第2話貧乏で無価値でぼろい村
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
村、ぼろい村、人の気配がない村、突然現れた村、名称はどれにしようかと葉山紫苑は考えながら、村を軽く散策していた
人の気配はしない。視覚的・聴覚的にそれは理解できる
視界には誰もいなく。足跡、何かを触った痕跡などから人がいないことが理解できる
音も同様に、足音、話し声、建物が軋む音が聞こえない
「フン!」
ボロボロで脆い扉をタックルし、扉を破壊する
(肩が痛い)
扉の先、誰かが住んでいたであろう一軒家に入り込み、葉山紫苑は物を物色する
(本はない。食料でも探すか)
最初に入った建物に本は無かった。非常に残念なことに
(紙も無いな。この建物の人は人だったのか?)
他に使えそうな物資がないこと確認すると建物から出る
(本、本、本、本、、字が読めるならなんでもいい)
痛む肩を労わらずに、他の建物内も探索と言う名の物色を行う
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数時間程の探索をした結果、不味そうで衛生面的に駄目そうな食料を数個
斧一本、農具数個、ボロボロの錆びた剣一本
本0冊
(この村は頭が悪い奴しか住んでなかったのか?本一冊もない)
不味そうで衛生面的に駄目そうで酷く不味いパンを食べながら、葉山は考えた
(どこに移動した?自分が読むはずだった本を持ち逃げした奴はどこに行った?)
葉山は¨本¨を読む為だけの執着が凄まじく。怨念に近しい思いであった
その執着は女神にも届いた
『聞こえますか?聞こえていますか?』
「・・・・・」
(知らん人の声が聞こえる)
『聞こえているようですね。あなたがいる世界の本は貴重。貧乏で無価値な村にはないです』
(本が貴重?)
『神殿に行ってください。聖書というなの紙切れがあります』
(どこにある?)
『適当に歩き回って下さい。どうせ見つかります。神殿の者達に』
その声を皮切りに声は聞こえなくなった
何故知らない人もとい神が声をかけてきたのかは理解できなかった。大いなる疑問も浮かんだ
だが、それ以上に¨本¨への欲求がその疑問を凌駕した
「神殿の者達を探すか。こんなぼろい村を後にしなければ」
数個の食料を捨て、斧一本を担ぎ、貧乏で無価値でぼろい村を後にした
葉山が村から出ると、村は最初からなかったかのように存在を消した
葉山はそれを疑問に思った。だが、あんな本もないような村の為に頭を使いたくない
そう考えた葉山の記憶から村の存在は消え去った




