第9話 真理さん
(僕?僕は灰崎無為!ヨロシクね!)
(ふぅん。じゃあ、もういいや。)
刺される…殺される!!
こいつはヒトを殺してる!
「…っはぁ!」
飛び起きたら、そこは見慣れない風景。
「ここは…?」
キョトン、とベッドの周りに張り巡らされたカーテンを見つめる。
「ん、あんた死んでたんだ。あたしが治してやったんだ、感謝しな。」
いきなり声がして振り向くと、椅子に足を組んで座っている女の人がいた。
「あたしは真理。神門真理だ。敬って諂え。」
ふん、と誇らしげに胸を張ってこちらを見た。
「え、ええっと、ありがとうございます、僕あなたがいなかったら死んでました…ほんとすごいですね、蘇生って。」
「だろ?」
またもや、ふふんと自慢気に鼻をならした。
「ありがとね、私は一応保健室担当なんだけど、蘇生は出来なくて…」
保健室の先生は申し分けなさげに真理に礼をした。
「ああ。だが、気を付けろよ?お前、あと少し遅ければ間に合わず死んでた。おまえの担任に感謝することだ。」
「…先生が運んでくれたんですね…」
「半ギレでな。」
は、半ギレ…やっちゃったな…
「ところで、僕を殺した灰崎無為は捕まったんですか?」
僕が聞くと、ガチャリ、と保健室のドアが開いた。
「そのことなら、俺が説明しよう。」
「あ、あなたは…!」
そこには、りりしい男性がいた。
「俺は天悪警察の高神だ。君が目覚めるのを待ってたんだ。」
「あ、そうだったんですね…すみませんっ」
あまりの申し訳なさにペコペコしていると、ハハハ、と高神さんは笑った。
「謝ることはないよ。勝手に俺が独断で待っていただけだからね。」
それは、大丈夫なのだろうか…?
「それより、灰崎について、知りたいんだろう?」
「…!」
灰崎という単語に顔を上げる。
「教えてあげよう。彼の…彼らのことを。」
いかがでしょうか?次回もお楽しみに!




