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私、負けましたわ

かなり長めです (づ ̄³ ̄)づ

※最後の部分を修整しました。

「あ、あの…」


「ん?何の用だ?」


振り向く。


そこに居たのは、このカフェの店員であろうエプロンを着た、

控えめな雰囲気の少女———


そして青筋を浮かべた店長だった。あれっ?!


「お前ぇぇぇ、堂々と食い逃げとはいい度胸だな、このクソ野郎ッ!」


次の瞬間、ガツン!と、鈍い音が青空に響き渡り、俺の視界が大きく揺れる。


「痛ってえええ!」


さらに店長はまた腕を振り上げ、

ガツン!


こっ、こいつ、また殴りやがった!


「おい! 何すんだこの野ろ…」


「うるせぇ!口答えするんじゃねえ、食い逃げ野郎!」


ゴツン!


「痛ぁ!」


話が通じないのか?!この筋肉ダルマは!


「おい!待て待て待て、まず事情を聞け! 痛っ!! おい、やめ、話せば解る! 話せば…ちょっ、その手を下ろせ!」


 ゴツン!


「まて!金ならある。財布もあるから! 拳を! 下ろしてくれ! いや、下ろしてください!

ゆっくりだぞ、ゆっくりだってば……ちょっ…ヤメロォー!」


「その財布と! 金も! 盗品かもしれねぇじゃねえか!!」


なんだそのクソみたいに理不尽な理論!!!


ガツン!!!!




……結局、俺が店長に事情を話し、Мの分まで会計を済ませた頃には、

俺の顔面は、見るにも無惨な状態になっていた。


くそっМの野郎。 

お前のせいで(?)俺が殴られたじゃねぇか。

用事だか何だか知らないがしょうもない理由だったら許さねぇ…

…あとガチで門限に遅れそう。


そんな事を考えながら帰宅ラッシュの駅を抜け、寮に向かってトボトボ歩く。


途中、風田高校の制服を着た女子生徒がこちらを指さしてコソコソと話していたが、気にしないようにする。

十中八九、このぼろぼろになった俺の顔を見て笑っているのだろう。

俺の高校はそんなところだ。


そうしていると、雨が降り始めてくる。

くそっ、踏んだり蹴ったりだな!


やべぇ、本格的に降るまでに帰らないと。

濡れたまま部屋にはいると寮長の田中先輩にぶん殴られる。

そう思い、俺は慌てて駆け出した。


「はあああっ、はぁっ、マジで、疲れた。」


俺は寮の部屋に着いた瞬間、思わず床に倒れ込んだ。

普段は狭苦しいと感じる部屋だが、この日は妙に安心感を覚えた。

そうしてだんだん意識が遠のいていき…


ガツン!!


思いっきり頭を床に打ちつける。


「イッ!タイ!アタマガァァァ!?!?!」


店長の殴られたところにダイレクトアタック!

こうか は ばつぐん だ!


俺は床をのた打ち回りながらも、どうにかして冷静さを取り戻す。


「はぁ、はぁ、さて、いったい、どうした、ものか。」


まだ七時なのに寝るのは、なんだかもったいない気がする。

この後の予定が決まっていない俺は、何かを思い出すために頭をフル回転させる。


「積みゲーでも消化するか?…いや、そうだ。М。」


Mになぜ急に帰ったのか聞かねば。つまらない理由だったら明日、思いっきりぶん殴ってやろう。

そう思いポケットからスマホを取り出し、Мに電話をかける。


「もしもし、俺だ。ケイトだ」


『あぁ。お前か。もしもし、✝漆黒の✝ケイト✝さん?

……で、一体何の用だ?カフェのことは悪かったな。ちゃんと明日返すよ。』


「いや、それはいい。俺が聞きたいのは用事のことだよ。あの慌てよう、女か?

あとお前、生活音入りまくってるぞ。シャワーでも浴びてんのか?」


Mの通話には、踏切の警報音や電車の走行音に混じって、シャワーの音や洗濯機の回る音まで聞こえていた。


『女か…あながち間違ってはいないな。あとシャワーを浴びてんのは俺じゃねえ。』


「お前、彼女いたのか?今度お前の家の地下にTNT埋めといてやる。感謝しろよ。」


『爆発させる気満々じゃねぇか。これっぽっちも感謝できねぇ。

あと、彼女とかそんなんじゃねぇよ。人助けだよ、人助け。』


人助けねぇ。あいつがそんな殊勝なことするか?

それとふと気になったことを疑問に出す。


「そういえばお前、どこに住んでんだ?」


『俺の家か?…風間駅の踏切の近くにある一軒家だな。』


ん…? 一軒家?


何かが引っかかった。

どこかで聞いた情報と、今の話が噛み合わない。

小さな違和感。

だが、一度気になってしまうと無視できなかった。


(……。)


俺は腕を組む。

M。

便利屋。

アーケードカフェ。

妙に芝居がかった話し方。

そして、さっきの電話。

シャワーの音や、電車の音などの雑音。


……なんだ?

何かがおかしい。

だが、その「何か」が分からない。

例えるなら、あと一歩で解けそうなゲームの謎解きみたいだ。


これは、ゲーマーとして放っておくわけにはいかない。


俺はここ数日のMとの会話を整理することにした。



殴られたので間違えなく危機(前回の次回予告の話)

店長の見た目は、Mr.ブラウンをイメージしてください。

最近シュ◯ゲを見たけれど面白かった…

ほのぼのパートが多いからそろそろシリアス入れたいなー


次回は推理回、と言っても大したものではないけど。あまり期待しないで待っててねー!

6/20までに一度ゲリラ更新します。(時間は午前4時)

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― 新着の感想 ―
かなり攻撃力高めの店長ですな〜w (´ε`)
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