64話 宝剣レーバテインの力
「さぁオルクス、これが約束のレーバテインだよ」
「お、おう……」
そう言ってミストレイはレーバテインを渡してくれた。
成功報酬だと思っていたが、前払い形式で先に貰えるとは、これは嬉しい誤算だな。
まぁさすがにこれでこの仕事は断れなくなってしまった。
すまんファルコ……スザクを先に行かせておいて良かった。
「この剣のレベルは880で、固有の能力としてあらゆる衝撃の吸収があるんだ」
「衝撃の吸収?」
「ああそうだよ、まぁ言葉で説明しても仕方ないし、見せてあげるよ」
そう言ってミストレイは俺から少し距離を取った。
衝撃の吸収か……一体どういうものなんだろう。
「いいかいオルクス!今から君へ向けて、プラントアタックをやるから、その剣で受けてくれ!」
「お、おう!」
「いくよ!アビリティ発動、プラントアタック!」
ミストレイはそう言ってプラントアタックを俺にめがけて放った。
うわっ、あいつ本当にやってきたぞ、まぁでも言われた通りこの剣でうけてみるか。
『ギィン』
そうして俺はレーバテインでプラントアタックを受けた。
受けるとギィンという音が出てたが、確かに攻撃の衝撃とかは一切来なかった。
凄いなさすがは名剣だ。
「どうだいオルクス、衝撃は伝わってこなかったろ?」
「ああ、全然来なかったな」
「レーバテインの力はそれだけじゃないんだ、次はあの木に向けて剣を振ってみてくれ」
「お、おう」
俺はミストレイに言われるままに、3メートルくらい離れた木へ剣を振った。
『ズシャッ』
「うわっ、なんか出たぞ!」
剣を振ると剣から斬撃が出てきて、そのまま木を両断した。
なるほどな、これがレーバテインの能力か。
「おお!うまいよオルクス!」
そう言ってミストレイは嬉しそうに笑った。
いやただ言われた通りにやっただけなんだがな……まぁでもこの剣の凄さは何となくわかってきたぞ。
「なぁミストレイ、質問なんだけどこの剣で受けた衝撃って、衝撃を受けてから次に剣を振るまで溜めておけるの?」
「お!勘がいいねオルクス、そうだよこの剣は受けた衝撃を吸収して溜めておけるんだ」
「じゃあ振らないで受け続ければ衝撃を溜め続けることも可能なのか」
「うん!お、その様子だとこの剣のヤバさに気がついたね」
そう話すミストレイは物凄く生き生きしている。
衝撃を溜め続けられる、それってつまり溜めた分だけ次に出す斬撃の威力が上がるって事だよな。
だとしたらめちゃくちゃ強くないかこの剣。
素の力でこんだけ強いなら【魔境器】にしたらどんだけ強くなるんだろう、やってみたいな。
「いい剣だな、本当に」
「ふふふ、そう言ってくれると凄く嬉しいよ、エルナスの国王にも同じ事言って欲しかったなぁ」
そ、そうだった、ミストレイにどうしてエルナスの国王には偽物をあげたのか聞きたかったんだ!
よし訊いてみよう。




