第15話
とりあえず、色々と予期せぬ事が起こったり、肝心な宝箱用意するの忘れていたり散々だったりした。
しかし、宝箱の中身を未だ決めてないってどうゆうことよ、僕。
各階に宝箱置くのは決定事項だとして。
でも、ただ置くだけってのもつまらないよね。
近くにトラップでも仕掛けるか?ファンタジー的な意味で。
「宝箱の中身どうしようか……。
ポーションはどうだろか?
しかし、傷を負って手にしたのがポーションだと絆創膏並の虚しさを感じないか?」
運動会とかで、怪我したりして優勝賞品が絆創膏一年分ぐらいの虚しさを感じる気がする。
頑張ったのに優勝賞品が絆創膏って……。
マジで役員を蹴り倒したくなってくるよな。
まぁ、それはさておき。
「現金……?いや、生々しいな。
なら、装備品か……。いや、サイズが合わなかったりしたら色々可哀相だ。これはとりあえず保留で。
それなら装飾品かな……?指輪とか腕輪とか首輪とか……。さすがに首輪は問題あるからないな。
なら手始めに、色々と効果付属の付いている装飾品でも造ってみようかな」
宝箱の中身である装飾品は、今日中にでも造るとして今すぐに出来る訳じゃないから、ダンジョンをちょっと閉めた方が良いかな?
さすがにモンスターの落とすドロップ品だけというのも味気無いし、宝箱あってのダンジョンだと僕は思う。
外に看板でも立てておくか。
そうと決まれば、ちょっと工房に引きこもって作業しようと僕は思う。
……………………あ……。
そういえばあの娘の名前聞いてなかったなぁ。
工房寄るついでに聞きに行こう。
名前を聞くのがついでって、人間としてどうだろ。
僕の社交性は0ですか。
はい、そうです。
自覚はしてるよ自覚は……。
ただ直そうとしないだけで。
「《ワープ》!」
これは、このダンジョンのマスターのみが発動可能な始動キーの内の一つ。
このダンジョン内ならばどこても移動可能の優れもの。
「君の名前は?」
「わ!脅かさないでよ……」
突然現れればそりゃ誰でも驚くか……。
して、今着てる服は、あの中にネタとしてこっそり入れておいた『セーラー服』ではないか!
「水兵か……良い趣味してるじゃかいか。
それと君の名前まだ聞いてないから聞きに来たよ」
セーラー服がメインで名前がオマケって、相手に目茶苦茶喧嘩売ってるよね?
「私の名前はリリアナ・カーストっていうよ、よろしく!」
そう言うとリリアナ僕に向かって走り出してきた。
リリアナは9才。
本来は親に甘えたい歳なのだ。
ただもう親は存在しないため、橘辰子に甘えたいだけである。
この歳になれば多少なりとも人を疑ったり怪しむものなのだが、あの助け出した事件(?)以来リリアナは橘にとても感謝している。
その御蔭かリリアナは橘を無条で信じている。
しかしそのなか実に空気が読めない奴が此処にいた。
(いきなり新手の暗殺拳か……?
幼女が襲い掛かって来るなんて、嬉しいような悲しいような……。
だがあえて受け止めよう!)
「さぁ!バッチ来い!
グヘヘヘヘッ!!」
目茶苦茶欲望が剥き出しになっており、その表情100中51人がドン引きするようなユルユルの表情であった。
親が我が子を迎えるような、そんなほのぼのではなく、とても危ない情景を表している。
無邪気に走り出す子。
欲望剥き出しの男。
犯罪者かよお前……。
そう言われても仕方ない状況を作り出している。
パフ!
リリアナは僕を抱きしめると顔を胸に押し付け、ニコニコしながらハァハァし始めた。
ハッ……?
少し冷静になるんだ僕。
リリアナが僕の胸に顔押し付けながらハァハァしてるのは分かった。
そういえば、僕もこの部屋に入ってから感情が高ぶっている気がする。
勿論性的な意味で。
さっきから、リリアナが僕の胸でハァハァしていたせいか、なんか服にゆだれがこびり付き、生地から肌まで浸透し始めてきた。
生地を通して直接肌に感じるリリアナの体液(唾液)は心地よいものであり、僕の鼓動が早まる。
まさかこれは僕達が欲情しあっているのか?
あの間になにがあった。
セバスチャンは何をやっている!
そういえばセバスチャンは?
「ミスりましたね。まさかこの部屋にサキュバスの『淫薬』が充満するとは……いやはや私の失敗ですね」
そこには何食わぬ顔して何かポーズ取っているセバスチャンが居た。
「ね?しよ……?」
リリアナはそう顔を上げ頬を真っ赤に染め上げて言った。
僕は……。
「《完全浄化》」
このエリアに満ち溢れた『淫薬』の香りは見事に消え、リリアナは顔を真っ青にしたのち真っ赤にして僕を突き飛ばし、どこかに飛び出してしまった。
「セバスチャン後でしばく……」
「返せる言葉もありません……」
まだ、この辺り周辺には何もしてないから安全だと思うけど……。
でも本当に『何も』してないからこそ逆に危ない。
捜さなければ……。
僕はこの部屋から出て、リリアナを捜す事




