にノリがいいな。そんなに、探索好きだったけ?


 色んなものを彩夜のアイテムボックスに入れて、遺跡の中に入る。明かりは、光魔法の《ライト》で代用する。魔法って便利だな。


 遺跡の中は、迷路になっていて道に困る。マップを表示していても、下に行く階段が何個もあるからどれが正解か分からない。下の階まで見えるマップが欲しいな······


 たまに、骨が落ちている。多分、魔物のだ。そう信じたい。


 壁に何か書いてないかと見たが、特には書かれてなかった。


「蓮君、罠あるよ」

「へ?」


 現実拡張で見てみるが、特に何も表示されない。


「彩夜のスキルか?」

「うん!《罠解除》ってスキル。他にも沢山あるよ!」


 何故か上機嫌の彩夜の話を聞く。


「私のスキルはね、《罠解除》《罠師》《危機感知》《剣術(短剣)》《釣り》《血抜き》《料理》だよ!」


 罠を解除しながら興奮して言っているようだが、気になる点しか頭に浮かばない。直接言うか。


「彩夜、レベルいくつだ?」


 作業をしていた彩夜の手が、急に止まる。そして、彩夜は変な汗流れ出してるね。


「彩夜さん、ゆっくりお話しようか」


 肩に手を置いて笑顔で言う。


「······はい」


 彩夜は、素直に淡々と語り出した。


「私には、隠し事があります。それは、固有スキルです。実は、二つあります」


 凄すぎじゃね?ユニークスキル三つに固有スキル二つ、俺よりチートだろ!


「もう一つの固有スキルは、《自殺》です」


 訳が分からない。固有スキル《自殺》?彩夜は、自殺願望者か?どんなスキル何だ?


「固有スキル《自殺》は、自分か敵に殺されない限り死なない、要は不老不死の劣化版みたいなスキルです。なので年齢は、百二十歳です。レベルは97」


 わぁー、チート超えて無敵だよ。固有スキル《絶対回避》があるから、ほぼ自分以外では死ねないのか。


「彩夜、何でそんなにユニークスキルと固有スキルがあるんだ?」

「いやー、神様と意気投合して仲良くなっちゃて、ユニークスキルを選ばしてもらえて更に固有スキルも貰えてこうなっちゃってます。あ、固有スキル《疾風迅雷》は、つい最近初めて使ったの」


 ユニークスキルを選ばしてもらえる?彩夜の時は、最高神だったのか?いや、固有スキルが選べなかったとゆうことは、最高神では無いか。というか、固有スキル《疾風迅雷》最近初めて使ったんだ。

 俺の時は、選ばしてもらえなかったし。不公正だー!


「さ、次は蓮君だよ!」


 そんなに、目を輝かさないでくださいよ。


「俺の時は、完全に運だった。位が低い神様だったからだ。んで、レベルは278だ」

「蓮君、こっちの世界に来てから何年?」

「年単位も居ないよ。まだ、一ヶ月も経ってない」

「どうしたらそんなに、レベルが高くなるのよ!」

「俺が知りたい!」


 彩夜とあーだこーだ話していると、あっとゆうまに昼になってしまった。


 その前に、お片付けだな。マップ表示では、前方五匹、後方五匹の魔物が近づいている。


「彩夜、一人で戦うか?」

「何匹いる?」

「前方五匹、後方五匹だ」

「後方の5匹お願いします」


 彩夜は、アイテムボックスから愛用の短剣を取り出す。俺も、鞘から黒剣を抜く。

 現れたのは、蟻だ。現実拡張を使っても、(アイアント)と表示される。


「《火炎(ファイヤ)》」


 魔法で先制攻撃をしてみるが、魔法耐性が強いのかダメージがほとんど通らない。

 蟻が顎で攻撃してくるが、モーションが遅いので簡単に回避が出来た。


ーーガン


 嘘だろ!顎の攻撃で、床にヒビが入る。当たったら、骨が粉々になるな。

 後の4匹も顎で攻撃してくるが、回避をする。おー怖

 彩夜の方をチラ見するが、蟻の頭上に回避して器用に攻撃を繰り返している。既に、2匹倒されている。


 ステータス補正全開の走りで、蟻に近づき黒剣で足を次々に切り落とす。最後に、顔を黒剣で切り終わらせる。少し固いな。


 ▷


 戦いが終わったあとは、蟻の血の臭いが充満していた。独特の臭いが、臭さをます。

 彩夜の服には血が付いてないが、俺にはべっとりと付いてる。

 また今度、彩夜に剣術教えてもらおう。

 服も無い、食料も無い。買うもんばっか増えてくな。

 水魔法で水を出し、洗う。多少は、血が取れたけど臭いまでは取れなかった。


 その後、昼食を取ったが彩夜がずっと鼻をつまんでいた。いくら何でも酷い。

次は明日か明後日です。

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