73話 援軍
「さぁていくか!」
『ドシュッ』
そう言ってマルクスは両腕をクロスして突進してきた。
「またそのタックルか、レーバテインで止めてやる!」
『ギィン』
「なんと、これも止めるのか!」
俺のレベルは999ある、したがって筋力もパラメーター上はかなり高い。
自分で言うのもなんだけど、俺のこの筋力があればレーバテインの性能を100%と引き出せると思う。
「……まだ貯めたいな」
「あ?何か言ったかオルクスよ」
「いや何も言ってないよ、それより今のが全開なのか?」
「ほう、俺を煽るとはな、いいだろう次は本気でいく」
こいつにはレーバテインの特性を上手く利用して勝ちたい。
だからアビリティを使うのはなしだ。
「行くぞ!アビリティ発動、【最大開放】双頭鉄腕!」
『ドシュッ』
そう言ってマルクスはタックルをしてきた。
よし来たな全力の技。
あれを受け切ってカウンターで仕留める。
『ガギィン』
「なっ、こ、これも受けれるのか」
「ふぅ、なんとか受けれたな」
飛んでくるマルクスを俺はレーバテインでまたも止めた。
しかし、衝撃は大きく身体が危うく吹っ飛びそうになった。
うん、やっぱりここが限界だな。
「いくぞマルクス!次はこっちの番だ!」
「なっ、何をするつもりだぁ!」
「いくよ、レーバテイン!!」
こいつには色々聞きたいし、殺さないでおこう。
そうして俺は両刃のレーバテインを鞘に戻した。
「鞘に収めただと、そんな生半可な技で俺が仕留められるとでもっ!」
「え、まぁできるでしょ、レーバテインスラッシュ!」
『ブォ!!』
そうしてレーバテインから放たれた斬撃はマルクスへと向かっていった。
「な、なんて威力だ、こ、これは俺でも」
『スタッ』
「な、なんだ?」
斬撃が命中する刹那、1人の男がマルクスの前に現れた。
『ズドォン』
そうして現れた男諸共、俺の斬撃が命中した。
「強いな、さすがさアックス様と引き分けた男だ」
「マジか!」
現れた男は、レーバテインから放たれた斬撃を受け切ってしまった。
いやいや鞘に入れていたとはいえ、レベル800台の技だぞ、そんなの受け切るなんて……レベル870だと。
ギフトスキル解析で現れた男のレベルを確認するととんでもない数字が出てきた。
「お、お前は一体……」
「申し遅れてすまないな、私の名前はヴァパール、聖騎士団、天聖会の団長だ」
そう言って男は俺の方をじっと見つめた。
天聖会ってこんなに強いのか。
まずいな……。




