第13話 異常
「……ハザードクラスとは、かつて1人の悪魔のために創られた。…灰薔薇涼だ。」
…灰薔薇!?
「奴の異常さは貴様らもよくわかってるだろう。奴は、学生の頃から異常だった。」
灰薔薇涼。彼は、人類史上最悪の殺人鬼だ。
半天使を約20人殺し、その後自害した、狂った男。
「奴を更生させようと、この学校は動いた。学園でもっとも優れた教師を用意させた。」
!?じゃあなんで…
「だが、更生は失敗した。」
「!?」
「その教師は、涼にボコボコにされてしまった。そして、教師は、彼に良いように使われるようになった。」
な…教師が!?
「新しい教師を用意したが、まただめ。次も。その次も。全員、最後には心が壊される。」
先生は、いたたまれない、と目を閉じた。
「……っ」
「こわぁっ」
皆、完全に怖じ気づいてしまった。
この学園にそんな歴史があったなんて…
「その後、彼が卒業したあと。教師は次のハザードにすっかり怯えてしまった。そして、ハザードの教師は気の弱いものに押し付ける形になっていった。」
なんてことだ…そんな秘密があったとは…
「そして、現在、もっとも気の弱い教師が押し付けられ、奴隷のように扱われている。」
…そんな…怖すぎる。
「まぁ、今の教師はうまくやっているようだがな。」
「そそそ、そうなの?」
「今の先生はすごいんだねぇ…」
皆感心した。
「ああ、そいつはうちの副担任でもある。そいつを紹介するためにこの話をしたんだ。」
!
「うちの副担任!?」
「すげぇ!!」
ざわざわっ、とクラス中がざわついた。
「ほら、だまれだまれ!先生がくるぞ!」
すると。
ガラガラガラッ
「こっんにっちはー!」
薄いブロンドの髪の女性が現れた。
「私が、あなた方の副担任!神紙上落雷でぃす!」
こ、この人が!
「かわいい!」
「素敵!」
「つよそー!」
「かっちょいいー!」
みんなが褒めまくる。
「だろだろー?」
先生は満更でもなさそうだ。
「好きなタイプは?」
え!?そんなこと聞いていいの!?
「イケメン!」
答えた!!
「ノリ良い!」
「きゃわいいー!」
わぁわぁと皆に囲まれている。
「てへへへへ、ありがちょー!」
先生が照れながら頭をかく。
その頭をかいた右手のそでで隠れたうでに、包帯が巻かれていることは、まだ皆知らないのだった。
いかがでしょうか?次回もお楽しみに!




