65話 エルナスの国王
「なぁなんでミストレイは、エルナスの国王に本物の剣をあげなかったんだ?」
俺はミストレイの機嫌が良さそうなので気になっていたことを訊いてみた。
俺にそう訊かれたミストレイは一瞬困った顔をしたが、すぐに元の顔に戻り俺の目を見た。
「まぁ気になるよね、いいよ話そう」
「おう!頼む」
「今から100年くらい前かな、その時僕は……」
「ちょっと待て!お前……一体いくつなんだよ!」
話してくれたミストレイには申し訳ないが、さっそく気になるところが出てきたぞ。
何をサラッと100年前の話とかしているんだこいつは。
「え、私?私は今だいたい500歳くらいだよ」
ミストレイは素知らぬ顔でそう言った。
5、500歳だと!いやいやそんなやついるのかよ……。
てかこいつ青年じゃん、全然年老いてないよな。
これは不老不死的なやつか。
「お、おう……まだうまく飲み込めないけど、とりあえず本題に戻ろう」
「え、ああわかった、そう今から100年前、僕は当時の国王の一人息子のサルーサに会ったんだ、ちなみにこのサルーサは後にエルナスの国王になって、今の国王のお爺さんに当たる人物だよ」
「お、おう」
なんだろう、今凄い話を聞いている気がする。
いや多分これ凄い話だよな。
エルナスの先先代国王の話か……だめだ頭が追いつかない。
とりあえず訊くだけ聞いて、後で考えよう。
「その時私は、エルナスの宮廷に仕えていてね、それでまだ幼いサルーサと仲良くなったんだ、アビリティを教えたり色々してたよ」
「ほぉ、つまりサルーサとは仲が良くて、そのサルーサに剣をあげたんだな」
「うーんおしい!あともう一捻りほしいかな」
「お、おう」
もう一捻り欲しいか、なんだろその言い方、微妙にムカつくようでムカつかないな。
今度ミリオンかファルコ辺りにも使ってみよう、反応が見たい。
「話を戻すね、それから20年ほど経ちサルーサが王になってね、そしたらサルーサが私のために小屋をくれたんだ」
「小屋?」
「そう小屋、この村の近くにまだあるよ、てかまだ住んでるし」
「ほう」
えっとサルーサが国王で小屋くれたんだな。
てか国王が小屋くれるとか少しショボく感じるな。
「私はねその小屋をとても気に入ったんだ、正直他にもお金とか領土もくれたんだけど、それが1番嬉しかったかな」
「お、おう」
てか今サラッと凄いこと言ったよね。
まぁいいやもう。
「それでまたそこから40年ほど経って、サルーサが晩年を迎えるとき、私はまた宮廷に呼ばれたんだ、そこでサルーサにあるお願いをされるんだ」
「お願い?」
「うん、次の国王を守る強い剣を作って欲しいと、どうやらサルーサの息子さんで次の国王は身体が弱かったらしくてね、それで強い力を持つ剣が欲しかったらしい」
「わかった!それで作ったのが!」
「そう、レーバテイン」
なるほどレーバテインを作った理由はわかったぞ。
でも肝心の偽物を渡した部分がまだ出てこないな。
気になるぞ……。




