第六章 こそこそと・・・
関わりたくないが もう思い出したくもない記憶だが
『関係者』として 全てを任せっぱなしにするわけにもいかず・・・
体調がようやく戻りかけた私は、兄とアンが部屋にいないタイミングを見計らって、部屋をこっそり抜け出した。
その動機は、やっぱり箱になっていた亡骸、あれがどうなったのか気になっていたのだ。
もしかしたら、あの『地下牢獄爆発事件』の時と同じく、あの亡骸が勝手に動き出したら・・・なんて不安が、私にはあった。
そんなの、ありえないとは思うよ。ただ、そうとも言い切れないのが現状。
だって、実際に起きてしまったんだから。同じ事が起こる・・・とは思いたくないけど、確かめないと私が落ち着かない。
心身共にようやく元に戻りかけ、回復させる分の気力を、考え込む分の気力に回せるようになったからこそ、余計心配なのだ。
・・・多分、アン達はあの亡骸の身元を特定しようとしているのかもしれないけど、実際見つかるわけがないのは、私がよく分かっている。
だって、アレも私と同じ、『転生者』・・・なの?
そもそもこっちの世界に来ても、外見や顔は全然変わらなかった。私はだいぶ変わっていたにも関わらず・・・
そもそも、なんで『彼女』はあんなバラバラの状態で箱詰めにされていたの?
箱が置かれた経緯も不明だけど、あの所業、人間ができるのかも怪しい。でもモンスターが、わざわざあんな丁寧に箱詰めして送るものなの?
・・・それに、カードの文面と箱に入っていた亡骸から推察するに、この一件の犯人は、私が『節三 紺』である事、私が『転生者』である事を知っていた存在・・・
いやいやいや、そんなのありえないでしょ?!!
だって、私が『転生者』である事、誰に言ってないんだけど?!!
私が転生者である事を知っている存在は・・・・・それこそ、私を転生させてくれた、あの『カミサマ』しか考えられない。
でも、あのカミサマが、こんなことするとも思えない。というか、そんなキャラじゃないでしょ。




