第二十二話 下。
城郭都市メルトケーレへ……メルリダからの指名依頼。昨日と今日で直ぐに返事が届く事から何か大きな問題を抱えているのか……。僕はギルドのいつメンを連れ、指定された時間と場所まで向かう。時間は夜であり、場所はマルクレイブの居た城だった。
「お待ちしておりました。」
マルクレイブが破壊した城は少しずつ修復されている、その城の門にイレヌスが侍女の服装で待ち受けていた。
「時間通り来た、早速話を聞かせてもらう。」
イレヌスの後について行く、中は少しの明かりだけ灯されており薄暗い。壁の至る所にひび割れを確認できるため城という頑丈な建物としての機能を疑いそうになる。
「こちらでこざいます。」
イレヌスが扉に手を掛け開く。
中に入ると普通の王室だった。丁度そこにメルリダが椅子に座っておりテーブルにティーセットが置いてある、こちらを招く準備は既に出来てる事が伺えた。
「さぁ、お掛けになって下さい。」
メルリダが手で椅子に座るよう促してくる。前のような高飛車な印象は受けず気品ある感じが出ている。
「失礼します。」
とにかく、相手は王族だ。前のようにボロカス言いはしたが、礼儀ってもんは弁えなければならない。目上の人には敬意を持って……
「わーい!お菓子だ!!いただきまーす!!」
「何やってんだああああああああ!!」
バーバリティがテーブルに置いてあったお菓子を見境なく手で摘み始める……言ってる側からこれだ……。
「モグモグ……ゴホ……ゴホ……オェ……う、美味い!!」
「どんだけ口に詰めてんだテメェええええええええ!!」
実家の犬を思い出す……腹減ったら道に落ちてるものとか見境なく食ってたな……性格が犬だからか?とにかく躾はしっかりしないと……。
メルリダがポカンとこちらを見ている……口が開いており状況が追いついてない。
「やめろバーバリティ!!」
後ろから羽交締めにして拘束する。
「良いじゃ無いですか!!お腹減ったんですよ!!」
今じゃなくて良いだろ!!このドーベルマンにも勝る危険な犬め……。
「ふふ……仲が良いのね?」
「どえ?」
メルリダが急に笑う……お前は笑いのツボがおかしいのか?
「ただ、お互い異性であるに関わらずそうやって距離が近くて仲良くできる人って中々いないと思って……兄弟だったらまだしも、その子は獣人だから血は繋がってないでしょ?だから……まぁ……良いことって言いたいのよ。」
「ん?」
どういうこったい……何が言いたいのだろう。お前が変人の部類だというのは分かったが……。
メンバーを席に着かせると、イレヌスが話を始める。
「オホン、メルリダ様改め、『メルリダーナ』様は現在帝国に捕まっておりますモニカレーデ様の姉に当たります。」
それを聴きながらバリバリとお菓子を食べるインテリ犬……スタミナが上限を突破して回復もとい上乗せされている……そんなスキルあった?
「そう……私、メルリダはギルド登録した時に使った偽名。本当の名前はメルリダーナだけど、別にメルリダで構わないわ。」
「あ、はい。」
メルリダもメルリダーナもあんま変わらんだろ……どういうネーミングだ……全く。
「さて、なぜ私達がギルドに登録し冒険者へなったのか……それが一番お聞きになりたいでしょう?」
イレヌスが本題を切り出す、この場合のイベントは依頼の内容にも関係する事だろうからしっかり聞いておこう。後で聞かれて攻略が難航するゲームを見てきた……同じ轍は踏むまい。
「ここ最近の聖王国は何かと不穏です。その原因としてメルリダ様のお父様でありますアルガニーテ陛下が原因でもありますが、もう一人……」
おさらいだが、アルガニーテという王様が別の世界からアイテムを転移し取得しているのだ。その一部分をマルクレイブに渡していたそうで。その一つに転生石というFOOのアイテムだったり、別のゲームである『セブンスレジェンズ』の領域内で魔法を使えなくするアイテムも渡していた。それらのアイテムを渡す行為は間違いなくマルクレイブ以外にもしているはずだ。マルクレイブがたまたま、納税しないぽっと出の平凡人間に対抗するためであり、野望がハーレムを作りたいだけで邪魔されるから僕達への脅威になったけど。もし、転移したアイテムが手に渡った奴が世界を滅ぼしまーすとか、とにかく人を殺したいですとか、ヤバい人だった場合は必ず脅威になる。特に一番大きな脅威になろうとしてるのは発端である聖王アルガニーテである事は間違いないだろう。
「そのもう一人の人物とは宰相『エントロ・マウ・ハウズ』……彼は前々から魔界との繋がりに疑いがある人物でもあります。宰相である以上権力は大きい、なので彼の行動に疑いを持っても実行できないのが事実。ですので、私達が冒険者になり……まぁ、なってから考えた方が早いという事でギルド登録を行った経緯です……。」
「考え無しに行動してたの?!」
「まぁ……だって、八方塞がりですから……色々考えたんですよ?冒険者にこちらから裏依頼を出すとか……とはいえ、勘付かれます……そもそも裏依頼なんて権力者が見られたくないものを排除するためにギルド側が設けたものですから……その権力者の事をエントロは見逃しません……私達が狙われてしまう……。」
「なるほど。」
「正義感の強い金ランク冒険者が以前エントロと悪魔界の関係性を探ろうとしたら遺体で発見されたようです……他にも探ろうとした冒険者はいたようで、皆同じ結果を辿りました。」
「ほへー。」
「ですので、あなた方のような新人であり。素性も全く分からない者であれば……というのが、姫と話し合い決めたのです。」
「ふーん。」
「経緯としましてはそんな感じで……依頼の話をさせて頂きますが、大丈夫ですか。」
「あっはい……お願いします。」
「では、姫様。」
イレヌスがメルリダに交代する。
「どうか……私の従兄弟を救って欲しい。」
「従兄弟?」
明確だが、何を守る?
「従兄弟の名前は『エルリード』……親戚だから私にとって弟のような存在ね。彼の両親が亡くなる前まで一緒に遊ぶほど仲が良かったの……でも。」
「でも?」
早くに両親を亡くすか……ファンタジーじゃありがちだけど、苦労する生き方だよな。話を聞く限り両親が亡くなって交流が途絶えたという事だろうか。
「彼との交流が途絶えたきっかけは宰相エントロが関係している。エントロはエルリードの養父兼教育係を進言してきた……父はそれを承諾。政治の方面ではいつも助けられてたのが承諾した理由だと思う。だけど一番の理由は……。」
メルリダが唇を噛む。嫌そうな顔が表情に浮き出る。
「エルリードは『王政会議』にて次期国王に選ばれた……。これが1番の理由、今の若い内に宰相の教育によって理想の王へと強制されている。」
「でも……普通なんじゃ?」
別に不思議な事は無い。ただ宰相に疑いこそあるが、王になるための教育がされる事自体は問題では無いはず。メルリダはこの問題について顰めっ面を見せてる訳だが。
「そう……普通。王族の血を引いていれば仕方のない事。本来であればお父様の子供に男児が居ればエルリードが王族になる必要は無い。生憎、女児しか生まれなかったのと。お父様は既に歳で体力的問題がある。」
「うん。」
「これは仕方のない事、エルリードへの教育は普通……そう、普通のはず。だけど……何かがおかしい。」
「何か?」
「ええ……エントロの教育はエントロ自身を持ち上げるような教育の仕方をしているのよ……エルリードを利用してるんじゃないかって。」
「ああ……なるほど。」
そうなると、宰相の目的はそのエルリードに都合の良い教育をさせて最終的に宰相自身がこの聖王国の独裁的政治を行う可能性がテンプレだろう。メルリダの父……聖王アルガニーテは歳だと聞いた。早くに亡くなれば一時的な政治は宰相が担うだろうしエルリードが王になっても、都合の良い教育で支配されていれば宰相が生きている限り一生独裁政治が続く。最初に言われた悪魔界との繋がりを視野に入れれば宰相は何かしら野望を持っているのでは……。
うん……いいぞ……名推理だ。伊達に毎週土曜日の見た目は子供頭脳は大人なアニメを見てるおかげだな。
こうなってくると脅威レベルはかなり大きい。ミトラスの言った通りマルクレイブよりも大きい敵で間違い無いだろう。
「最近の宰相の行動を見ているとますますエルリードを心配するの……宰相はずっとエルリードの手をベタベタ触って握るし。やたら距離が近いというか……宰相のニヤけずらが腹立たしい。」
話を聞いていると宰相はエルリードを本当の我が子にように扱ってるだけの可能性もある。それに付け入り信頼を獲得するという魂胆か?
「因みにエルリード様の年は?」
「7歳よ。」
「子供を愛してるだけの線は?」
「どうだか……。」
逆説的に言えば、ただ単に溺愛してるだけで悪魔界との繋がりを持ってるのは何か理由があるとか……。
どちらにせよ考えても仕方ない、真相は闇の中だが真実はいつも一つなので実際に調査し解き明かした方が早いな。
すると、イレヌスが補足を入れてくる。
「なんでも、エントロ様の娘であります。『ニュネイ・ブリジット・ハウズ』様は行方不明……それで心を病みエルリード様を我が子のように扱ってるかもと私は思います。」
「行方不明?」
「はい、ここメルトケーレで大規模な戦いがあったではありませんか……マルクレイブ近衛騎士の人間として参加していたそうです。」
恐らくヘイムス・ヴィティズの誰かにやられたか……僕の不手際が招いた結果だ。これのせいで宰相を悪い奴だと断定が出来ない。急に心に罪悪感の枷が出来る。
その気持ちを当然メルリダは分かる訳もなく話を始める。
「とにかく……あなた達にはエントロが何を企んでるか暴きエルリードを救って欲しいの。もし、悪魔界に繋がってる証拠を掴めば私のお父様が動いて即然るべき処置を取れる。エントロを信頼してるとは言え聖王……そこの判断は確実。」
「もし、確実な証拠を君達に提示し。その然るべき処置を受けるエントロはどうなる?」
「……?もちろん、死刑。当然よ。彼は王族の子供を利用した……その罪は重いもの。彼からは死臭は感じられないけど……彼を探ろうとした冒険者は悉く消されている、そうであれば、彼の背後には魔物が居てそいつが命を奪っている可能性が高い。」
「ん。」
話を聞いてると俺がやる事は正しいのか……この際、自分の業が帰ってきた事に頭が痛く感じる。
まず、彼の娘さんを殺したのは確実に僕だ……まぁ仕方ないさ。なってしまったものだ……。僕はヘイムス・ヴィティズにメルトケーレを襲撃させた……直接手を下した訳では無い。ただ……間接的に僕が関わってるというだけで、気持ちは悪いが……正当性を測らせてもらいたい……イレヌスから聞いた何気ない情報が直接脳に入ってくる感じが不快ではあるもののこちらは正当防衛をしたに過ぎないはずだ。
よく考えてみれば……僕が直接手に掛けてきたのは人じゃ無い……今までもそうだ……自分のNPCに指示を出して戦わせてたからそんなに罪悪感は生まれなかった。屋敷に脅威が迫ってたから考える暇もないし……マルクレイブは岩神になって人の姿じゃなかったから良かっただけ……ルトロスが兵士の顔面を潰してグロいと思ったけどあれは僕が直接手を出してなかったし奴らが僕達の敵だったからだ。
それらは全て遺体があって蘇生が出来るという都合の良い環境だったから楽観的な思考になれたというのも大きかった。
だが結果……僕は彼女達のゲーム特有の死生観を利用したという事実が脳裏に残っただけだった。宰相の娘を殺したのは僕であり取り返しのつかない事をしてしまっただけ。
何気ない情報がこんなにも重くなるとは……なんか後味悪いというか……。
宰相がもし、もしも本当に何か大きな事情を抱えているなら僕はどうするのが正解だろう。どんなに悪い事でも正当性があれば見て見ぬふりをするのが正解だったりするのか……いや、急に肩を持つのは違うな……自分で蒔いた種かもしれないが、同情なんてしてはいけない。
よく分からない思考のままメルリダ達と別れて近くの森へ行くとミトラスのワープホールが出てくる。それに入って帰宅した。
「ご主人……体調悪いの?」
教会に着くや否やバーバリティが心配してくる。
「いや。」
すると、手を握ってくる。
「無理しないでね?」
「おう。」
他のメンバーも何か気づいてるようで心配した表情をしている。
「部屋まで送るよ。」
ポンテ・モーレが気を遣ってくれる。
「ありがとう、でも大丈夫そう。」
そこからはただ自室へ歩いて行くだけだった。
自室に到着しようとすると、ドアの前にシックス・アイズが居た。
「あ……あの……旦那様?」
目を見ると目が泳いでいる。何かを隠そうとしている目だ、僕には分かる。創造した者として能力以外にも仕草や態度を観察して彼女達の気持ちを理解するという事をしてきた。
だけど……今はシックス・アイズの用を受けたくない。ここは自室の前、何故かその日だけ用件を受けたくなかった。
「ごめん……今日はもう寝たいから……。」
「あ……はい……フー……タスカッタ(小声)……。」
彼女の安堵の息を聞く事は無く部屋へ入り、ベッドに入る。
「なーんか、おかしいな……。本当に体調悪いのか?ま、寝れば治るっしょ……。」
これは言い聞かせであり明日はいつも通りに振る舞うだけ……たまたま気が重い日だったと信じたい。よくある話でその日だけ気が進まないみたいな事があると思う……今日がその日だったに過ぎない……。
——春馬はベッドで眠る……そんな中、地下ヘイムス・ヴィティズ寮のとある一室では……。
「はい、ソワレ!プレゼントですの!!」
ドロシーはソワレに何かを渡す。
「……ごめん。気持ちは嬉しいけど受け取れない。」
「何でですの?」
「これさ……早く言った方が良いよ。ご主人に嫌われちゃうよ。」
「そんな!あんまりですわ!人がせっかく……」
「そんなの良いから!!私はたまたまそういう感情があるだけかもしれない……。でも、あなた達ヘイムス・ヴィティズは……理性が欠如してるよ……。」
「もー!!嫌いになりますわよ!!ソワレ!!」
「あんた達がご主人に、この事を自ら告発しないなら、嫌いなままで良い!!」
ソワレは部屋を振り向かぬまま走って出ていく。
ヘイムス・ヴィティズ寮へ戻るシックス・アイズに目もくれずソワレはただ走って横切って行くだけだ。
「……ソワレ?」
疑問を持つシックス・アイズ。なぜ、あのように走り抜けたのかよく分からない。感情そのものに対しても空気が良く分からなかった。
怒りや悲しみ……それらの類はヘイムス・ヴィティズは分からない……というより感じ取りにくい……あるのは主人に対する異常なまでの愛情だけ。それだけが突出しているので主人が目の前にいれば楽しいや嬉しいなどそれらが出やすい傾向にある。
寮へ戻りヘイムス・ヴィティズの面々が揃う。
メラニア・ピュティスはシックスアイズに問う。
「どうだ……言えたか?」
恐る恐る……話を振る。
「……なんか言おうとしたけど……ダメだった。眠かったみたい。」
「ん……どうするべきか……。」
メラニアはずっと考え込んでるとドロシーが聞いて欲しいと話をする。
「もー!聞いてくださらない?!ソワレったら私のプレゼントを受け取ってくれなかったのよ?!酷いったら……」
「恐らく……受け取ってはくれないさ。上の奴ら(ヘイムス・ヴィティズ以外の寮)は私らとは違うんだから……。」
少なくともメラニアはヘイムス・ヴィティズと他寮の違いを知っていた。転生石を使う前はノクターンズに居た、だから倫理がある程度備わっている。
「もう!!ひっどーい!!メラニアもソワレみたいな事言わないでよ!!」
「……これがバレたら……どうなるのだろう?いつまでも隠し通せるものじゃない。」
怯えるメラニアを見てシックス・アイズが話を持ちかける。
「心配しすぎよ、メラニア。多分ご主人様は許してくださるわ。私の将来の旦那様は私達を愛してる……だから当然私達も愛する。この事実だけが寛容という心の広さを生み出しているの。きっとお許しに……」
「夢を見過ぎだ、シックス・アイズ。お前はご主人の性格を把握しきれていない、これがバレたら見放されるか……落ち込んで一生部屋から出て来ないぞ。その程度の気持ちが理解できなければただの夢物語さ。」
シックス・アイズの顔が変わる……それは、受け入れたくない事実を目の当たりにした時に生じる女性特有の嫌悪の顔。
「あ?殺されてーのか?お前は良いよな……転生石で強くなって……。なんでお前が……ご主人を理解できるんだ……なんで選ばれんだよ……私よりも後に作られたクセして……。ここの寮長は私なんだよ……おかしいだろう?何も分かってないクセに何でご主人を語ってんだよぉ……。」
好きな物事を否定されれば怒るのは必然……その中でも重い感情を持っているのはシックス・アイズだ。彼女自身も心のどこかではハルマ本人に言わなくてはと思っているが……好きな物事への関係性が壊れる事を恐れていた。
オロチとリン・インナットが口を挟み始める。
「ちょ、ちょっと……ケンカしないで。」
「ウン……ケンカ、ヨクナイ。」
——私はその会話を牢の中で聞いている……どれくらい時間が経ったか分からない。メルトケーレであの化け物達に遭遇してからというもの、人に察知されにくい能力を持っていながら森で捕まった。この檻に入れられてから地獄の日々を味わう。
私の四肢はあの人形が綺麗に切り離し防腐剤を使って、物として扱った……誰かにプレゼントすると嬉しそうに話してた事を思い出す。
体の皮膚は堕天使の顔の皮膚に使われている、少しバツの悪そうな顔をしていたかな……。
ムカデ女は実験とか言って毒を毎日体に流し込まれる……毒針を刺す、毒を飲ます、毒を塗る……痛み、痒み、幻覚、酔い、吐き気、悲しみ、快楽……無痛が一番心地良かった。それと同時に虚無にもなった。
体は毎日少しずつ切り落とされる、それは袋を頭に被った怪物のエサになるのだ。人間は主人の許しがない限り食べられないとか……こんな生き物を飼っている人間がどういう者か気にはなる。さぞ、醜悪な顔をしている事に期待したいが、この状態では……。
最後に……私の女性器だが……。初めてだった。遠慮はなく血は止らなかった、最初は痛かったがもう何も感じない。多分原型がないのかも分からない。
最初は体の全てが痛かったがもう、何も感じない。見たことの無い痛み止めとポーションをバケツに入れて毎回体にぶっかける。それを繰り返し受けていたら、知らない間に虚無になっていた。
最後に聞きたい、初めてのセックスを経験すれば貞操観念は緩くなると聞いた。それはとても自然な現象であり、人間の持つ本能的な一部という事だ。なので痛みも同じで快楽と痛みが表裏一体とするなら、受け入れるか受け入れないかの差でしかなく、私は受け入れたから痛みを感じないという事なのだろうか?そもそも、人生観は物事を経験し受け入れるものなので、この体験の積み重ねが大事だという事だ……私はその積み重ねを十二分に受けたに過ぎない。
このロジックを語るに思考とは簡単に壊れるという見方もできるが……そんなのは誰もわかりはしない。
二十三話へ続く……。




