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第16話


しかし、何も無い地下ダンジョンほど寂しい物はない。


1階~100階の間以外殆ど手を加えていないため、通路がただ規則的に続いているだけである。


「しかし、手間が掛かる子だね……。

ま、このダンジョンに関してはマスターである僕が探せない場所などありはしない。

という事で《サーチ》&《ワープ》」


まず、このダンジョン全体をサーチして、リリアナの気配を辿り移動する。



「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」


「いや、なんかこっちがごめん……」


見つけたかと思った瞬間、リリアナ唐突に謝りだした。


「ほんと?私を捨てない……?」


こちらの顔を伺う

ようにしているせいか、身長の差により自然と上目使いになる。


それは、ほんとに9才かと思うほどの破壊力を秘めていた。


「///どちらかというと僕のせいだったりするから、リリアナは悪くないよ。

それと、捨てたりなんてしないから安心していいよ。

まぁ、離れたかったら離れていいから。

それはリリアナ次第だよ。」


頭を撫で、抱きしめた。


「///うん!頑張る!」


リリアナは顔を真っ赤にしながら、僕の胸に顔を埋めた。


「で?なんで僕がリリアナを捨てると思ったの?」


逃げるのは///なんとなく分かるきがするが、そこで何故リリアナを捨てるのに繋がるか、よく分からなかった。


「///だってタチバナを突き飛ばしちゃったし、機嫌を損ねて捨てられると思ったから……」


「いや、僕そんなに心狭くないから。子供は少しぐらい反抗的な方がいいよ。

でも、従順な方が僕は好みかな……」


なんというか、ツンデレも良いけど、僕にはそこまでの忍耐力が無いから、途中で僕がツンデレ特性1の言葉攻めで沈んだりする可能性が大だ。

ということで、ツンツンしてる性格の人はあまりは好みじゃありません、精神的に脆いんだよ……僕は……。


父さんの下着と私の下着一緒に洗わないで!臭いが移るでしょ臭いが!


とか。


私の視界内半径2メートル以内に入らないで!


とか。


反抗期は必要だと思うけど、大人になるにつれドンドンとエスカレートするなら要らないと思う。


て、いつの間にかリリアナを娘と見ている僕は色々と末期なようだ……。


自重しろ僕。


「うん!頑張る!」

リリアナはそう言った


「頑張ってね」


何を頑張るかまでは聞かないけど。


「ねぇねぇ、なんでこんなダンジョンの地下に住んでるの?外に出ればもっと人がいて賑やかだと思うよ?」


「あえて言うなら此処が僕の家だからかな……。

それに僕は賑やかな場所より、こうやって静かに過ごしている方が性に合うんだよ。

リリアナはもっと賑やかな所が好きなのかな?」


「タチバナが嫌なら別にいい!」


リリアナ向日葵のような満面の笑みを僕に向け、ギュッっと僕の裾を掴んでは離さないようにして擦り寄ってきた。


「はぁ……。

リリアナがそれで良いなら、それでいいか……」


僕は工房まで空間を直接結び、僕の工房から必要な物を取り寄せた。


本来ならば自分専用の亜空間(僕専用倉庫)に物を詰めて、そこから取り出すのが1番楽なのだが、未だ完全に亜空間を把握仕切れなかったので、入れることが出来るが出す事が出来ないなんとも不安定な倉庫になってしまっている。

出し入れが出来ない倉庫なんてあっても使えない。

という事で、最初から座標を固定したうえ僕の空間と繋げるという方法を思い付いたので試してみると、良い感じに出来た。

やはり、認識しづらい亜空間よりも通常空間の方が認識しやすいようだ。

しかし、あくまで緊急用の倉庫なので、早く亜空間能力を完全に扱えるように修業したいと思う。


「はいこれ」


僕は倉庫(工房)からブレスレットとオリハル性の指輪を引っ張り、リリアナに渡した。


「うわ~!凄く綺麗!これはなに?」


どうやら僕が渡したブレスレットとオリハル性の指輪を気に入ったようで、手に取りじっくりと鑑賞している。


造った方から言うと褒められるので悪い気はしなかったが、よく美術の成績1の僕がここまできめ細かに出来たのか不思議だ。


まぁ、それも此処に来ての補正ということで納得しておいた。


「これは、このダンジョンのモンスターに襲われない為の物で、ブレスレットは見方識別の信号を出して、指輪はある一定レベルのモンスターに命令を下せるように造った物だよ。

でも、このブレスレットと指輪はダンジョンの外に出ると効力を失いただの装飾品になっちゃうから気をつけてね」


といっても、本当にリリアナが危険になったら勝手に再起動してくれるし安全だと信じよう。


「///うん!ありがとう!」


そう言うとリリアナは、ブレスレットを右腕に付け、指輪を左手の人差し指に付けた。


「///似合うかな……?」


頬を真っ赤に染め、どこか不安気な様子で僕に聞く。


「似合うよ」


僕はただ一言簡潔に述べた。


「ありがとう!/////」


そうリリアナは言うと僕に抱き着いてきた。


少し気恥ずかしいが、最初の目的であるリリアナは捕獲したし、あの事件の原因であるセバスチャンとO☆HA☆NA☆SI☆しないといけないので戻る事にした。


「///ん、じゃ、戻るよ」


「うん!!」


そして僕らは光の粒子に包まれた。


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