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第十章 救助に出発

お義母さん(女王陛下)の願いを聞き入れたコンは

すぐさま出発の準備を整えるのであった

「えぇ?! その『キタヤマ』に、陛下の恩人がまだいるかもしれない?!!」


あの男性が呟いていた言葉、『まだ村に』の意味。その言葉の意味をようやく理解した。

つまり、訓練兵を鍛える立場と実力のある人間を、あそこまで追いやったモンスターが、まだその村にいる可能性が・・・!!!

バカラさんは兵士を何十人も派遣したらしいけど、それでも陛下達の不安は拭いきれない様子。

その村には、約数十人の村人が住んでいるのだが、まだ誰一人として避難できていない。

それに、村に残されている人の中に、幼い頃からお義父さんの『指導者』として、長年王室に仕えていた、お義母さんにとっても大切な人物がいる。

そんな話を聞かされて、平然としていられるわけない。お義父さんやお義母さんは、自らその村まで行く事を強く望んでいた。

だが、国王陛下と女王陛下である身の二人が、今も危険なモンスターが徘徊する村に行く事は、当然無理である。

だが、それでも二人は心配していたのだ。それくらい、二人にとってその『恩師(指導者)』が大切なんだろう。

行かせられない理由にも納得できるけど、二人の気持ちも痛いくらい分かる。

もし私が二人と同じ立場だったら、どんな手を使ってでも城から抜け出す。

じっと結果を待つだけ・・・というのが、もはや苦痛でしかないんだろう。

ならいっその事、自分達の目で真実を確かめたいと思う気持ちは、当然湧く。ただ、両親を心配するアンとヴァルの気持ちも否定できない。

お義父さんもお義母さんも、自分達の気持ちを優先するべきか、息子や周りの意見を優先すべきか、心が撹乱する程悩んでいたのかも。


「・・・なら、私が行きます。」


その言葉に、四人が一斉に私を向く。そして、キョトンとした表情を浮かべていた。


「私が行って、村の詳細をお義母さん達に報告します。・・・それに、『身を守る方法』なら熟知してい

 るつもりです。」


「じゃあ自分も行きます。」

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