8話 出会いと別れ
セリフの割り振り
サタン>サ「
あすたきさんちん>あ「
女神>め「
め「はああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
ぶう=3
め「くらええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
モワァン
サ「‥‥‥!?う”ぉええええええええええええええええ!!!!!!!!!!くっっっっっっっっさ!!!!!!!!!!」
あ「す、すげえ!あんな状態だった店長の意識をたった一撃で呼び戻しやがった!あ、あんたいったいなにをしたんだ!?」
め「にぎりっ屁」
サ「おえっ!‥‥‥はぁ はぁ い、いったいなにが?」
あ「ほら店長さっさと車降りてスライムテイムしに行きますよー」
サ「へ?あ?お、おう!」
いまだ理解が追い付いていない状況に不安を抱えたままサタンは外の世界に降り立つのであった。
あ「それでスライムなんすけどあそこにある木のちょうど裏側にいたと思うっす」
サ「OK、それじゃあ牛肉持って向かいますか」
さんにんはわずかに緊張しつつもスライムがいるであろう木の前までたどり着いた。
あ「さーて、遂にこの世界の生物とごたいめー‥‥‥ん?」
サ「どうしたん?さんちん‥‥‥は?」
ふたりが目撃したのは体表面が透明がかった青で質感もやわらかさをうかがえそうな生物だった。確かにこれだけの情報だったらスライムだということを疑わないだろう。だがそれ以外はどう見てもスモックを着た、おさげ髪の幼稚園児の女の子にしか見えなかった。
め「おー!すっごーい!みずきちゃんだー!」
サ「え!?ど、どういうことなんですか?ご説明願います!」
め「いいだろう!貴様のまぬけ面に免じて説明をしてやる!」
め「実はこの世界のモンスターのデザインをウチの伯父さんが担当してたんだけど」
サ「そ、そうだったんですか」
あ「店長親戚なのに知らなかったんですか?」
サ「自分の親兄弟以外の職業なんてわざわざ知ろうとは思わん」
あ「まあ、店長はそうっすよねー」
め「それで伯父さんはいくつかのモンスターにオリジナリティーを出したくなったらしくて」
サ「うわ、でた」
め「だけど全然いいイメージが浮かばなくって追い詰められた伯父さんは自分の息子、ウチの同い年のいとこにあたるかずとくんに何が好きかって聞いたんだ」
サ「アイツか‥‥‥」
め「そしたらかずとくんが同じ幼稚園のみずきちゃんが好きと答えたらしく」
サ「身の程を知れよアイツ」
め「それを聞いた伯父さんがその日を境にみずきちゃんを盗撮しまくってその後警察のご厄介になったらしい」
サ「み、身内の恥すぎる‥‥‥」
め「そうした努力の末にこのスライムが生まれたというわけです」
サ「いや、アカンでしょ!肖像権どうなってるんですか!」
め「なんか伯父さんが示談金を払いに行った時にダメ元でお願いしたら許可もらえたんだって」
サ「相手方のご家族ふところ深すぎませんか!?」
サ「とりあえずこのスライムの見た目のいきさつがわかったところでそろそろテイムしておきますか。それでは女神様、はい、牛肉です」
め「ん?ウチがテイムするの?」
サ「さきほどの口ぶりから女神さまもみずきちゃんと面識がおありの様子‥‥‥おそらく女神さまも同じ幼稚園に通っておられたとみました」
め「せーかい♪でもいいの?さんちゃんもやりたいんじゃない?」
あ「あたしは一旦天界に帰っちゃうんで。流石にテイムしてすぐ飼い主が消えるのはかわいそうだし」
め「それもそっかー。では、このわらわが直々にこやつをわが配下に加えてやろうぞ」
め「ほーらみずきちゃーん、ちょっとお高いおにくだよー。こっちおいでー」
女神様が牛肉をひらひらさせながらスライムを呼ぶと、スライムはうつぶせ状態でしゃくとりむしのように近寄ってきた。
サ「うわ、親が見たらソッコー止めに入りそうな絵面」
あ「あれ?落ち葉や虫を主食にしてるわりには牛肉につられてるっすね」
サ「敵愾心はない癖に好奇心はいっちょまえにあるんだよなあ」
め「ほーらおまえ如きじゃ逆立ちしても一生お目にかかることのできない高級な和牛だよー♪たーんとおたべー♡」
そういうと女神様はスライムの口であろう部分に牛肉を詰めていった。
サ「なんだろう‥‥‥あの見た目だからかあの煽りがすっごい心にクる」
あ「スライム風情に惑わされてんじゃねえよ」
サ「逆になんで君たちそんな辛辣なんだよ」
あ「ハンター‥‥‥だからかな////」
サ「なんかテレる要素あったか?」
め「はい、これでおーしまい♪よくたべましたー♪」
女神様が餌付けし終えた数秒後スライムがぽわっと光った。
め「お?」
スライムは女神様にほっぺたをすりすりしている。
サ「おめでとうございます。これでスライムのテイム完了となります」
め「わーーーーい♪みずきちゃんをお持ち帰りだーーーーーーーー!!!!!!!!!これから毎日おねーちゃんといっしょにおふろにはいりましょうねー♡ ハア♡ ハア♡」
あ「いいんすか?アレほっといて‥‥‥」
サ「モンスターだし問題ないっしょ」
サ「それじゃあ目的も達成したし戻りますか!」
あ「え?繁殖させるんすよね?もう一匹捕まえないんすか?」
サ「スライムはある程度エサを与えたら勝手に分裂して増えていく単為生殖的なやつなんだよ。だから1匹でじゅーぶん」
あ「なるほどねー、それじゃあ戻りましょう」
サ「女神様ー!帰りますよー!」
め「よきにはからえー♪」
さんにんと一匹は車に乗り込み愛しい我が家(跡地)に向けて出発するのであった。
30分後
サ「はい、とうちゃーく」
あ「この辺もあんまし変わってねーなー!」
め「でも新しい家族といっしょにまたここに帰ってこれたわ‥‥‥」
サ「それじゃあもう少し広い範囲で邪魔な物を消してってっと‥‥‥」
サ「そんで後は‥‥‥よし!今度はこーれ♪」
サ「はい!購入ドーン!」
その直後、7SLDKの1戸建てが出現した。
あ「うわお立派だー!思い切ったっすねー!」
サ「しかも地下室もあるんだぜー!テンション上がるー!」
め「わーい♪じゃあ地下室でみずきちゃんを飼おーと♪」
サ「ヤ、ヤバイ!犯罪臭が加速度的に高まってしまった!」
サ「それじゃ、車をガレージに入れてるから先に家の中入ってなさい」
あめ「「はーい」」
サ「ちゃんと手も洗うのよー!」
ふたりが家に入るのを見届けてからサタンはガレージに車を停めて家の中に入っていった。
あ「すっげーぜ母ちゃん!部屋がいっぱいあるしバスタブもついてる!」
サ「バスタブは一般のご家庭だったら大概ついてるものよ」
め「ママー!首輪とくさりと給餌皿買ってー♡」
サ「これ以上は絵面的にアウトなのでダメです」
め「ふっ、いつかはその首を縦にふってくれるさ‥‥‥必ずな!」
あ「じゃあ、そろそろあたし帰ってもいいですか?」
サ「あーあー待ちんしゃい。そろそろお昼じゃしせっかくだから食っていかんね」
あ「そうっすね、それじゃあ頂いていくっす」
サ「今日はさんちゃんの大好物を作ってあげようと食材を厳選した結果、残念ながら大好物をご用意することができませんでした。のでなに食べたい?」
あ「あたしは鶏の柔らか蒸しとアスパラガスの肉巻きフライと蒸しプリンをくださいな♪」
め「ウチはローストビーフと肉豆腐とスイートポティトォ!」
サ「じゃあわたしはちくわのチンジャオロウスーと野菜炒めとチーズケーキを欲す!‥‥‥というわけで注文っと」
30分後
あ「ごっちそうさまー!ということでいよいよ帰ろうと思うっすけどどうすればいいんすか?」
サ「そりゃみなさまご存じ天界力を使います」
あ「その手があったか!それじゃあたしのポイントを使って‥‥‥」
サ「おまち!わたしが呼び立てたんだからわたしが払うよ」
あ「いや、あたしのほうが多く持ってるしここはあたしが‥‥‥」
バチン!
あ「っつ!」
サ「あんた!そのお金は誰が汗水流して必死に貯めたと思ってるの!!!」
あ「‥‥‥あたしです‥‥‥」
サ「イグザクトリ~♪まあでもわたしが払うからねー。それじゃ行ってらっしゃい」
そうしてあすたきさんちんはふたりの前から消えてしまった。
め「‥‥‥なんか静かだね‥‥‥」
サ「‥‥‥うん‥‥‥」
め「いつもいっしょにいたはずなのになんでもっと気にかけてあげられなかったんだろう‥‥‥」
サ「‥‥‥‥‥‥‥‥うん」
め「う、うち、あのごに”『ありがどう』もまだづだえでながっだのに‥‥‥!」
サ「う”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!!」
め「ごんながだぢでおわがれなんでやだよ‥‥‥」
サ「あ、そろそろみずきちゃんにごはんあげようぜー」
め「わーい♪やるやるー♪」
現時点での保有している天界力(とその他)
サタン[1511](399兆9498億6088万9281円)
女神[2]
あすたきさんちん[31269538]
伯父さんの払った示談金額[650000]




