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魔動車レースと椿の魔動車

大仕事を終えたツバキ達は、各々の持ち場に戻る。


(ツバキ・サオトメ)

あっちゃならない事だけど、やり甲斐あったなぁ……

あれだけの魔法、ぶっ放したの、初めてだよな。

まあ、あそこまで"チート"なら、色々できそうやね。

過信慢心は命とりになるけど……

どうやらボクも本格的に役立ちそうだ。



ツバキ、お前まだそんな心配してたのか?

まぁ、自重なしにぶっ放せたのは初めてだからな。

ちょっとは自信ついたみたいで良かったわ。


(ツバキ・サオトメ)

じゃ、孤児院本部に行くか。



ツバキはいつも通り、孤児院本部へ行き、寄付をした。

かかりっきりの時も1日だけ戻って来て、毎月欠かさず寄付していた。

金貨380枚、しかし、収入の1割と言われたら、もっと寄付できるのだが、セツナ・テレシアより、

"やり過ぎは良くない、国の威信もあるから"

と言われていたので、そこまでにした。


(孤児院本部長:女)

いつもありがとうございます。


(ツバキ・サオトメ)

不自由はありませんか?


(孤児院本部長)

はい、孤児達も喜んでいます。


(ツバキ・サオトメ)

なら良かった。


(孤児院本部長)

神のご加護があらん事を。



そう言われ、孤児院本部を後にするツバキ。

セツナ・テレシアに相談し、収入のバランスに応じた資金提供をお願いされた。


(セツナ・テレシア)

それでお願いできるかな?


(ツバキ・サオトメ)

もちろんです。


(セツナ・テレシア)

助かるよ。



ツバキはようやく一員になれた気がして嬉しかった。

いや、収入差があるんだ、そこまでする気にする必要はないぞ。

セツナ・テレシアもセツナもナギサ・エトワールも家賃収入以外に事業収入があるんだ。

それにセツナ教メインで動く必要がある。

それを邪魔する事はできないわな。

という事で、日常に戻る。


(ツバキ・サオトメ)

さてと、クエストでもやるか。



そう言ってギルドに行く。


(王都ギルドマスター クナン:男装)

おお、なんか久しぶりだな。


(ツバキ・サオトメ)

そうかな?10ヶ月ぶりでしょ?


(王都ギルマス クナン)

2年10ヶ月ぶりだ!

あれだろ?召集だろ?


(ツバキ・サオトメ)

うん、やっぱりやり甲斐あるわぁ!


(王都ギルマス クナン)

なんかショボいクエストですまんな!


(ツバキ・サオトメ)

だってね……



ツバキは何をしてたかギルマスに話した。


(王都ギルマス クナン)

ほんと、カスみたいなクエストですまんな(涙目)



という事でカス……ゲフォゲフォゲフォゲフォ……普通のクエストを受注する。


(ツバキ・サオトメ)

おやっさぁ〜ん!ご注文の薬草とロックボア、ファイアベアだよ。


(王都ギルマス クナン)

あいよ、で、オレ、女な。


(王都ギルド職員 ショウ:男装)

ツバキ、茶ぁ〜くれ。

あんま長い事、家空けんな。


(ツバキ・サオトメ)

自分で煎れようか。

ってか、一緒に住んでないよね!



すると、セツナ・テレシアから連絡が来た。

"魔動車レースに当選したから来てくれ"と。

今回はセツナ・テレシア、セツナ、ツバキ・サオトメの3人、コースは"富士"だそうだ。

予選が始まったが、ポールポジションはツバキのマッサンGT-R R369、続いてセツナ・テレシアのタヨト スープGT69、僅差でセツナのガンボリマーコン ウラカンGT-R。


(貧民街子供 狐獣人 女)

やっぱりツバキさんのGT-Rが速いね。


(貧民街子供 鬼族 男)

ついにテレシア様もセツナ様も負けるのかな?


(ミケレ)

あらあら、やってみないと分かりませんよ(微笑み)


(貧民街子供 熊獣人 ふたなり)

でも、予選、圧倒的に速かったよ?



その頃……


(セツナ・テレシア)

ツバキ、反則だ(微笑)


(セツナ)

速すぎるよ(笑)


(ツバキ・サオトメ)

あはははは(苦笑い)


(セツナ・テレシア)

しかし、マッサン工房は凄い事になってるらしいな(笑)


(ツバキ・サオトメ)

注文殺到で笑いが止まらないらしいですよ(笑)


(セツナ)

しかし、他のは遅いな。

使いこなせてないんだな。


(ツバキ・サオトメ)

まぁ、知ってないとというか、結構度胸いるかと(笑)


(セツナ)

コーナーリング中にアクセル踏むんだろ?

それ、なかなか度胸いるよ。


(セツナ・テレシア)

ブレーキングも他のと同じ場所まで突っ込むんだろ?

"重い"って分かってるだけに、止まるかは運次第みたいな感覚なんだろうな(笑)


(ツバキ・サオトメ)

それに気づかれると怖い事になるけどね。

GT-R同士のバトルになるやん。


(セツナ・テレシア)

まぁ、ボクらも今回はチャレンジだ。

次のレースからはマッサンGT-R R369を投入する。


(ツバキ・サオトメ)

えぇぇぇっ!!!


(セツナ)

でも"モナコ"は今までので挑もうかとも言っている。


(セツナ・テレシア)

ナギサ・エトワールは、異世界人"モナコマイスター"の中では最弱だ(笑)


(ツバキ・サオトメ)

やめてぇ〜!"モナコ"は重さがキツいんだよ(涙目)



と、話をしているうちにスタート時間がやってきた。

ランプが点灯していき、ブラックアウト。

一斉にスタートを切る。

1コーナーに雪崩れ込むツバキ、セツナ・テレシア、セツナ。

やはりコーナー出口で置いていかれる。


(セツナ・テレシア)

やはり敵わないな。


(セツナ)

これは2位争いか。

周回遅れだけは避けたい。



とか言っていた時期がありました。

ベタ付けで最終コーナーを立ち上がり、スリップストリーム合戦で盛り上がるセツナ・テレシアのタヨト スープGT69とセツナのガンボリマーコン ウラカンGT-R。

しかし、残り7周、セツナ・テレシアのタヨト スープGT69のミラーにツバキ・サオトメのマッサンGT-R R369が映った。


(セツナ・テレシア)

あゝ、来てしまったか……マッサンGT-R R369。



パッシングでセツナのガンボリマーコン ウラカンGT-Rに知らせる。


(セツナ)

あゝ、来たか……妨害しないように開けないと……



自分達のバトルをしながら、抜かれるタイミングを測るセツナ・テレシアとセツナ。

残り4周、ベタ付けで3台が立ち上がってきた。

ストレートでスリーワイドになるが……

セツナもセツナ・テレシアも早めのブレーキで、あっさりツバキを行かせた。

下手に頑張ったところで抜かれるだけだ。

1コーナーで抜かれるより、安全重視で自分達のバトルに集中した。


(貧民街子供 鬼族 男)

あれぇ〜、あっさり抜かれたぁ〜……


(ミケレ)

安全を考えたんですよ。

自分達の2位争いを優先して、危ない事はやめたんです。

下手に妨害して事故になったらいけないですからね。


(貧民街子供 狐獣人 女)

そっか!もう周回遅れになるのは目に見えてるから、譲ったんですね。


(ミケレ)

そうです。

自爆したら意味ないですからね。

それに、あれだけ速いツバキさんを巻き込んでの事故は、恥ずかしい愚かな行為ですからね。

やはり紳士淑女でないといけません。

命を賭けた決闘ではありません、あくまで娯楽ですから。


(貧民街子供 熊獣人 ふたなり)

なるほど、紳士な対応なんですね。


(ミケレ)

そうです。

ちゃんとわきまえなければなりません。

分かりました?


(一同)

はーい!



このままぶっちぎりで優勝したツバキ。

またも"富士"のコースレコード樹立だ。

優勝インタビューで、何故そんなに速いのか?

同じGT-Rでも全く違うと聞かれた。

マッサン工房主を見たセツナ。


(マッサン工房主:男)

秘訣を教えてあげてください。



許可が出たので、ツバキが明かした。


(ツバキ・サオトメ)

それはですね。

アテーサ4WDの特性にあります。

ストレートはFR、コーナーで4WDになります。

なので、コーナーでは前が引っ張ります。

FFに似た特性と考えてください。

ここで違うのが4WDという事。

FRとFFの良いとこ取りのような感じになります。

だからブレーキングポイントは皆んなと同じところまで持っていけます。

で、重さもありますから、コーナーリング中には段々外に膨らもうとします。

その挙動が出た時点でアクセルオン、アクセルを踏み足して加速するんです。

すると4WDになりますから、前が引っ張ります。

すると挙動が安定して曲がります。

"駆動力で曲がる"という事ですね。



この説明には周りが驚愕した。

コーナーリング中にアクセルを踏み込めと言っているのだ。

一歩間違えたらバランスを失って飛び出してしまう。

これにはGT-Rユーザーも冷や汗を流した。


(司会 狐獣人 男装)

そ、そんな操作をしているのですか!

まるで自爆行為に思えますが……


(ツバキ・サオトメ)

いえ、それがマッサンのアテーサ4WDの最大の特性です。

これを使う事で勝てます。


(マッサン工房主)

ツバキ様は、我々の開発ポリシーをよく理解して操ってくださっています。

言われた通り、そういうドライビングをしていただく事で、最大限の性能を引き出す事ができるのです。



観客も含め、どよめいた。

なんたる度胸、なんたる繊細なドライビングテクニック。

これをレース中繰り返す事で、あの圧倒的な速さが得られる。


(セツナ・テレシア)

まぁ、やれと言われて出来ない事はないが……


(セツナ)

慣れている分、しばらくはツバキさんにアドバンテージがありますね。


(セツナ・テレシア)

それとマッサン工房との専属契約な。


(セツナ)

あっ、プロトタイプを持ち込める。

毎レース、進化してる、か。


(セツナ・テレシア)

あゝ、部品一つにしてもプロトタイプが採用されているな。


(セツナ)

ボクのラチア工房の場合と同じですね。


(セツナ・テレシア)

そういう事。



そんな話をしていると。


(早乙女 椿)

師匠、私も魔動車。


(ナギサ)

領主しような。


(椿)

良いじゃないですか!私も魔動車レースしたい。


(ナギサ)

はいはい、なら買いに行く?


(椿)

やったぁ〜!



という事で、新生サタルニア魔女王国に行った。

工房を回ると。


(椿)

私、これにします!



と言って選んだのが、ダメセデス・バンズGT AMG。


(ナギサ)

お前、運転できるのか?


(椿)

だって、夢のおべ●ツですよ!おベン●!

ダメセデス・バンズって、元の世界じゃお●ンツですよね!


(ナギサ)

あゝ、まぁ、そんな感じだろう。


(椿)

なら、これしかない!これし勃たん!


(ナギサ)

何が勃つんだよ!



という事でサーキットへ行ってみる。

あえて"ニュルブルクリンク"を選んでみた。


(椿)

師匠!見ててください!



そう言ってピットアウトして行った。

で1コーナー……挙動を乱し、派手にクラッシュ!!

すぐ治癒室に運ばれ、治癒士の治療を受ける。

復活した椿。


(椿)

師匠ぉ〜(涙目)


(ナギサ)

お前、FR、運転した事ないだろ(ため息)


(椿)

FRって何ですか?


(ナギサ)

運転した事ある車は?


(椿)

軽!

スズ●のラパ●、可愛かったから。


(ナギサ)

なら、これにしとけ。



ナギサは買っておいたレズセクスマルシェ マンケLZI-Rを出した。


(ナギサ)

これならできるだろ、多分。



乗り換えるとギクシャクしながらだが、なんとか走れた。


(椿)

師匠!これでレースができる!


(ナギサ)

できるか!(ため息)



しばらく走り込みが必要な椿だった(笑)


(椿)

師匠(涙目)


(ナギサ)

もっとアクセルを踏め!


(椿)

そんな事、言ったってぇ〜!(涙目)


(ナギサ)

こんなのでレース出れるわけないだろ!


(椿)

ふえぇ〜ん(涙)



ナギサのスパルタドライビングスクールでしごかれる椿。


(ナギサ)

横に乗れ!



ナギサは椿のレズセクスマルシェ マンケLZI-Rに乗り込みコースを走る。


(椿)

うげえぇぇぇっ!!!死ぬ死ぬ死ぬううぅぅぅっ!(涙目)


(ナギサ)

死なねぇ〜よ!これぐらいできなきゃレースなんて、出れるはずないだろ!


(椿)

うぎゃあああぁぁっ!師匠ぉ〜!!(涙)



数周走ってピットインするナギサ。


(ナギサ)

ほら、やってみろ!



椿を運転席に押し込むナギサ。


(椿)

無理ですうぅぅぅっ(泣)



レース出場はまだまだ遠いな、椿。



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