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歩みを進める ギン

行きよりもだいぶ時間がかかってしまったが、ようやく王都の門が見えてきた。俺を見た俺は、馬を全速力で走らせる。

もう荷車のあちこちがギシギシと悲鳴をあげているが、もう構っていられない。門の外側では、多くの兵士達が俺達の帰りを待っていてくれた。

左右を見てみると、やっぱりあちこちでモンスターが活発に動き回っているのが確認できる。

もし少しでも急ぐのが遅れていたら、もっと時間がかかっていた上に、不要な争いを引き起こすところだった。

そして滑り込むようにして王都へ帰還。門のすぐ側では、陛下達が出迎えてくれた・・・が、荷車に乗っていたのは。俺達三人のみ。

そして殿下が、コンの顔を覗き込もうとした時、偶然彼女が抱えていたウルシの足が風に煽られ、中身が見えてしまう。

それを見た女王陛下は、その場で泣き崩れ、殿下二人は呆然としてしまった。俺はこの光景に耐えきれず、四人の前まで行き、全力で頭を下げる。

「不甲斐なく、申し訳ありません!!!」と、俺の叫んだ謝罪の言葉は、周辺一帯に広がり、野次馬ができるまでそう時間はかからなかった。

そして兵士長も、俺の隣で深々と頭を下げる。兵士長は、王都に到着した事で気が緩んだのか、堪えていた涙があふれている状態。

涙を流す兵士長なんて滅多に見られるものではないが、確認する気にもなれない、なれる筈もなかった。俺以上に、兵士長が一番責任を感じているからだ。

そんな俺達の感情を察した陛下が俺達の肩を優しく掴むと、「よく頑張ってくれた」と、労いの言葉をかけてくれた。

その言葉から得られたものは『達成感』ではなく、『安心感』であった。

その一言だけで、崖っぷちまで立たされていた俺と兵士長が救われた、そんな感覚。

コン ギン バカラ そして『足』だけとなったウルシは

無事城まで帰還する事ができた

そんな彼らを見て 大勢の人間が 彼らを労った

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