第11話 ハザード
「たっだいまぁー!」
勢いよく『ハザード』と書かれたドアーを開け無為が叫んだ。
「遅かったじゃないか。心配したぞ?」
「そーだよぉ、リーダーが自ら行くようなことでもないでしょ?」
と、いきなり飛び出していった無為を二人のハザード…東雲瑠華と神野桜が攻め立てた。
東雲はオレンジの髪をポニーテールにしている。
神野はピンクの髪をおさげで結んでいる。
「はぁ、登校したらリーダー居ないんだもーん。そんなこったろうと思った~。」
と、前髪で顔が見えない、神棚瑛瑠楠が無為を横目で見る。
じいっ、と、顔が見えないのに目の圧力を無為は感じた。
「いんやぁー、ごめんごめーん!ちょぉっと、気になることが出来ちゃってさぁ☆」
無為はケラケラと笑いながら謝り、てへぺろ☆と舌をだしてまた笑った。
「で?収穫は?」
と、眼鏡を掛けた真面目そうな男子生徒、咲廉太郎が笑をさえぎり声をかけた。
ニヤッ、と悪そうに笑い、
「うん、ばっちり!なぁんと、ほんとに堕天使が居たよぉ!」
無為は手でOKマークをつくる。
「うお、マジか!」
すぐに食いついたのは熱血漢の浅井楽々。
「そんで?そいつ、強そうだった?」
と瑛瑠楠が聞く。
「んー、いまいちかなぁ。僕の攻撃に反応できてなかったから。あれなら、まだ普通の半悪魔の方がましだね。」
うーんと、首をかしげながら言った。
「そっかぁ、じゃ、邪魔にも戦力にもならない感じか。」
と、ため息混じりに桜が言った。
「まあ、現時点では、だけどね。」
ニコッ、と無為は笑った。
「彼はきっと、強くなるよ。」
いかがでしょうか?次回もお楽しみに!




