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幼馴染み

 あ、初めまして。私、佐藤有希さとう ゆきと言います。みんなからはユキって呼ばれてまーす。

 茶髪のセミロング。容姿は普通……なのかな? 自分じゃ分からないや。

 ちなみにスィーツ大好きでチョコ系をくれると喜びます。そんな私の趣味はお菓子作り。たまに失敗するのはご愛嬌って事で許してね。

 身長158cm、体重は……もちろん乙女の秘密です!

 エンジからはチビって言われる事もあるけど、あいつは高すぎ。中学三年生なのに178cmもあるんだもん。

 お父さんがイギリス人でハーフだから、身体のつくりが違うんだろうね。でも金髪は元からって事にしてるけど、実は赤毛を染めてるって知ってるんだ私。

 青い瞳にきれいな肌……鼻なんか彫刻みたいに高くて、容姿に関しては文句の付けようが無いんだけど、天はニ物を与えず。口が悪いところは直した方がいいと思う。

 如月臙慈きさらぎ えんじっていうのが彼の名前。クリスチャンだから洗礼名? っていうのがあって、如月――アキナス――臙慈って言うのが正式な名前みたい。一度『アキナスは嫁に食わすな』ってからかったら本気でキレちゃって怖かったなぁ。

 同じ幼稚園だったから俗に言う幼なじみってヤツです。


 あ、もう一人紹介したい大切な幼なじみがいるの。

 エンジとは対照的に、黒髪で黒ぶち眼鏡の、いかにもまじめそうな彼は片桐琉かたぎり りゅう。成績優秀で生徒会長もしてる。お父さんはお医者さんでいわゆるサラブレッドね。でもそんな事は全然鼻にかけて無くって、とっても優しい好青年なんだよ。

 確か身長は170cmって言ってたけど、まだ伸びるんじゃないかな。体重は知らないや。

 実はリュウもエンジに劣らず端整な顔立ちをしてるの。一度エンジにいたずらで眼鏡を隠されて、みんなに素顔を見られた時に、クラス中が騒然としたほど。それ以来密かにモテてるみたい。眼鏡をコンタクトに変えて、髪型も今風にすれば、エンジと同じぐらい人気が出ちゃうかもしれないけど、本人にその気はないみたい。

 ちなみに私は水瓶座のO型。エンジは牡牛座のA型。リュウは獅子座のA型です。占いマニアの人のために一応……ね(笑)


 ここで2人の性格がわかるエピソードをひとつ紹介します。私、お菓子を作るのも大好きだから、よくケーキを焼いたりするんだけど、ちょっと失敗した時でもリュウは何も言わずに笑顔で食べてくれる。エンジは「お前バカじゃね?」って文句言いながらも全部食べてくれる。2人とも表現の仕方は違うけど、とっても優しいんだよ。


 恋愛感情にならないのは、一緒に過ごす時間が長すぎたせいかもしれない。私達三人はまるで兄弟みたいに育ってきて、幼稚園、小学校、中学校とずっと一緒だったの。

 イケメン二人といるから他の女の子達から恨みを買ってるかもしれないけど、二人が守ってくれてるお陰かな? 何もなく平和に暮らせてます。ファンの女の子には悪いんだけど、正直言うと今ではあんまりカッコいいとか思わなくなっちゃった。贅沢かな?

 でも私にとって大切なのは、二人の見かけじゃなくて、存在そのものなの。例えカッコ悪かったとしても、私は今と同じようにリュウとエンジの事、大好きだと思う。


 いわゆる「友達以上恋人未満」の関係を続けている私達にも、過去にロマンスと呼べるような出来事があったの。それは恥ずかしながら幼稚園にまでさかのぼらないといけないんだけど……。


 このまま三人一緒に暮らせたら楽しいだろうな――。

 ある日、ふとそんな事を思った幼い私は、あまり深く考えもせず二人に求婚をしたの。

「私、ふたりのお嫁さんになるー!」

 世間知らずだったのね。そんな私をリュウはすぐにたしなめてくれた。

「あのねユキ、二人とは結婚できないんだよ?」

 思えばあの時よね。世の中は思ってるほど単純じゃないんだって知ったのは。

 落ち込んだ私をよそに、エンジがとんでもない提案を始めたの。

「おっ、じゃあどっちが結婚するか勝負な」

「うん、いいよ僕も負けないから」

 普段真面目なリュウまでそれに応えたもんだから、私、本当にビックリしちゃった。

 まさかの展開に困った私は、はめていたオモチャの指輪を外してこう叫んだの。

「じゃあこの指輪をくれた人と結婚するー」

 その後、私達三人は指輪を、幼稚園の庭にある桜の木の下に埋めたんだ。


 という訳で唯一にして最大のロマンスは終了。ふたりはもうそんな事覚えてないかも知れない。だって今ではすっかり色恋沙汰とは無縁になってしまって、もしかしたら私は女だとすら思われて無いかもしれない……って本気で心配してる今日この頃なんだもん。


 という事で自己紹介は終わりまーす。ここまで飛ばさずに読んでくれた人、本当にありがとうございました。飛ばした人は……長すぎてごめんなさい(反省)。



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