魔力噴火のスタンピート
転移者と顔合わせをし、今後も決まったところで、各自持ち場に戻った。
(ツバキ・サオトメ)
ハイリヒは今日も平和だ。
すると、そこにセツナ・テレシアから召集の連絡が入る。
慌てて集合場所に行く。
(ツバキ・サオトメ)
どうしました?
(セツナ・テレシア)
ナギサから救援要請だ。
尋常じゃない"スタンピート"が起きたらしい。
ボクの嫁達も総動員する。
(ツバキ・サオトメ)
そんな大規模ですか!
という事で、ロロア魔王国に行ったのだが。
(ロロア魔王国女王 カイン・ロロア サキュバス)
この度はありがとうございます。
ドラコ王国からの緊急要請です。
ドラコ王国に向かってもらえますでしょうか。
(セツナ・テレシア)
分かった。
(キリア サキュバス)
俺が案内する、ついて来てくれ。
という事で、ツバキ達はドラコ王国に向かう。
(セツナ・テレシア)
どんな状態なんだ?
(キリア)
こっちでは"魔力噴火"って言う、魔力が爆発的に増えた為に起こる"スタンピート"がある。
記録にあるぐらいだから、そう頻繁には無いんだがな。
前回"魔力噴火"は10年前だ。
こんな短期間で起こったって記録は無い。
しかも、前回は魔物が1700万体、うち、ドラゴン10万体だ。
数百万、1000万とも言われ、それが起こると国が滅ぶと言われているのにだ。
前回ですら、今まで起こった事のない規模だ。
今回はそれを上回る。
(セツナ)
今どのぐらい?
(キリア)
4000万だ、まだ止らねぇ……
(ナギサ・エトワール)
なんか陰謀がありそう。
(セツナ・テレシア)
総動員で良かった。
中途半端な人数じゃ、対応できないとこだった。
しかし4000万か、まだ止まらないんだよね。
(キリア)
あゝ、どこまで増えるか分からねぇ……
そうしているとドラコ王国に着いた。
(ナギサ)
来てくれてありがとう。
もうダメかと思ったよ。
(セツナ・テレシア)
今は?
(ナギサ)
5000万、まだ止まらない。
(ユエ)
陰謀の匂いがプンプンするわ。
(ナギサ)
えーっと……
(ユエ)
私はセツナ・テレシアの嫁筆頭のユエよ。
今回、私達も来たわ。
(シア)
尋常じゃないって聞いたから、全員集合です。
(ナギサ)
ありがとうございます。
(早乙女 椿)
やったぁ〜!
(ナギサ)
お前がお礼言えよ!
(椿)
そうですよ、師匠!
(ナギサ)
そうそう、紹介します、同じ"ニホンのオオサカ"出身の椿です。
ただ、魂、売ってますが。
(椿)
売ってません!"ニホンのオオサカ"の"キシワダ"出身です!
(ナギサ)
でも"トウキョウのシブヤ"に憧れて、上京したんだよね。
(椿)
うぅぅぅっ……
(セツナ・テレシア)
魂、売ってるやん!
(ナギサ)
しかも、中途半端に諦めて、"コスプレ"してたんだよな。
自分から"エロフ"とか言って、エロい格好して。
しかもその理由が、"胸がまな板だから、エルフにピッタリ"ってな。
(椿)
言ってません!胸が小さいって言っただけです!
(フィル ダークエルフ)
エロフ……(氷のような目)
(エルム エルフ)
胸がまな板でピッタリ……(感情の消えた目)
(椿)
えっ、あっ、その……
(エルム)
ほぅ……(感情の消えた目)
(椿)
うにゅうぅぅぅっ♡痛ひ、痛ひ、許ひてくらはい(涙目)
フィルとエルムに左右からほっぺたを引っ張られる椿。
(椿)
反省しでまふ!反省しでまふ!(涙目)
(エルム)
ホントかなぁ……(笑)
(椿)
許ひて!許ひて!足浮いてまふ(涙)
やっと解放された椿。
(シア)
そうですよ、失礼です、よっ!
(椿)
ぐああぁぁぁっ!シャバ折りやめへ、シャバ折りやめへ(半泣)
物理最強兵器のシアの鯖折りが決まる。
(レム)
そうですよ、失礼ですよ(ニヤリ)
(椿)
ぎゃああぁぁぁっ!頭が割れる!頭が割れるうぅぅぅっ!!
そこに鬼族レムのアイアンクローが決まった。
散々いじられた椿はグッタリしていた。
(ナギサ)
起きようか?
【ウォーターボール】
(椿)
んぶぶぶぶうぅぅぅっ♡
(セツナ・テレシア)
マッサージもサービス。
【ライトニング】
(椿)
んびびびびいぃぃぃっ♡
(フィル)
私が乾かす。
【ウィンド】
(椿)
ごごごごごおおぉぉぉっ♡
皆んなのおかげで復活した椿。
(椿)
酷っ!(涙)
(ナギサ)
お前が悪い(微笑み)
(椿)
その微笑み、ムカつくわあああぁぁっ!!
そこにキリアが真っ青になって走ってきた。
(キリア)
魔物が止まったんだが、数が……
(ナギサ)
どうだった。
(キリア)
9000万……無茶苦茶だ!
ドラゴンも100万体ひかえてる。
(ミヤビ)
なんかの陰謀かのう。
敵対してる国とかあるかのう。
(キリア)
それならカルマ魔王国だ。
あそこは"魔族至上主義"を唱えている。
ウチとも"不干渉"だが、事実上の敗戦国だからな。
(ナギサ)
たしかにウチは独立したからな。
しかし……今まで手に入ってたのが、手に入らなくなるぞ?
そこまでしてでも覇権を獲りたいのか?
それにそれだけ魔物を放ったら、自国もヤバいと思うがなぁ……
(キリア)
ドラコ王国を滅ぼして、魔族だけの世界にするか?
でも、そうしたら輸入とかしてんのはどうする気なんだ?
もう、なりふり構ってないのか?
(ティオ)
今決めつけるのは、時期尚早じゃ。
まずは討伐し、それから調査じゃのう。
そこに国王が駆けつけた。
皆の前に跪くと……
(ドラコ王国国王)
この度の助力、誠にありがとうございます。
どうか、よろしくお願いいたします。
ドラコ王国としてはなす術が無い。
軍を用意して指揮下に入る事しかできないのだ。
という事で、王都西門にやってきた。
(ツバキ・サオトメ)
正面じゃないんだ。
(ナギサ)
前回も西門だったんよ。
その後、強化はされてるみたいだしね。
(セツナ・テレシア)
作戦は?
(ナギサ)
ここより奥に極大魔法を着弾させる。
で、ここに武器を配置して、抜けて来たのを軍とかに討伐してもらう。
目処がつき次第アドリブだけど。
(セツナ・テレシア)
なるほどな。
(ツバキ・サオトメ)
武器は?あっ、"通販"。
(ナギサ)
うん、前回使ったのもあるしね。
(ナギサ・キクチ)
"通販"ならボクも出来る、揃えるよ。
(セツナ・テレシア)
ボクは錬成したのを出そう。
そう言うと、準備しだす。
それを見て震える第1王子達。
(第1王子)
し、神器!
(第2王子)
しかも何という量!
シアやレム、シラン、雫三姉妹がストレッチをしている。
武装メイド達も戦闘準備に入る。
(第1王子)
あ、足を引っ張らないように、邪魔しないように最新の注意を払います。
自国の事なのに、非常に恐縮しているドラコ王国軍。
絶対邪魔になってはいけない。
これが共通認識だった。
(リリー)
久しぶりにカウンターだね。
(リムル)
ばっちりカウントしますからね。
(ライム)
こちらはお任せください。
そして偵察に行くリリー達。
(リリー)
一刻後、魔物が射程圏内に入るよ。
時間通り魔物がやって来た。
流石リリー達、超正確だ。
(セツナ・テレシア)
やるぞ!
(一同)
おう!!
極大魔法が炸裂する。
セツナだけでも凄まじかった。
今回はそれに追加して、セツナ・テレシア、ユエ、ミヤビ、ナギサ・エトワール、ツバキ・サオトメ、ナギサ・キクチが居る。
ティオは咆哮をぶっ放す。
その光景、まさに世紀末。
もはや先が見えない。
見えるのは地獄の炎、土煙すら霞んでしまう。
(国王)
神が、神軍が来てくださった(感涙)
それでも抜けてくるのが出だす。
(セツナ・テレシア)
次!
次は武器が作動する。
凄まじい数の武器。
ナギサ以外にセツナ・テレシア製にナギサ・キクチが"通販"した武器が一斉に火を吹く。
上空からは爆撃に機銃照射、ミサイルが飛んでいく。
圧倒的物理の力、前回の比ではない。
そこにフィルの狙撃が追加される。
こうなると、なかなか抜けては来れなくなる。
それでも抜けられたヤツらが出てきた。
(シア)
そろそろ行くよ!
(レム)
シアさん勝負ですよ?(ニヤリ)
(雫・ヤマト)
おっと、私達も忘れてないか?(ニヤリ)
(椿・シナノ)
これはやり甲斐がある(ニヤリ)
(玲・アカギ)
一番多かった人がSHIAのフルコースを奢るってのはどう?
(一同)
乗った!
(シラン)
私もお忘れなく(ニヤリ)
こんな会話を聞かされた国王達は、失神しそうになる。
これだけの数を前に余裕があるのかと。
(武装メイド軍総司令官 ニア ダークエルフ 男装)
我々も行くぞ!突貫!
(武装メイド達)
おおっ!!
喊声をあげて突っ込む10万の武装メイド達。
回復要員で待機しているのは、エンジェ、フェロ、エルム。
そこにナギサの専属メイド5万がひかえる。
(エンジェ)
怪我人、死者は気にするな!私達が居る!
(エルム)
戦闘だけに集中してください!
回復のスペシャリストが居るんだ、気にする必要はない。
ナギサも任せて戦闘に集中する。
それに気づく武装メイド達。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
神は戦闘に集中する。
死んでも戦え!
(武装メイド達)
はっ!
(椿)
私も居るよ!
無数の魔法陣を展開して"ファイアボール"を連射する椿。
その様子に圧倒されるドラコ王国軍。
(第1王子)
お前ら、何してる!突っ込め!!
(ドラコ王国軍)
おっ、おおぉ〜!!
ドラコ王国軍200万が突っ込んだ。
こうなるとそう簡単に到達はできない。
結局、邪魔しないように戦うドラコ王国軍は一番手前で戦闘していた。
前に出れば、明らかに武装メイド達やシア達の邪魔になる。
打ち漏れを潰すのが精一杯だった。
その光景に国王達は目を伏せていた。
流石神軍、200万の兵をもってしても互角に戦えない。
そして戦闘は終わった。
(エンジェ)
仕上げ、いくよ!
(エルム)
【エリアテラヒール】
【エリアリボーン】
【エナジーチャージ】
死んだ兵達が蘇り、怪我人は無傷の状態に。
(国王)
これが神の力……
(第1王子)
もはや考える事すらおこがましい……
兵達が引き上げてくる。
(ナギサ)
大丈夫だった?ごめんね。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
なにを仰いますか、神。
我々は生きて戻って参りました。
ナギサの前に跪く武装メイド達。
(ユエ)
良い部下を持ったね。
(ナギサ)
ボクにはもったいないぐらいだよ(微笑み)
(セツナ・テレシア)
ウチの親衛隊は無茶だから呼ばなかった、ごめん。
(シア)
貴族の方々やお嬢様、庶民には無理です(苦笑い)
(フィル)
セツナの部隊は諜報メイン、戦闘には不向き。
(ナギサ)
そこまで無茶したらダメだよ。
(リリー)
カウンターの出番、無かったね(苦笑い)
(セツナ・テレシア)
いや、来てくれただけでありがたい。
偵察は完璧だったやん(微笑)
(リムル)
それぐらいはお安い御用ですよ。
(ティオ)
次は調査じゃな。
この異常な現象の原因を突き止める必要がある。
という事で、早速調査隊が組まれる。
ナギサを筆頭に全員が集まる。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
神、我らも同行します。
(ナギサ)
休憩が……
(武装メイド軍総司令官 ニア)
魔法で回復していただきました。
全員、完壁です。
(ナギサ)
そ、そうか……
しかし武器が……
(セツナ・テレシア)
これを使うが良い。
特別製だ。
(シア)
ミスリルとアザンチウムの合金製。
切れない物は無い。
魔力がある人は、魔力を流して使うと更に戦闘力が上がるよ。
ミスリルとアザンチウム、ナギサの世界では、もはや神話の世界の金属。
(ユエ)
何かある?
(ナギサ)
これは?
多分、この世界で一番硬いと思う。
それを出して、ニアが切ってみた。
溶けたバターより簡単に切れた。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
こっ、これは、神の武器。
(セツナ・テレシア)
皆んなにあげるから装備して、盾の要る人は?
そう言うと、武装メイド全員に装備させた。
(セツナ・テレシア)
では、出発しようか。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
はっ!
それを見ていた国王達。
(国王)
・・・は?
(第1王子)
も、もはや神話の世界の武器……
(第2王子)
に、兄さん、ボクらにも……
(国王)
言えるわけがないだろう!
神軍と認められた者だけに与えられた武器。
我々になど、口が裂けても言えぬわ(涙目)
(椿)
師匠、私も……
(ナギサ)
お前、魔法だろ。
(椿)
でも師匠、短剣と杖、もらってますよね(涙目)
(セツナ・テレシア)
あゝ、そうだった、はい。
(椿)
忘れないでください!(涙)
椿も短剣と杖をもらった。
問題のダンジョンに行く。
(セツナ)
ここが問題のダンジョンだね。
えーっと、軍は待機して。
良からぬ者が近づくかもだから。
不審者が居たら、捕らえて欲しい。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
はっ!
(ナギサ・キクチ)
これ出しとくから、好きなの食べて。
無くなる事ないから安心して。
ゴミは、うーん……ここに集めてくれるかな。
(セツナ)
ボクも出しとくから、遠慮なく食べてね。
いざという時の為に。
そう言うと、色々な自販機を大量に出した。
15万も居るんだ、数出さないと食事が困る。
(武装メイド軍総司令官 ニア)
はっ!ありがたき幸せ!
(セツナ・テレシア)
という事で、準備は万全かな?
では、詳しく調査するか。
そう言うと、ダンジョンの捜査の為に中に入って行った。
入り口はセツナの武装メイド軍、15万が固めた。




