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友情の密  作者: ゆ澄
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日記・9月4日(月)

昔々、とても美しいお姫様とお姫様を守ると心に誓っているメイドがいました。

お姫様は王子様と出会い、幸せな日々を送っていました。しかし、ある日を境に

悲劇のお姫様になってしまいました。

ですが、悲劇のお姫様は、何も知らずに幸せな日々を過ごしています。

最低な王子様と一緒に。

お姫様を悲劇のお姫様にしたのは、最低な王子様と王子様の家来。

お姫様のことを一番わかっているメイドさんは、王子様と家来に

お姫様の代わりにやり返します。

でも、メイドは無知で馬鹿なので、

どうやったら、いいやり返しになるかわかりませんでした。

さて、困り果てたメイドにある日、一つの導きがありました。

メイドはいいやり返しを思いつきました。


私はLINEで武林にメッセージを送る。

『今日の放課後、学年教室に来て。待ってるから』


放課後、私は学年教室にいた。

学年教室には、九月なのに夏の暑い日差しが入ってきて、

密室の教室はとても蒸し暑かった。

私が待って3分ぐらいした頃。武林が来た。

「来るの早いね」

私は、愛想よく笑った。

「俺に用事がるんじゃないか」

これは、もしや期待しているのでは?

密室の教室に男女が2人きり。放課後で、

夏休みに出かけた後。

「うん。あるよ。だから呼んだ。」

さぁ、ここからが本番だ。

「これ、あげる」

私が差し出したのは、

中身が見える袋に入ったクッキー。

赤いリボンで結ってある、私の力作クッキー。

「クッキー……か。ありがとう」

クッキーをまじまじとみる武林。

「変なものは入れてないよ。入れたのは、蜂蜜だよ」

「蜂蜜か。なんか特別な蜂蜜なのか?」

「普通なもの」

「そうか」

「えへへっ」

私は笑みがこぼれて変な顔になってしまいそうなので

武林に背を向けた。ちょうど、窓が見えて窓からは、

青色と橙色が混ざった色をした雲が見える。

「なんで、クッキーをくれたんだ?」

「ゆーちゃんには、沢山クッキーあげててさ、

いつもあげたら飽きちゃう。

でも、暇なとき作っちゃうんだよね。

だから、お裾分け。みたいな?」

「なるほど。では、ありがたく貰っとく」

さっきから笑みがこぼれて零れて、たまらない。

「ねぇ。私、ゆーちゃんについて知りたいな」

ゆーちゃんについて私は武林と話した。

時計を見ると、17時20分をさしていた。

「あ、ごめん。

ほかにも配らなきゃいけないから。じゃあね!」


私は、学年教室を出た。

落ち着いて、次の場所へ向かう。

次はラウンジだ。

ラウンジに着くと、一輝がいた。

自分の腕時計を見ると、17時23分をさしていた。

「あ、遅くなって、ごめん。って、まだ時間じゃないよね?」

私は茶化す様に言った。

「まぁ、暇だし」

ここで明かすが、実は、武林にLINEをした後、

一輝にも同じようなLINEをしていた。

一輝には、ラウンジに17時30分に来るようにと。

「じゃあ、さっそく、本題に入るけど……」

私が次の言葉を言おうとした瞬間。

一輝の顔が目の前まで来て、私の唇と一輝の唇がふれあった。

「んっ!?」

驚きのあまり変な声を出してしまった。

「そんな驚くことかよ。もしかして、ファーストキスだった?」

ふざけんな。それもあるけど……。

私の心の中はめっちゃくちゃに暴れまわっていた。

本当に、最低な王子様だ。

「……ゆーちゃんはいいの?」

「え、まぁ、うん。こんなこと言うのあれだけどさ、

飽きたし?あと、愛未に魅力を感じた?感じかな」

最低最低最低。でも、これはしょうがない。

「そっか。あのね、本題は、こういうことなんだ。

目をつぶってくれるかな?」

一輝は素直に目をつぶった。意外にまつ毛が長い。

逆に私は一輝にキスをしてやった。

そのあと、浮気相手の私は一輝からゆーちゃんについて聞いた。


これで、舞台は整ったんだ。

最高な舞台。最後の飾りはお姫さま。


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