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第三章 悟られないように・・・
タッ タッ タッ タッ タッ タッ タッ
ガチャッ!!!
「コン!!! これを!!!」
「・・・あぁ、お義母さ・・・うぅえぇ・・・」
「いいから!!! これ飲んで!!!」
息を切らせながら部屋に来てくれたお義母さんの手には、薬入りのビンが握られている。多分それは、お義母さんのお手製なんだろうな。
普通、他人が作った薬を飲むのは抵抗があるけど、お義母さんの薬学に関する知識が深いのは、今までの付き合いで熟知している。
それこそ、城にたまたま招かれていた魔術師さんが、お義母さんの庭を見て、「これ程質の良い薬草を見たのは初めてだ!!」と感動する程に。
それだけではない、お義母さんの薬はよく効く・・・と、息子であるアンやヴァルが公言している。
今でも二人の体調が悪くなった時、医者は呼ばずにとりあえず母親に相談して、薬を作ってもらっているそうで。
「いつか私も、お義母さんの薬が飲んでみたいなー・・・」と、冗談半分で言っていたのが、まさか『吐き気止め』で実現してしまうなんて、嬉しいけどショック。
「・・・どう? 吐き気は止まった?」
「・・・・・はい・・・
飲んだらすぐに・・・」




