16話 食事
セリフの割り振り
サタン>サ「
あすたきさんちん>あ「
女神>め「
みずきちゃん>み「
プミィ>プ「
いよかん>い「
天界組の部屋にて
め「そういえばサッちゃんさー、あのふたりには人見知りしないよね。なんで?」
あ「確かに、普通に会話してたっすもんね」
サ「あー、人見知りというかなんというか‥‥‥わたし好意的でもない相手にイニシアチブを取られていたり、生殺与奪の権を握られていたりするのが死ぬほど嫌いなんですよ」
あ「んー、つまり?」
サ「面接とかいう文化くたばれ」
あ「あー、確かに決定権が向こうにあってそれいかんによってこっちの進退が決まるっすね」
サ「あと、優位な立場のやつらがぐちぐちうだうだ言ってくるのも嫌」
め「親戚の集まりで部屋から出てこなかった理由だね」
あ「じゃあ、あのふたりには?」
サ「ぶっちゃけ、さっきさんちんが言ってたこと割と的を射てて、レベルが上がって自分の方が優位だと思って気が大きくなってたとこはある」
あ「なるほどねー、あ、店長ー新しい漫画買ってー」
サ「もう読み終わったんかい」
あ「免許取りに行った時待ち時間けっこーあったからね」
サ「お前‥‥‥まだ天界に流通してない巻なんだからもうちょっと気を付けろよ」
あ「そ、そんなことよりハヤクくれよぉ。もうガマンできねぇよ‥‥‥」
サ「ガンギマった目でこっちににじり寄ってくるなよ‥‥‥えーっと、異世界に来てるし異世界ものでいいか。じゃあはい、『異世界に転生したので全ての生物の首をちぎって数珠を作りたいと思います』をとりあえず全巻ね」
あ「ほう‥‥‥タイトルからして恐らく悪役令嬢ものですね」
サ「そーかもね‥‥‥それじゃあわたしはさきに寝るねー」
めあ「「おやすみー」」
サタンが床につこうと布団をめくると既にみずきちゃんがいた。
み「‥‥‥み?」
サ「‥‥‥み」
とりあえずサタンはみずきちゃんを抱いて眠りについた。
翌日 朝 風呂場にて
サ「ぬっふ~~~~~~~~~~~~♡出勤とか気にせずに風呂入れるの最っ高~~~~~~~~~♡」
い「ふひゃ~~~~~~~~~~~♡もうここがエデンですわ~~~~~~~~~~~~♡」
い「それにしてもサタン様破天荒な言動の割にお仕事とかされてたのですか?」
サ「まーねー、こー見えても天界にいた頃は店の経営をしててね、想像以上に店がうまくいっちゃったもんだから大分忙しくてねー。なのにお上からこの世界の管理を押し付けられてことあるごとに進捗どうした?はやくやれとせっつかれてね‥‥‥」
い「なるほど、大変そうですねー。わたくしも先代の魔王様と奥方様がご存命だった頃はプミィ様の遊び相手を仰せつかっていただけでしたが、おふた方が亡くなられてからは魔王様のお世話をしつつ、魔王様に来た仕事を一手に引き受け、更に軍の作戦会議に参加させられてましたからね‥‥‥」
サ「そりゃあなかなかハードだねー」
い「ええ、ですから魔王様が引退を決断してくださって内心めちゃくちゃありがたかったですよ。もちろん、サタン様のご提案にもとても感謝しております。正直魔王軍にはなんの未練もありませんでしたからね」
サ「こっちとしても後の不安を早期に解消することができたのは僥倖だったよ。これから先よろしくねー」
い「はい、こちらもお力になれるよう尽力してまいります」
風呂上り
サ「さーて、今日も忘れずポイント変換っと」
プ「いよかん、サタンおねえちゃんおはよー!」
み「Good Morning Everyone」
サ「おー、おはよー」
い「おはようございます」
プ「おきたら目のまえにみずきちゃんがいてびっくりしたよー」
み「我も気付いたら違う部屋にいて思わず固まってしまった」
い「それはわたくしが朝風呂を頂こうと部屋を出たらたまたまサタン様とタイミングがかぶって」
サ「そんで流石に来たばかりの家で起きたらひとりきりっていうのもあれかなーって思ってみずきちゃんを運んどいたってわけ」
プ「そっかー、サタンおねえちゃんありがとー!」
そしてその時、密かにふたりの寝顔を撮影し待ち受けにしたサタンであった。
み「そーいう気遣いは出来る癖に我を地下室で飼おうとしてたんだな‥‥‥」
サ「合体前の記憶あんのかよ!しかもそれやろうとしたのわたしじゃねーし!」
あ「おっはよー☆」
め「おはおはー」
あ「ねーねーてんちょー!」
サ「なんぞや」
あ「『いせちぎ』予想に反してグルメものだった!」
サ「あのタイトルで!?」
ジャパンのOTAKU文化をいまだ理解しきれてないこと痛感したサタンであった。
サ「はい、というわけで朝飯の時間です」
め「お、今回はシンプルだ。流石に反省したか」
い「あの、わたくし朝もガッツリめでお願いします」
サ「お、遠慮が無くなってきたねー。いい傾向だ」
い「運動部だった頃は朝結構食べてたんですよ‥‥‥仕事初めてからはそんな余裕はなくなったんですけどね」
サ「‥‥‥まあ、たくさんお食べなさいな」
め「とりあえずウチはフルーツサラダね」
あ「あたしはオートミールを」
み「我はベーコンエッグで」
サ「じゃあ、いよちゃんはカツ丼特盛でプミィちゃんはグラノーラ、わたしはそばにしよっと」
朝食後
い「はー、久々に満たされました♡」
サ「さーて、飯も食ったことだしそろそろ出発しますか!」
あ「車で行くんすよね?免許取ったしあたしも運転するっすよ」
サ「もちろんそのつもりさ!なんてったってまだ目的地まで三、四日かかるはずだからな!」
あ「え!?」
サ「それじゃ、ガレージから車回してくるねー」
あ「‥‥‥はやまったか?」
車内
サ「というわけで、いきなりだけどさんちん運転お願いねー。いよちゃんは助手席で渡したルートを記した地図に沿って案内よろしくー。わたしは後ろでクーラーボックスに氷や保冷剤詰めてジュースとアイス冷やしとくからー」
あ「へーい」
い「かしこまりました。‥‥‥それにしてもここまで詳細に記された地図があるとは‥‥‥」
あ「まもなく発車します。白線の内側までお下がりください」
サ「んなもんねーよ。てめーには何が見えてんだよ」
ガココ ブロローン
め「‥‥‥さんちゃん免許取ったばかりの割には特に緊張した様子もないけど、もしかして「やってた」?」
あ「人聞きが悪すぎる!実家の手伝いで乗ってたんすよ」
サ「もももももしかしてご実家って豆腐屋さんですか!?」
あ「農家です!!!」
あ「‥‥‥おいてめーら、今「そっちかー、おもんなー」ってツラしてんだろ」
サめ「「べっつにー?」」
四時間後
サ「昼だぜベイベー☆本日の昼食はー‥‥‥たこやきでっす!」
め「Fooooo!久々に食うぜー!」
あ「イェーイ!粉もん大好きー!」
サ「食ったことないひとらは中がアッツアツなので気を付けて食べてね」
プ「ふーふー はむっ ハフハフ もぐもぐ ごくん おいしー!」
い「これは止まらないですね」
三十分後
サ「ふー、食った食った。それじゃあさんちん運転交代ねー」
あ「へーい、オナシャース」
約一時間後
い「あ、あの、トイレに行きたいのですが‥‥‥」
サ「まあ、あんだけ食って冷たい物も飲み食いしてたらそうなるわな」
サ「とりあえずトイレ出してくるからその間にみずきちゃん分裂していよちゃんをコーティングしといて」
み「‥‥‥了解」
ガチャ バムッ ぷりんっ ぴょん にゅにゅにゅにゅにゅーーーーーーん ズン! ズン! ガチャ バムッ
サ「ふー、ほいトイレットペーパー」
い「ありがとうございます。それじゃあ失礼して、行ってまいります!」
ガチャ バムッ
あ「‥‥‥ところでみずきちゃんを分裂させた理由は?」
サ「それは」
め「クックック、やはり貴様相当頭がキレルな‥‥‥」
め「みずきちゃんツヴァイ!ウチにもコーティングおねがーい!サッちゃんトイレットペーパー!」
サ「はいどうぞ」
み「これも運命か‥‥‥」
にゅにゅにゅにゅにゅーーーーーーん ガチャ ガーー ガーー バムッ
サ「‥‥‥というわけ」
あ「なるほど」
サ「あのふたりが出てきたら君らも行ってきなー。あと消臭剤渡しとくから」
あ「ウィーッス」
プ「わかったー!」
五分後
サ「お、ふたりとも出てきた」
あ「‥‥‥なんかにこやかに肩組みながらサムズアップして戻ってきてるんすけど」
サ「なんやねんあいつら」
現時点での保有している天界力(とその他)
サタン[8511](399兆9497億5179万9382円)
女神[2]
あすたきさんちん[31264538]
『異世界に転生したので全ての生物の首をちぎって数珠を作りたいと思います』
転生前の世界で抑圧された日々を送っていた主人公は転生先の世界で悪逆非道の限りを尽くそうとしていた。そして生物の首をひとつなぎにして数珠を作ることに決めた。そしてそれを実行してたある日、ふと(首から下ただ捨てるのもったいないな‥‥‥)と思い、ちょうど空腹だったため胴体部分を調理して食べた。すると思いのほかうまかったので数珠を作るのはついでで胴体をおいしく食べるのがメインになっていった。




