悲劇が止まらぬ現実世界にて とある新人刑事(3)
無念に染まった外奈は
最期の最期に この世界に『爪痕』を残そうとした
だがそれは 彼やコンの生きていた『醜い環境』にとっては
とても『不都合』になるものであった
あの中学については、俺達警察も踏み込もうとはした。だが、周りの圧力もあって、調べたくても調べられない状況。
これは噂でしかないのだが、あの学校の校長がこの地方の有力者で、その上大臣があの学校の卒業生という事もあり、学校が情報を公にしないのは、『そういった世界』からの圧力があるから・・・とか何とか。
それに、その事件で亡くなった女子生徒も、だいぶ幸が薄い家庭環境らしく、両親は何の疑問も疑惑も感じないまま、今に至っているとか。
・・・ただ、ネットではまだその炎が消える様子はない。
それこそ、女子生徒の両親に対する批判やバッシングが、連日連夜、さまざまなネットの媒体で飛び交っている。
あの件に関しては、ただただ亡くなった女子生徒が不遇でしかない。それこそ、幽霊になって化けてもおかしくない程。
ただ、事件が起きた橋は、『そうゆうスポット』としても有名だから、近々あの橋には高い鉄柵が設けられるとか。
「んー・・・
鞄の中には、特に変わった物はありませんね。『遺書』が発見されない・・・という事は、『衝動的』
に自ら首を・・・」
「・・・・・いや、こっちにあったぞ。」
そう言いながら、先輩は調べていたブルーシートの中から手を引っ張り、その手に握られている物を俺に見せてきた。
それは、しっかりと封筒に入れられ、表にはしっかり『遺言』と筆で書かれている。
かなり強い力で握り締められていたのか、中心部分がくびれの様になっていた。
どうやら彼自らが命を絶つ直後まで握り締めていたが、時間が経って手から滑り落ちてしまったようだ。
「・・・でも、何で遺書をに握り締めていたんでしょうか?
遺書なら鞄の中に入れておいても・・・」
「・・・それもあるが、『コレ』も疑問だ。」
そう言いながら、先輩はブルーシートを捲った。すると、コンクリートの床には『血液の跡』があった。
まだこれなら何の疑問も感じないのだが、その『形』が明らかにおかしいのは、一目見ただけで分かった。
てっきり血溜まりなのかと思ったが、そうでもない。その跡はいくつもの『線』が交差している、『模様』の様だった。
しかもあちこちには、読めないけど『日本語ではない文字』になっている箇所もあり、試しに俺がブルーシートの周りを一周して確認してみると、それが明らかに『魔法陣』の模様である事が確認できた。




