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原因究明と処分、そして復興

調査開始。

どんどん奥に進んでいくツバキ達。

スタンピート直後だけに魔物は居ない。


(ツバキ・サオトメ)

ここって何階層まであるん?


(ナギサ)

100階層だね。

この世界のダンジョンは、大体100階層だよ。



遂に最深部100階層にたどり着く。

すると……


(ユエ)

召喚魔法陣ね。

ここにある大量の魔石が無くなるまで召喚し続けるようになってるわ。


(ティオ)

やはり陰謀じゃったのう。

誰の仕業じゃ?


(椿)

この文字はドラコ王国の文字じゃないね。


(ナギサ)

と言ってもロロア魔王国が仕掛ける意味は無い。

同盟国で輸出国だ。

しかも共有文字でもないな。

まぁ、魔法陣に共有文字は使わないが。


(椿)

私が居て、師匠が居る。

そんなバカな事したら、物理的に消えるよ?


(セツナ)

となると、俄然怪しくなるのがカルマ魔王国。

一番発展してなくて、取り残されている国。


(フェロ)

ロロア魔王国の跳ねっ返り。

いや、メリットないか……


(椿)

それなら、小国として独立した国が怪しくない?


(ナギサ)

独立したけど、未だ"魔族至上主義"を諦めない国?

でもそれがロロア魔王国に喧嘩売ったらどうなるか分かってないか?

地図上から物理的に消えるぞ?

それにドラコ王国との間には、ロロア魔王国がある国がほとんどだ。


(ミヤビ)

となると、そのカルマ魔王国じゃな。

魔王国というぐらいじゃから、魔族の国じゃな?


(ナギサ)

はい、そうです。


(リリー)

では、諜報するか。

ロロア魔王国他はどうする?


(ナギサ)

悲しいけど、とりあえずやってくれ。


(リリー)

分かった。



という事で、早速リリーの隠密部隊が各地に飛んだ。

ツバキ達は魔法陣を破壊し、消去した。

空になった魔石も回収する。


(セツナ・テレシア)

どう思う?


(ナギサ)

ボクを狙ったんなら、全部が怪しくなる。

前回の魔力噴火でのスタンピート。

魔物1700万で死にかけた。

なら、今回の量なら確実に殺せる。

ついでに椿も死ぬ、勇者は居なくなり、戦争はしやすくなるわな。


(ティオ)

先入観はいかんが、そうなるとカルマ魔王国が怪しくなるな。

話からすると、覇権を取りにきたと。


(セツナ・テレシア)

しかし、これだけの魔物を放ったら、自国もヤバいと思うが。


(ユエ)

裏がありそう。

そう簡単にはいかないと思う。


(セツナ)

世界を行き来してるのは知られているから、試された?

どのぐらいの勢力か?


(セツナ・テレシア)

としても、今回はまだ余裕があった。

しかし、これ以上の力試しはやめてほしい。


(ナギサ)

確かに無意味だ。

負けた場合、取り返しがつかない。

それどころかボクらが引き上げたら、この世界は無茶苦茶になる。

覇権どころじゃなくなるんじゃないかな。


(ティオ)

記録では、その魔力噴火によるスタンピートで、数百万とも1000万ともいう魔物が溢れ、国が滅んだのじゃろ?

今回の数は完全にオーバーキルじゃ。

他の国ももたんじゃろ。


(ナギサ)

世界が滅ぶわな。

しばらく滞在してもらえると助かるんだけど……


(ユエ)

良いわよ、私達に喧嘩売った相手を知りたいし、抹殺したい。



という事で、しばらくはロロア魔王国に滞在する事になった。

ドラコ王国でないのは何故だろう。


(近衛騎士団団長:男)

神達はしばらく滞在していただけると。

今回の黒幕を炙り出すと言われました。


(ドラコ王国国王)

ならば歓待の準備を。

神々に相応しい対応をするのだぞ!


(近衛騎士団団長:男)

いや、それが、滞在先はロロア魔王国と……


(第1王子)

何故だ!


(近衛騎士団団長:男)

ナギサ様方との今後の対応と作戦を練る為と……


(国王)

そんな……我々は見放されたのか……


(近衛騎士団団長:男)

いえ、今回は魔族が絡んでいる可能性が高いと。

しかしながら、我々にも協力者が居ないかの調査もすると。


(国王)

魔族……カルマ魔王国か。


(近衛騎士団団長:男)

先入観は足元を掬われるが可能性は高いと。



その頃、リリーによる徹底調査が行われた。

しばらくして……


(リリー)

分かったよ。

黒幕はカルマ魔王国の魔王、カルマ・ギルディラン。

それに唆されたカルマ魔王国と国境を接している小国繋がり。

いわゆる"魔族至上主義"を諦めてなかった連中。

そこにドラコ王国の辺境伯、アクマイ辺境伯と……


(セツナ・テレシア)

と?


(リリー)

ロロア魔王国の辺境伯、アクイ辺境伯が手を組んだ。


(ナギサ)

バカが!何やったか分かってんのか!


(リリー)

いや、勇者の殺害と戦争開始は企んでいたが、今回の魔物召喚は誤算だった。

あれほど召喚されると思っていなかった連中は、焦りまくって真っ青だ。

それを討伐したボクらは神軍と恐れて、今更どうしたら良いか、号泣状態。


(ナギサ)

それをカインに知らせてくる。

一緒に来てくれる?


(リリー)

もちろん。



という事で、ナギサはカインに会いに行く。


(ロロア魔王国女王 カイン・ロロア サキュバス)

なっ……なんという事を……


(ナギサ)

という事で、アクイ辺境伯を。


(カイン・ロロア)

もちろんだ、早速一族郎党処刑する。

それ以外にも関わった者全て。

家も取り壊し、全財産没収する。

なんて愚かな事を……


(ナギサ)

カルマ魔王国はどうします?


(カイン・ロロア)

もう、滅亡させてしまおう、この度同意した国も全て。

後顧の憂いは断とうと思う。


(ナギサ)

それでいきますか。



という事で、関わった国全てを滅亡させる事になった。

早速呼び出されたアクイ辺境伯。


(ロロア魔王国 アクイ辺境伯)

まっ、待ってください。

私は騙された……


(カイン・ロロア)

問答無用!



その場で切り捨てたカイン。


(カイン・ロロア)

アクイ辺境伯領を潰せ!


(近衛騎士団団長 熊獣人 男)

はっ!



近衛騎士団総動員でアクイ辺境伯領に殴り込み、あっという間に制圧した。

その頃……


(シラン)

どうする?


(ナギサ)

小国から潰しません?


(ツバキ・サオトメ)

カルマ魔王国にプレッシャーをかけるんですね。


(シア)

今回関わった小国を潰せば、他国もバカな事は出来なくなりますです。


(セツナ・テレシア)

それでいこう。



そう言うと、ツバキ達は関わった小国から潰していく。


(国王)

待って、待ってくれ!

今回の事は謝る、見逃してくれ。


(ティオ)

地獄で後悔するのじゃな。



徹底的に潰していくツバキ達。

隣国が戦意喪失するほどに。

そして小国を潰し終えたところでカルマ魔王国に向かう。

カルマ魔王国は大混乱だ。

神軍が来る、慈悲もなく潰される。

こんな状態で正気で居る方がおかしい。

国外逃亡を試みる王侯貴族、土下座しようが全財産差し出そうとしようが、どこの国も相手にしない。

そりゃそうだ、匿ったと判断されたら自国がヤバい。

国境封鎖で追い返す。

貴族の中には、もはやこれまでと自決する者も出た。

慈悲は無い、一族郎党皆殺し、それが神罰!

なら、殺されるより、死んだ方がマシ。

自決なら自分で死に方を選べる、ある意味安楽死も可能だ。

捕まれば処刑、もがき苦しんで死ぬのは嫌だ。

という事で、ツバキ達が到着した時には、ほとんどの王侯貴族は死んでいた。

残された者はワンチャンを賭けて縋り付く。


(ナギサ)

ダメだ、救済の余地は無い。



そうなると、自暴自棄になり、剣を抜く者が出る。


(ナギサ)

 【ファイア】



ナギサは目の前で灰塵にする。

すると、泣き崩れながら、命乞いをするが……


(ユエ)

度が過ぎた、地獄で後悔しろ。

 【雷竜】



ユエが一瞬で消し飛ばした。

早かった、1日でカルマ魔王国は滅亡。

後は残党狩り、片っ端から処刑した。

混乱に乗じて掠奪、暴動が起こるが無視した。

庶民を巻き込むわけにもいかないので、残党狩りは10日かかった。

国土はそれなりに大きいからな。

この報告にドラコ王国は戦慄した。

そして密偵より報告がきた。

"アクマイ辺境伯を一族郎党処刑しろ"と。

それと同時にアクマイ辺境伯の所業も報告された。


(国王)

バカな事を……

アクマイとその関係者、全員を一族郎党処刑しろ!

すぐにだ!



アクマイ辺境伯は呼び出される事もなく、王都自邸にて一族と一緒に処刑された。

その派閥や関係者も問答無用で処刑された。

これでこの件は一件落着となった。

その後、ロロア魔王国とドラコ王国の首脳会談が行われた。


(ドラコ王国国王)

この度は……


(カイン・ロロア)

言うな、こちらにも裏切り者が居た。

其方の国が無事でなによりだ。


(国王)

それはそうだが、神軍を送り込んでもらえなかったら、我が国が滅んでいたのも事実。

それには礼を言わせて欲しい。


(カイン・ロロア)

それはシルフィア様の友人のおかげである。

シルフィア様がよくぞ友人を作っていてくれたおかげだ。


(ナギサ)

偶然ですよ。

異世界と繋がり、そこに異世界人が居た。

どうやら同郷で意気投合して、付き合いも始まった。

また、そこに居た友人も人外のスペックを持っていた。


(セツナ・テレシア)

時間の流れも同じで、行き来する事が出来た。

だから間に合った。


(カイン・ロロア)

まさに神が起こした奇跡。

神軍無しではこの世界は滅んでいた。

感謝してもしきれない。


(セツナ)

また何かあれば駆けつけます。


(ツバキ・サオトメ)

その時は連絡をください。


(ナギサ・キクチ)

この後の統治なんですが、そこは話し合いで決めてくださいね。


(国王)

人族と魔族は相容れぬ、よってロロア魔王国に統治をお願いしたい。


(カイン・ロロア)

それで良いのか?

其方の国にはかなりの被害が出ておろう。


(国王)

我が国が下手に統治し、魔族の反発を招く方が国益を損ねる。

なのでそうして欲しい。


(カイン・ロロア)

今回は賠償金が取れぬのだぞ?


(国王)

それでもだ。


(カイン・ロロア)

分かった、他に何か考えよう。


(セツナ・テレシア)

さしでがましいようですが、カルマ魔王国からは海産物を輸入していたとか。

それを提供するというのはどうですか?

復興については私達が手を貸します。

とりあえずは魔法でやります。

技師が育てばいつも通りでどうでしょう。


(カイン・ロロア)

それは妙案だな、領民が生きていける金額で取り引きというのはどうじゃ。

それに関しては、我が国は利益は取らぬでどうかな。


(国王)

ならば我が国は其方の国からの全ての至高品への課税を撤廃しよう。

広く流通させ、其方への国への礼にさせてくれぬか。


(ナギサ)

そこまでやって、大丈夫ですか?

かなりの金額になると思いますが。


(カイン・ロロア)

良い。

これからの両国の関係を思うと、それぐらい安いものだ。


(国王)

此方も椿が居るから其方の協力が得られる。

其方の協力があるから、神軍が来てくださる。

両国の関係は今以上に強固なものにしたいからのう。


(カイン・ロロア)

という事で……


(国王)

書面を交わそう。

これからの両国の為に。


(カイン・ロロア)

そうだな。



という事で、無事話はついた。

それからは、ツバキ達全員で復興にあたる。

出し惜しみ無しの"チート"炸裂。

これだけの人数が居たら、早く終わる。

統治は女王直轄地とその派閥をメインにやった。

ある程度、日和見派にも分けてあげたが、何分日和見派、あまり美味しい思いはさせなかった。

故に、今回の事の後、日和見派から女王派に乗り換える貴族も出てきたとか。

いや、遅いと思うぞ?

ここまでの大きな事は今後無いだろう、と思うナギサ達だった、多分な。

女王直轄地にはナギサが飛んだ。

"ゲート"で領地を繋ぐ為だ。


(ナギサ)

ここでも勉強会と炊き出しをやろうと思う。

治癒院とかも、学校は作らないけど。


(セツナ・テレシア)

大丈夫か?資金はあるのか?


(ナギサ)

かなり儲かって、今は王族らしい生活ができている。

それを使えばなんとかなる。

もちろん、行き来して魔動車レースにも参加できるはずだ。


(ツバキ・サオトメ)

なら良いけど、これで会えなくなるのは嫌だからね。


(ナギサ)

任せろ、なんとかなる。



そこに女王から勅命が出た。

炊き出し、勉強会、治癒院、病院、老人院を設置しろ。

費用は国が保証すると。


(ナギサ)

大丈夫かな?


(セツナ・テレシア)

大丈夫だろ。

今回の褒賞じゃないか?

ナギサは今回の功労者だしな。


(ナギサ)

いや、皆んなが来てくれたから、乗り切れたんだよ。


(セツナ)

その"皆んな"と付き合いがあるのはナギサやん。

だから、良いんやよ。


(ナギサ)

なんかもらった?


(ツバキ・サオトメ)

いや、今回の褒賞はナギサさんに協力する事でと頼んだから。


(ナギサ)

良いの?


(セツナ・テレシア)

良いんだよ。

これからも行き来するんだ。

皆んなで協力しよう。


(ナギサ)

ありがとう。


(ナギサ・エトワール)

でも、女王様はそのつもりだったらしいよ。

だから、ボクらがその理由付けをしたような感じだよ。

それだと貴族連中も文句言えないからね。


(ナギサ)

なるほど、助かるよ。


(セツナ・テレシア)

いやいや。



という事で、無事褒賞の件も終わり、ナギサは救済をやりやすくなったのだった。



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