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転移者ナギサ・キクチ

それからしばらくは平穏だった。

そうそう色々あっても困るわな。

しかしだな……


(???)

ここどこだ?

ナビか反応しない。

そんなはずは……



フェアベルゲン自治区の森の中に1台の車が止まった。


(???)

おかしいなぁ……ナビに何も映らない。

こんな時、どうしたらいいか分からないの……

笑えば良いと思うよ。

ついついノリツッコミしてしまった(笑)



そこへ熊人族がやってきた。


(熊人族 男)

お前、誰だ!ここで何をしてる!


(???)

えっ?獣人?

って事は異世界か……


(熊人族 男)

何ぶつぶつ言っている!


(菊池 凪沙)

初めまして、ボクは菊池 凪沙。

おそらく"異世界からの転移者"だ。


(熊人族 男)

"異世界からの転移者"だと?

それはほんとか?

っていうか、そんな魔動車、見た事ないな。


(凪沙)

魔動車?これ自動車だよ?


(熊人族 男)

なら、多分、"異世界からの転移者"だな。


(凪沙)

そんなすぐに信じるの?


(熊人族 男)

"異世界からの転移者"なら前例がある。

ツバキ・サオトメが居るな。

あと、ナギサ・エトワールも異世界から来たと聞く。

それどころか、なぎさ様、セツナ様も異世界から来られた。


(凪沙)

マジで!異世界から来た人居るの!会いたい!


(熊人族 男)

まずは族長に連絡だ。

それとついて来い。

しかし、よからぬ事はするなよ。

なぎさ様方を怒らせたら、物理的に消滅するぞ。


(凪沙)

分かった、そんな事はしない。



そう言うと、凪沙は乗ってきたトヨ●ランドクルーザ●を収納した。


(熊人族 男)

異世界から来たのは本当っぽいな。


(凪沙)

なんで?


(熊人族 男)

そんな事ができるのは、なぎさ様方しか居ない。


(凪沙)

なるほどね。



そう言うと、族長のところに連れて行かれた。


(族長 狐人族 男装)

異世界から来られたそうだが……


(凪沙)

どうやらそのようですね。

クラン帝国、クロネ、ギルド街ナンという場所を知っていますか?


(族長)

初めて聞くな。


(凪沙)

やはり異世界だ。


(族長)

どうしてそう思う?


(凪沙)

まず、自動車を魔動車と言った事。

その自動車に付いているナビ、動く地図と考えてください。

それが突然使えなくなった事ですね。

今までそんな事はなかった。


(族長)

なるほどな。

なぎさ様に連絡だ。

それまではとりあえず客人としてもてなす。


(凪沙)

こんな何処の誰とも分からない者に、良いんですか?


(族長)

それを言う時点で、客人として扱う資格はある。

名をなんと言う。


(凪沙)

ボクは菊池 凪沙です。


(族長)

異世界人なら、家名が先だな、ナギサ・キクチで良いのか?


(凪沙)

よくご存知で!(驚)


(族長)

異世界人ならお主で6人目じゃ。


(凪沙)

えっ?既に5人も居るの?是非会いたい!



という事で、セツナ・テレシアに連絡が行った。


(セツナ・テレシア)

えっ?"異世界からの転移者"?


(セツナ)

せっかくだから、会いに行きましょうよ。


(セツナ・テレシア)

だな、召集をかけよう。



そう言うと、セツナ、ナギサ、ナギサ・エトワールとツバキ・サオトメにも連絡した。


(ナギサ・エトワール)

"異世界からの転移者"?


(ツバキ・サオトメ)

それは絶対会わなくちゃ!



という事で、5人はフェアベルゲン自治区に向かった。


(セツナ・テレシア)

族長。


(族長)

お久しぶりです、なぎさ様。

実は"異世界からの転移者"が来られました。


(セツナ・テレシア)

是非会おう。



そう言うと、"異世界からの転移者"が族長の家に連れて来られた。


(凪沙)

初めまして、菊池 凪沙と言います。


(セツナ・テレシア)

なぎさ改め、セツナ・テレシアです。


(セツナ)

セツナです。

本名は、えーっと、忘れました(テヘッ)

 

(ナギサ・エトワール)

ナギサ・エトワールです、ボクも忘れちゃいました。


(ナギサ)

ナギサです。

元の世界では神流なぎさでした。

 

(ツバキ・サオトメ)

早乙女 椿です。

ここではツバキ・サオトメと言います。


(凪沙)

なるほど、じゃあ、ボクもナギサ・キクチと言った方が良いですかね?


(セツナ・テレシア)

そうですね……菊池 凪沙だとキクチさんになってしまいますね。

名前、家名の順ですから、ナギサ・キクチの方が良いと思います。


(ナギサ・キクチ)

分かりました、では、ナギサ・キクチで。


(セツナ・テレシア)

で、何処の出身ですか?


(ナギサ・キクチ)

"ニホンのオオサカ"です。


(セツナ)

同郷だ!多分。


(ナギサ・エトワール)

パラレルワールドの可能性もありますが、皆、同郷です。


(ナギサ・キクチ)

マジですか!サカイですよ。


(4人)

同じだ!



そこに椿がやって来た。

 

(椿)

師匠!酷いです!私を忘れてません?


(ナギサ)

あっ……

しかし、よく来れたなぁ……


(椿)

根性です!後は師匠の匂いを辿って来ました。


(ナギサ)

怖ぇ〜わ、変態!


(ナギサ・キクチ)

そちらの方は?


(椿)

椿です、早乙女 椿。

"異世界からの転移者"です。

師匠にスカウトされて来ました。


(ナギサ・キクチ)

スカウト?


(ナギサ)

えーっと、勇者がもう一人要るってなって、元の世界からスカウトしたんですよ。


(ナギサ・キクチ)

そんな事、できたの?!


(セツナ)

はい。

色んな世界、渡り歩いていたので、やってみたら可能でした。


(ナギサ・キクチ)

はぁ……


(セツナ・テレシア)

ナギサさんは、異世界は来たばかりですよね?


(ナギサ・キクチ)

うーん、この世界はそうですね。

その前は"転生"でした。

その世界には、もう1000年近く居ました。

身の振り方をどうしようか迷っていたんです。


(セツナ)

という事は"不老"。


(ナギサ・キクチ)

はい、そうです。


(ナギサ・エトワール)

ここに居る皆んなも"不老"だよ。


(ナギサ・キクチ)

それ、困ったりしません?

ボクは街や国を渡り歩いて、"不老"がバレないようにしていました。

冒険者なんで。


(セツナ・テレシア)

この世界なら大丈夫だ。

既に5人居る。


(椿)

私もです!


(セツナ・テレシア)

あっ、ごめん、6人居る。

皆も周知してるから心配ない。


(ナギサ・キクチ)

そうなんですか?


(セツナ)

ええ。

詳しく自己紹介しますね。


(セツナ・テレシア)

じゃ、まずはボクから。

"異世界からの転生者"。

この世界で邪神と戦争した英雄。

そして、この世界のハイリヒ王国とここ、フェアベルゲン自治区。

別の世界での新生サタルニア魔女王国の建国と発展させた、今はセツナ教の神と言われる存在。

ハイリヒ王国はボクの子孫が統治している。

ここ、フェアベルゲンにも子孫が居る。

異世界に来てから、もう数百年になる。

他の世界にも一時的になら行った。

この世界にはミヤビという嫁がいる。

元、この世界の管理者、いわば元神だ。

そして移住した新生サタルニア魔女王国には"不老"の嫁が14人居る。

エンジェは神だな。

"不老"の嫁は"封印されし英雄達"と言われていたので、解放時に既に数百とか3000年以上も経っている。


(セツナ)

ボクも"転生者"。

このハイリヒ王国の世界に"転生"して、今は新生サタルニア魔女王国に住んでいる。

ヌケイド帝国の世界、別の世界ね、もなんたけど、放置気味かな。

ちなみに魔族の国だよ。

セツナさんから任されてフェアベルゲン自治区の更なる発展をさせてもらった。

ボクももう数百年になるかな、こっちでは。

妻もボクもセツナ教の手伝いをしてる。

まぁ、なんかあったら連絡あるから、それからでも遅くないし。

ヌケイド帝国は発展させたよ。


(ナギサ・エトワール)

ボクはナニサカン星ーギルド総本部の世界に"転生"した。

なんだったっけ?

偶然セツナ達がやって来て、それから付き合いが始まったんだ。

あっちの世界では、いつも居るのはナニサカン星。

まぁ、ギルド総本部からの大使なんだけど、獣族の居るナニサカン星の方が好きだから、そっちがメインになってる。

ボクは"転生"して来て300年ぐらかな?

セツナと結婚したんだ。

それから新生サタルニア魔女王国によく来てる。

魔動車レースがあるんだ、魔動バイクも。

それに参戦してるから、エントリー出来たら、こっちだね。

ハイリヒ王国でもレースあるから。


(ナギサ)

ボクも"転生者"だね。

普段は別世界のロロア魔王国に住んでいる。

ボクも魔動車レースとかには参戦してるよ。

ロロア魔王国の世界では、まだ30年ぐらいだから周りのメンバーは変わってないね。


(ツバキ・サオトメ)

ボクはつい最近、来たばかり。

ドライブしてたら、トンネルを抜けると、そこは異世界だった。

色々あって、セツナさんに"不老"と性別と種族を選べるようにしてもらった。

魔動車レースにも参加してる、楽しいよ。


(椿)

私はナギサさんに連れて来られた"転移者"。

勇者がもう一人要るってなってスカウトされた。

私もロロア魔王国……


(ナギサ)

お前、ドラコ王国の勇者だろ(ため息)


(椿)

良いじゃないですか!


(ナギサ)

お前、領地があるだろ、ちゃんと領主しろ!(ため息)


(椿)

共同統治じゃないですか!


(ナギサ)

アドバイザーだ。

他国の者が統治できるわけないだろう!(ため息)


(ナギサ・キクチ)

なんか大変そうですね(笑)

って事は、ボクが7人目?

6人目って聞いたけど……


(ナギサ)

あゝ……


(椿)

なんですか!私ですか!(涙目)


(ナギサ)

連れて来てないかな。


(椿)

酷い!(涙)


(ナギサ)

同郷のじゃないからな。


(椿)

同郷です!オオサカのキシワダ出身です。


(ナギサ)

トウキョウに魂、売ったくせに?


(椿)

売ってません!


(ナギサ)

渋谷の黒ギャルに憧れて……


(椿)

わあーわあーわあーわあー!


(ナギサ・キクチ)

魂、売ってるやん。

ボクは"サカイ"だよ。


(椿)

なんで皆んなサカイなんですか!(涙目)


(ナギサ・キクチ)

そうなん!


(椿以外)

そう!



椿以外、サカイというわけで、また肩身が狭いような、そうでもないような椿だった。


(セツナ・テレシア)

で、どうします?


(ナギサ・キクチ)

そうやね。

せっかく来たからこっちで生活するよ。

冒険者だったけど、"不老"がバレないように放浪してたから。

異世界人で"不老"が理解されてる世界なら、生活しやすい。


(セツナ・テレシア)

何処に住む?

と言っても行き来するから関係ないと言えば関係ないかも。


(ナギサ・エトワール)

誰でも出来て、大金がもらえる簡単なお仕事やろうよ、紹介するし。


(ナギサ・キクチ)

なんかヤバそうだなぁ……


(ナギサ・エトワール)

そんな事ないよ、それはね……



ナギサ・エトワールはあのマンションオーナーの話をする。


(ナギサ・キクチ)

なんだそりゃ!たしかに簡単で大金稼げるお仕事だ。


(ナギサ・エトワール)

でしょ。

後で行こう。


(セツナ)

で、どの世界に住むかだけど、新生サタルニア魔女王国に来ない?

セツナ教を手伝ってよ。

子供達にも紹介できるし、その後も何かと都合が良い。


(ナギサ・キクチ)

セツナ教?


(セツナ・テレシア)

セツナ教っていうのは……



セツナ教について説明するセツナ・テレシア。


(ナギサ・キクチ)

それは凄い事してるな。

そうか、魔動車レースとかねぇ……

興味あるからそうしようかな。

子供達にも良いよね。


(セツナ・テレシア)

頻繁に行き来するからね。

他にも女神ナギサ・カンナっていう異世界人が別の世界に居る。

ただ、流石に忙しそうでなかなかねぇ……


(セツナ)

あの人は……



セツナは女神ナギサ・カンナの状態を話した。


(ナギサ・キクチ)

うわぁ〜!それは忙しい。

しかも、そういう立場なら、そう簡単に手伝うわけにもいかないよね。


(セツナ・テレシア)

そうなんだよ。

だからお茶会にでも呼んでくれるか有事の際に駆けつけるぐらいしかできない。


(ナギサ・キクチ)

有事の際でも大丈夫?

そんな立場なら下手はできない。


(セツナ・テレシア)

そこで"神軍"を提案した。

"天界より神軍来たる!"ってな。

後、万が一死んだ場合の連絡。


(ナギサ・キクチ)

生き返らせる!


(セツナ・テレシア)

そう、"天界より現れし"みたいな。

そうすれば、更なる女神になると思うし、安心もできる。

他に生き返らせる事ができる人が居ないからね。

居にくくなったら、こっちにスカウトするつもりでいる。

せっかくだ、皆んなで楽しく過ごしたい。


(ナギサ・キクチ)

良いねぇ、それ。



という事で、ナギサ・エトワールに連れられて、ナギサ・キクチは資金調達に行った。



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