第二章 思ってもいなかった『再会』
「・・・・・・・・・・」
「??」 「コン様??」
後ろで私を心配する声が聞こえてく流、でも何故か、脳がその言葉を受け付けない。いや、目の前にあるモノすらも、理解できないのだ。
私は持っていた箱の蓋を落とし、まだ少し冷たい朝の風に身震いする。
そして、胃の奥からこみ上げる、ドロドロとした感覚が、容赦なく私を襲う。
本当なら、今すぐにでもこの場から立ち去りたかったのに、足が全く動かない。それどころか、瞼すらも開閉できない。
自然と私の目からは涙が溢れ、ひどい頭痛が脳に響いた。まるで、片耳の穴から槍を貫通させた様な、激しい痛み。
「・・・あ・・・うあぁ・・・
うおぇ・・・えぇえ・・・」
とうとう吐き気に耐え切れなくなった私の全身から、一気に力が抜けた。そして、気づけば口から色んなものが流れ出ていた。
そして、私の声にならない泣き声が、周辺に響く。
「うぇああああああああああ!!!
うぅ・・・うぅぅぅううううう!!!」
「な・・・何だコレは!!!」 「きゃあああ!!!」
遠のく意識の中、大勢の人達が私を取り囲む。まるで、私を『責め立てている』様にも見えた。
『箱の中の彼女』は、感情のない目線で、私を睨みつけた。
『お前のせいだ』と言わんばかりの、憎しみに満ちた目だった。
『妄想』や『被害妄想』なんかじゃない。何故なら箱に押し込められていた人物に、私は覚えがあった・・・が、『この世界』では覚えがなかった。
まさかこの世界で『彼女』に会えるなんて、思ってもいなかった。その上、この様な形で・・・
亡骸はだいぶ無理に押し込められた状態で、髪や肌はボロボロの状態ではあったけど、辛うじて顔は原型を保っていたから分かったのだ。
彼女は、私がこの世界に転生する前、同じクラスであった
『かつての同級生』
箱の中に詰め込まれていたのは
彼女が最も目にしたくなかった『存在』であり
彼女が転生者である 動かぬ『証拠』でもあった




