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第五章 コンはタフであった
「そういえば、ウルシ君は何処に?
この前、食事が食べやすくなる匙を貰ったんだけど、それから音沙汰なくて・・・ちょっ
と心配で。」
「・・・あぁ・・・アイツ・・・
なんか、忙しいみたいだ。」
「・・・・・」
兄とアンの表情を見れば、だいたい予想がつく。あの箱の中にあった亡骸を調べる手伝いをしているんだ。
私がベッドで休んでいる間、念の為、二人に聞いた事が幾度もあったけど、その度にはぐらかされていた。
それこそ、「隠さなきゃ・・・」という魂胆が見え見え。
二人のそうゆうわかりやすい態度、私は好きだけど、二人の為に、口には出さないようにしないと・・・
「・・・そっか、忙しいんだね。でもたまには顔を見せてほしいって、伝えておいてくれる?」
「あぁ、分かった。だがコン、まずはお前の体をしっかり治すんだ。
母さんや父さんも、仕事で忙しくてなかなか会いに行けないが、お前をまだ心配しているんだぞ。」
「はぁーい。」
コンは 改めて自分が置かれている環境に
心から感謝すると同時に 暖かく感じていた
そして 彼女の意欲は更に増していく




