72話 天聖会の剛腕
「お、おいそこの女、もしや今我々の服をバカにしたのか?」
「ええ、馬鹿にしたわよてか馬鹿にされた事なかったの?」
ティアナは空から来た熊みたいな男を散々に煽っていた。
お、おいティアナ、言いすぎだろそれは。
馬鹿された事なかったのはまずいだろ。
「ははははは、死にたいようだな、アビリティ発動、剣腕!」
大男がそう言うと、右腕が剣のように硬くなった。
え、嘘だろあれで戦うのか。
「食らえ、斬首刀!」
そう言って大男はティアナへ襲いかかった。
まずい、ティアナが。
「アビリティ発動、鉄血」
『ブワッ』
「……なんだこれ」
大男の手刀は血の壁のようなものに止められた。
アリアか……良かったぁ。
「ほほう、俺の斬首刀を止めるとはなかなかやるな、そこの金髪」
「……」
アリアはお男の問いかけには無言で答えた。
「あ、ありがとね」
「……仲間なので」
ティアナのお礼にアリア小さくそう答えた。
良かった、2人の関係はあんまり悪くはなくなってないようだ。
「俺を無視するとは……許せん、アビリティ発動、双頭鉄腕!」
『キュイン』
大男がそう言うと両腕が鉄のように硬くなった。
あれは……やばそうだな。
てかこの大男、だいぶレベルが高い、レベル687。
正直言ってただの人が到達していいレベルじゃないぞこれは。
何かタネがありそうだ。
「いくぞ」
そうして大男はアリア向け突進をした。
これは流石に俺が止めよう。
『ギィン』
「……良い剣だな、俺の一撃を止めるとは」
「どうも」
俺は大男の一撃をレーバテインで止めた。
よし上手く止めれたみたいだな、もしかしてこの相手はレーバテインの試運転にはちょうどいいんじゃないか。
「それが噂の名剣か、どうやら本物のようだしそれを貰い受けるとしよう、ギフトスキル発動、肉体活性!」
『ビリッ』
大男がギフトスキルを使うと、着ていた上半身の服が破けた。
おいおい高そうな服なのにいいのかよ、そんな事して。
「さぁその剣奪わせてもらうぞ!」
「いやいや服は?」
「こんな安物、布と同じだ!」
宝石とか付いてたよね?
それが安物ねぇ……こいつにはお金のありがたみを味合わせてやりたいな。
「布と同じか……その服についていた宝石一つ買うのに一体どれだけの苦労があると思ってるんだか……」
「さっき上手く防がれてしまったが、今度はそうはいかないだろう、ギフトスキル発動、剛腕!」
大男がギフトスキルを使うと一気にレベルがまた跳ね上がった。
レベル798……凄いな、もう13魔の誰よりも強いレベルじゃないか。
「さて、名を聞こうか名剣の主よ」
「オルクスだ、よろしくそっちは?」
「マルクスだ、てかオルクスだと……」
俺の名を聞くや否や男は顔を歪め、目を細めて俺をみた。
「噂だともっと大きいのに、そんなに大きくはないんだな」
おいおい一体どんな噂だよ。




