20話 過剰な戦力
セリフの割り振り
サタン>サ「
あすたきさんちん>あ「
女神>め「
みずきちゃん>み「
プミィ>プ「
いよかん>い「
サ「それで、どうやって乗り込めばいいんだ?」
あ「アスター1、ハッチオープンって言えばいいっすよ」
サ「わかった、アスター1!ハッチオープン!」
サタンが叫ぶとアスター1は屈んで手を差し出すように地面に置き、胸のハッチを開いた。
あ「あとは乗り込んだらAIが色々教えてくれるはずっす」
サ「OK!トウッ!」
サタンがアスター1の手のひらに飛び乗るとそのまま胸の操縦席まで持っていかれサタンが入ると胸のハッチが閉じた。
あ「それじゃ、あたしたちも乗ろっかめがっち」
め「うーい」
一時間後
さんにんの操縦は乗り始めはぎこちなかったが今では意のままに操れていた。
サ「いやー、結構直感的な操作性だから楽しー♪」
め「普通に生きてたらこんな高い視点で動き回れることないから面白いねー」
あ「みんな操縦に慣れてきたところでそろそろ合体いっときましょっか」
サ「お、ついにか。どうやってやるん?」
あ「『天界合体』って言えば目の前のモニターに承認画面が出るんでそれをタップすると出来るっすよ。さんにん共やる必要があるっすけど」
サ「それじゃあ、みんなでいっしょにやりますか。せーの!」
サあめ「「「天界合体!承認!」」」
さんにんが承認画面をタップすると3体のロボットが自動で動き出す。
アスター1はガトリングをパージして上半身と下半身に分離。アスター2は巨大なドリルをパージ。アスター3はミサイルをパージし上半身と下半身に分離し、上半身がアスター2の左腕に背中のスクリュープロペラが付くように変形しながらドッキング。アスター2の右腕に巨大ドリルをドッキング。アスター1、3の下半身を変形してアスター2の両脚部にドッキング。アスター2の背中にウイングとブースターが付くようにアスター1の上半身を変形しながらドッキング。ミサイルをウイングにマウント。アスター2の両肩にガトリングをマウント。サタンと女神様は操縦席ごと移動しあすたきさんちんの操縦席に合流。
あ「これが『天界合体 ゴッドヘイレルン』っす!」
サ「なんか急に冷めてきたわ。なんでそんな名前にした?」
あ「よそ様と名前が被らないように配慮した結果です」
サ「それ言われたらなんも言えねーわ」
あ「あと合体するとエネルギーの消費が激しくなるんすよねえ」
サ「そもそもこいつ何を動力にして動いてるんだ?」
あ「元のゴーレムのMPと非常用としてソーラーエネルギーっすね。ただ、ゴーレムはテイムしてすぐだからMPの値が低いし、ソーラーエネルギーもあくまで非常用だから容量そんなにないっす」
サ「じゃああんまり動かせないってことじゃん!なんだ~?欠陥か~?」
あ「そこでみずきちゃんに新しい動力『ミズキニウム』として頑張ってもらおうかと」
サ「またみずきちゃんだよ!わたしが言うのもなんだけど酷使されすぎだろ!」
あ「まあ、でもこの合体結構メリットあるから」
サ「メリットってなあに?」
あ「このゴッドヘイレルンで敵を倒すとみずきちゃん含む搭乗者全員に経験値が入るんすよ。おまけに店長に入るということは奴隷契約したふたりにも入るっす。あ、もちろんゴッドヘイレルン自体にも入るんでどんどん性能がアップしていくっすよ」
サ「えー、一回遊んでポイしてやろうと思ってたのに無駄に有用なの勘弁してくれよ‥‥‥」
あ「それじゃあ、みずきちゃんたちは合体してそこのダクトから動力室に行ってもらって、試運転がてら残りのゴーレム倒していきますか!‥‥‥あ、ここのゴーレム全滅させても大丈夫っすか?」
サ「ああ、うん。ゴーレムは各地に点在しているから大丈夫だよ」
あ「よーし!それじゃあ危ないから外部スピーカーで外のふたりを遠くに避難させてからゴーレム殲滅しますか!」
サ「おい待て、嫌な予感がしてきた。こいつをわたしらの家に近づけろ、収納してくるから」
二十分後
あ「これでゴーレムの殲滅完了っすねー♪」
サ「あのさあ、最後なんか胸のところからとんでもないの出てたんだけど‥‥‥」
あ「必殺技の天界ブラスターっすよ!エネルギー消費は激しいっすけど威力は見ての通りっす!」
サ「うん、物凄いクレーターできてるもんね」
あ「とりあえず、みずきちゃんに戻ってきてもらってコーティングしてから外に出ましょっか」
外
サ「‥‥‥それで、使わん時はこいつらどう管理すりゃいいんだ?」
合体を解除した3体のロボットを見ながらサタンは言った。
あ「収納しとけばいいんじゃないっすか?」
サ「いくらなんでもモンスターは収納できないでしょー」
あ「でもあいつらのデータほとんどAIに書き換えたから扱いとしてはパソコンみたいなもんじゃないっすか?」
サ「いやいやそんなわけ」
シュン
サ「あったわ」
あ「よかったっすね」
サ「とりあえず、ここでのやることが無くなったから家に入って今後のことを話し合いますか」
サタンは残ったロボットを収納してかわいこちゃんラブラブちゅっちゅっマイハウスを出した。
家の中
い「正直世界の終わりを予感させるような光景でしたよ」
プ「すっごく地面が揺れてびっくりしたよー!」
い「一応聞いておきますけどお三方はこの世界を破壊し尽くすつもりではないのですよね?」
サ「この世界をより良い物にするための管理をしております☆」
い「はあ、それで次にやることの話し合いでしたね。前に食糧難になった種族がいくつかいたとお話ししましたよね。裏を返せばその種族達が食糧としていたものがかなり減少しているともとれます」
サ「つまり、その減少したものをこちらで増やそうってことか」
い「ええ、そこでわたくしが提案するのはイノシシの繁殖です」
あ「この世界にイノシシっているんだ!?」
サ「うん、この世界は力のない奴でも生活できるようにモンスターとは別にカテゴライズされた普通の動物も存在してるよ。まあ、イノシシの場合はわたしらも知っての通り弱者が何も考えずに仕留められるほど甘くはないけど」
い「はい、そのイノシシですが食いでがあるうえに味も良いから人間、魔族両方から狩られているんですよ。人間側は冒険者の小遣い稼ぎでちまちま狩られていますが他の動物を家畜として飼育してたりしているので食糧危機の心配は無いのでそんなにですが、問題は魔族側です。魔族は基本的に狩猟でしか食糧を確保しないですし、おまけに今は戦争中ですので食糧の確保のためにかなり苛烈に狩っているでしょうね」
サ「なるほどねー、それじゃあイノシシを取っ捕まえて安全な場所で繁殖させますか!」
め「ええ!?そんな安全な場所が本当にあるんですか!?」
サ「おおよそ察しはついてるのにわざとらしい反応ありがとうございます」
あ「え?本当にあるんすか?」
サ「ああ、さんちんには説明してなかったっけ。プミィちゃん家があった裏手の森、つまりわたしたちの初期地点の森にはスライムしかいなかったんですよ」
あ「ああ、あそこクッソヌルゲーだったってことっすか。確かにいいんじゃないっすか?」
い「ええ、あそこなら何も問題ないと思います」
プ「イノシシさん捕まえたらお世話するの?」
サ「うーん、ちょっとパソコンで調べてから決めるね」
十分後
サ「飼育はちょっとやめておこっか」
め「あれ?しないんだ」
サ「ええ、時間をかければ懐き自体はするかもですけれど問題はイノシシに限った話ではありませんが感染症のリスクがあることですね。わたしたちは専門家じゃないのでどう対処していいかわかりませんし、感染した場合この世界の医療レベルは正直信用できないのでやらないほうが無難でしょう」
め「ぶっちゃけこの世界でそこまで再現するかなーと思うけど感染してからじゃ遅いしそのほうがいいね」
サ「ええ、わたしたちは最悪天界に帰って治療出来ますがこの世界の住人であるふたりは連れて行くと大問題になりますからね。捕まえたら環境を整える程度にして自然の成り行きに任せましょう」
サ「というわけで、大体話が固まったところでそろそろお昼にしよう」
プ「わーい!何食べるのー?」
サ「散々話に出てたからイノシシ料理を注文します!」
み「これから守ろうとするものを食すのか‥‥‥なんと傲慢なことか」
サ「いらんのか?」
み「いるいるー♪」
現時点での保有している天界力(とその他)
サタン[28511](399兆9495億5154万8571円)
女神[2]
あすたきさんちん[8]
昔のあすたきさんちん
幼いころから実家で農作業の手伝いをしていたがある日害獣に農作物を食い荒らされたことにブチ切れて自作でスリングショット(パチンコ)作って報復しようとしたが特に使うタイミングが訪れず、そのスリングショットは今も実家の自室の引き出しの中で眠っている。




